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家族から忘れていく認知症の残酷さ。
先日帰省したときの話を書きましたね。
家族関係の激重noteは書く書く詐欺をしていて、長文大作を生み出す予感なんですけど、断片的なことは小出しでもいいかな〜と思い始めてます。
過去に書いた記事もさらっと貼っておきます。
私自身は専門的な知識が浅いのと、認知症と一言で言っても、元々の性格や環境によっても異なるし、あくまで一例として私の祖母の話を読んでもらえるとありがたいです。
家族の顔がわからなくて、ずっと目の前にいるのに別人扱いになる。空間認知の問題らしい。つい数分前まで、いや数秒前まで「私」だと思って話してたのに、ふとした瞬間に「私」ではなくなっている。「私」を探し始める、目の前に!いるよ!って言っても、このモードのときは何しても無理。「お前じゃない、なんで嘘つくんだ、そんなボケちゃいない」ブチギレ暴言タイム発動。特に一緒に暮らしてる母は、常に振り回されている。
認知症(アルツハイマー)が正式に発覚した数年前、統合失調症であることもわかった。暴言と暴力とあらゆる言動に思い当たる節があった。私が実家にいたとき、物心がついたときからだから、少なくとも15年以上は振り回されていたことになる。
途中まで書いて時間を空けてしまったので、何を書こうとしていたか曖昧になっちゃった。
顔を忘れちゃう症状には、空間認知の問題と、短期記憶の問題が絡んでる(と思ってる)。ずっと一緒にいる家族のことは「短期記憶」として処理されて、覚えていられないらしい。
逆に、めちゃくちゃ昔のことを覚えてて、訳のわからん()ことを言い始めるのは長期記憶のせいらしい。仕事で頑張ってたときの話とか、自分の親や兄弟が生きてた頃の話とか。いろんな話がごちゃ混ぜでさ〜。いつの時代を生きてるんだろうなあ〜。
私も母も、祖母の従姉妹の名前で呼んでくるし。まじ誰だよ。もう何十年も会ってない人の名前がすらすら出てくるのに、なんでずっと一緒にいる人の名前が出てこないんだよ。喧嘩別れで絶縁した兄弟の名前は覚えてるのかよ(しかも、関係性が良かった頃の記憶なのがさらに厄介)。
これから先ずっと「別人」モードだったら、こちらも演じていればいいのかもしれないけど、別人モードと正解の本人モードがスイッチを押したかのように行ったり来たりするもんだから、やってらんないよね。トリガーもわからないし。
自分の母親に「娘なんて産んでない」って、面と向かって言われるの残酷すぎるよね。なんで私を忘れるのよって。当事者の祖母がいちばん辛いのは理解したうえで、ずっと一緒に住んでるのに忘れられてしまう母の気持ちを思うと、心底いたたまれない。母が感情爆発させるのもわかるし、愚痴を話す相手が私しかいないのもわかる、でも私もしんどいぞ☆
忘れたくない記憶は、自分で選べたらいいのにね、無理だけど。
認知症介護の日常のひとこまでした〜。またね。
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