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社会的なインパクトをもたらす企画づくりに必要なポイント

こんにちは。BPLの川本です。数日前から、ぐっと気温が下がって本当に肌寒い季節になってきましたね。ちょっと前までは、暑いぐらいだったのにw。たまたま、昨日は終日外に出ていたので寒い寒い。みなさんも、体調の変化はお気をつけください。

今日は、うちの弟くんから、企画について相談がありました。その事例が、みんなに参考になりそうだったので、許可をとって共有します。

高齢者さんの撮影で、みんなを応援できる企画

うちの弟は、写真家をしています。もともと、じーちゃんの写真を毎日撮影していて、年配の方の撮影をすることで、本人や家族の応援をしたいという気持ちが芽生えたみたいです。そんな中、うちのじーちゃんの年齢を重ねてきて、施設に行く機会が増えて、なかなか撮影をする機会がないと思っていたみたいです。(弟くんのインスタ

そんな中で、廿日市市にある津田商店街の方にそのことを伝えたところ、津田商店街の中にも年配の方が多くいるから、商店街活性化の意味でも、商店街の方々を撮影して、みんなを応援する機会を作ってはどうか?と、話になったみたいです。実際に、50名以上の方を撮影して、津田商店街で写真展を11月上旬に実施しました。

実際に僕も実際に足を運びましたが、みなさん良い表情をしていて、良い企画でした!

写真展を別エリアでも開催したいけど、どうしたらいいか?

たまたま弟と話をしていた時に、「津田商店街の写真展を別エリアで開催したいけど、どうしたらいいと思う?」と相談がありました。確かに、1回きりで終わりにするのは勿体無いですからね。実際に、みなさん良い表情を撮影しており、商店街内の方からも協力していただける声はあるようでした。

しかし、僕は企画を別エリアで開催すること自体、少し疑問を感じました。この企画は、津田商店街の中でやることに価値があるわけであって、別のエリアでやることで、そのエリアの方々が協力してくれない気がしました。だって、遠い場所の商店街を自分の街でやっても、関係ないわけですからね。開催するエリアの方の“関わりしろ“が薄いわけです。

もし、僕が写真家である弟くんの立場だったら、自分のファンを増やすことに専念します。商店街の方の写真を撮影するキッカケとなった理由は、「高齢者の応援」があったはずです。そこの想いを強くした企画をつくり、共感者を増やす方がよっぽどいいと思います。「高齢者の応援」であれば、他の街でも“関わりしろ”は作れるはずです。

津田商店街に恩義があるようでしたが、彼自身のファンが増えない限り、別エリアには広がらない気がしました。だからこそ、まずは自分自身が有名にならないといけないことは伝えました。

#これは僕にも言えること!!

商店街の方の立場で、企画を勝手に考えてみた。

じゃあ、ここからは、むちゃくちゃ勝手に商店街の立場で企画を考えてみました。商店街の方は、予想するに写真撮影・写真展の協力をした理由は「地域に来てくれる人を増やしたい・関わる人を増やしたい」といったことではないなかと想像しました。多分、弟はこの想いを汲み取り、別エリアで開催することで、商店街を活性化させたいと思ったのかなと思います。

ただ、この企画は津田商店街というフィールドをテーマにした写真でないと、商店街の活性化には繋がらないと思っています。だからこそ、僕なら写真展自体のコンテンツを強くします。写真数を増やす・テーマを増やすなどです。

そして、津田商店街から半径◯キロなどと設定をして、その写真の常設展会場を増やすなどを検討します。写真展自体の認知を、地域の方にも、もっと知ってもらうことが大事かなと思いました。展示場所を増やすことは、弟や企画者がその場所に人を連れていく機会も増えるはず。これにより、写真展のファンとなった方が、地域に訪れることにも繋がり、聖地巡礼的な流れは起きると思います。つまり、地域周遊につながる要因になります。

その次にやるのは「関わる人を増やす」戦略。関わる人は、僕なら写真家を増やします。プロジェクト自体が有名になれば、津田で写真を撮りたいという人も増えてくるはずです。だって、街全体が写真ギャラリーになっているから、そこで自分の作品も展示したいというニーズは起きてくるはず。そういった関係者を増やすためには、例えば写真教室のような企画を定期的に開いて、“写真家が集まるマチ・写真家が夢を叶えるマチ”である認知を高めていってもいいですよね。もちろん、マネタイズも試行錯誤しながら設計は必須です。

こういった、地域ぐるみでやっている事例育てて、表彰制度(グッドデザイン賞とか、ひろしま里山グッドアワード )などを使って、プロジェクトの箔をつけていくようにすることで、県内外から注目されるエリアを創造していくかなーと思いました。

#なんども言いますが、本当に超勝手な1人妄想です。内情は知りません!

まとめ 「 ブランドづくりは長期戦略 」

本質的な地域の課題解決をすることは、かなり長期戦です。イベントなどで社会的なインパクトは出せるけど、一気にファンをつくということはなく、ジワジワ効果は作っていくものです。継続は、とっても、しんどいし、大逆転を狙いたい気持ちもわかります。

なんとかしないと、、、と思っている時ほど、みんな手段にとらわれてしまうことが多いです。プロジェクトチーム全体の「やる理由」、個人としての「やる理由」、協力者の「関わる理由」を想像することで、“これならできるよね!”という状態にもっていくことがすごく大事だなと感じます。

だけど、今回の写真展も1つの手段です。とってもいいプロジェクトですし、うちの家族の取組のため、応援していきたいなと思っています!

がんばれ、弟よ。

【運営】株式会社BPL


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