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東京駅


いつまで経っても、駅構内で上手く歩けない。
今日もサラリーマンと「あなたどっち行く?あ、こっち進むのね、おっけー!なら私はこっちを通らせてもらうわ!」って心理戦、何回したかなあ…

ばっちり動線が決まっている体育大の集団行動より難儀な技な気がする。
通勤の人、お土産買う人、旅に行く人、旅に来た人。
人の数だけここにいる理由がある。

会社がフレックス制を導入し、東京駅の近くで思いの外早く仕事が終わった。
こっちで暮らし始めてから、何故か惹かれるものがある日本の首都の名を背負った駅。

限りなく皇居に近い出口から地上に出る。
地下って、無限空間なのか??
東京駅がすっごく遠く見える…!
こういうの、地方から出てきて8年目になるけどずっと新鮮で、ずっと慣れないんだよな。

どんな景色が待っているのか…!?


大きな駅って、目指していた出口から出られないストレスがよくあるけど
散歩の日ならどこに出るのだろうか〜ってワクワク感が勝る。
心のゆとりがあるって素敵なことだな、と無計画散歩をするたびに痛感します…

今日も実は本命の出口とはニアピンだったけど、出口の近くにウエディングドレスを来た花嫁さんに遭遇したので、なんだか幸せをお裾分けしてもらった気分!


なんだか歩いてぼ〜っとしたい気分だったので、
「皇居一周、したことないかも…!」
と軽い気持ちで皇居一周チャレンジをスタート。

水面が素敵や


ちなみに、最近の散歩BGMはこちら。
おすすめ。


今日は華金!皇居ランナーさんがたくさんいました。
(いや、いつもの相場が分かんないから今日がたくさんなのか分からんけど、でも思ったより多かった!)

邪魔にならぬよう、急に立ち止まらぬよう、
でも写真撮りたいときは前後をキョロキョロしながら…

↑なんか!なんだか、この橋、素敵じゃない?、
2024年と江戸時代を繋ぐ橋、みたいな!!!
あの橋の真ん中に立ったらタイムスリップするとかないかな!?

途中で実家の母に生中継。
ここで、「皇居一周=5キロ」と知る。
左上の母カメラは、たっぷり作った豚汁だそう。

いつも父の帰りをまだかな〜と待っている母。
暇つぶし、と言ってはなんだけど東京の景色をレポートしました。
「車の音がするたび、轢かれたかと思う。心臓に悪い」
とクレーム有り。
東京ってビュンビュン車が通っているのですよ、お母様……!!


無事一周を終えて、足の裏がしっかり痛みました…
スニーカーにすればよかった!
まあでも、それが退勤後無計画散歩の弊害ですな🚶


いつ見ても荘厳なオーラがある東京駅。
やっぱり夜の顔が好きかもな〜


首都の名前を背負った東京駅。
東京駅の気持ちを考えると、だいぶプレッシャーがあったことと思います。
そういえば、昔読んだ小説にこんな一説があった

東京では、いつも過去と未来が激しく戦っている。
居残ろう、存在を主張しよう、土地に爪を立てて痕を残そうとふんばる過去に対し、未来は常に先へ先へと進もうとし、過去の痕跡を完膚なきまでに消し去ろうとする。
そのスピードは一定ではなく、時にゆるやかであり、時にエネルギッシュである。
加速と減速、あるいは停滞の時期もある。

EPITAPH東京/恩田陸

この一説はかなり印象的だったし、自分からみた「東京像」と完全に一致している!と読んでいる当時強く思い、メモに残しておいた。
その時まず真っ先に思い浮かんだ場所は「東京駅」だった。



私にとって東京駅は「心の拠り所」だと思う。
無数の人や、無数のビル群を見るとありとあらゆるモチベーションが生まれる。

仕事がんばろ!
なんか新しいこと始めよ!
夢に向かって動いてみよ!

この光の数だけ人々がいて
光の数だけ人生があって
光の数以上の夢がある

と思うと
「独りじゃない」ことに安心と希望が生まれる

また近々お邪魔しますね、東京駅様!

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