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X5SA Proの吐出不足を改善する その3

本編は過去2作の続きです。セットで実施しました。

X5SA Proの吐出不足を改善する その2|ぼよん|note
積層ムラの改善 その2|ぼよん|note

やっと部品が届きました。

25Tタイミングプーリー

早速つけてみよう。
リードスクリューの上側はベアリングを介して上部フレームに固定されます。最近知ったんですが、この部品は横方向に回転するだけではなく地球儀のようにぐるぐる回るらしい。でも、出荷時点では固着してて動かないんだってさ。

くるっと回る。

中のベアリングは良いものではないのでガタつきがあります。
中央の穴に棒を差し込んでぐいっと回すと、パキッという音ともに回りだしました。でも肝心の水平付近の角度にするとかなり渋い。
しばらく手でぐりぐりしてました。ある程度はよくなりました。こういう作業をやってると手の腱鞘炎が再発してしまうのでなるべく道具を使うようにしています。

装着途中です。まだ各部のねじはゆるゆるです。
かなりシビアなサイズ感です。なんとか入った。むしろぴったり!

アンチ(以下略)は真鍮製とPOM製の二つを買いました。余計な買い物ですなぁ。
POM製は渋かったのと、リードスクリューにはベルハンマーを塗布していたので簡単にはオイル分を掃除できない(というか完全脱脂は無理らしい)ので真鍮製を付けました。こっちのほうがスルスルと回ります。

これらのネジ穴は大きめの穴が開いてます。隙間をうまく使ってストレスなく動作するように固定しなくてはなりません。
なんとなく「きっとこうだろう」と思いながら全体的に固定しました。
この25Tのプーリーはちょっと大きいようでベルトの張りが強すぎる。前のプーリーも25Tだったんだけどなぁ。
と、思ったら・・・これもおれの勘違いで正しいサイズは24T でした。
歯が一つ多い分 ベルトが短くなってしまうのです。あぁ、またやらかしてしまったよ。がっくりだ。最初に注文した部品で合ってたってことになるなぁ。ちくしょー、配送ミスのおかげで踏んだり蹴ったりだ。1Tの違いってかなり微妙なんですが、もともとがきつめだったのでさらにきつくなってしまった。長期の使用はまずいかもしれませんがとりあえずこれを使います。

純正品との違いは2つあって、プーリーの取り付け位置と、カップリングの構造が違います。

マスキングテープは無視してちょ

純正品はカップリング自体がばねみたいになってるのでたわみやすいのでベッドを手で押すとぐねぐねします。新しく手に入れた部品は・・・実はこれも前後方向に動くみたいでちょっとがっかりしてしまった。がっちりロックしないといけないんじゃないかという気もするけど、間に挟まってるブッシュが振動を吸収する効果があるらしい。
それとプーリーはモーター側に直結になりました。そのために内径が異なるプーリーが必要だったのです。どんだけ効果があるんでしょうかねぇ。

お次はガントリー一式の装着です。

新作です!

センサーと配線はTronxy純正で、それ以外はAliexpressの社外品と自作品です。いい感じにまとまってきました。
部品の配置が確定してないから配線は長めにしています。
最終的にはコネクタも外して直結したほうがよいのだろうか。
青い部分はPLAで試作したときのものです。色違いにしてみました。
全体的に微妙にサイズのずれがあります。ベルトの高さやセンサーの取り付け部の干渉などがある。このままでも使えなくはないけどまた印刷しなおしかなぁ。

さて、高さを調整しよう!
と、思ったところで、まずいことに気がついた。
ノズルがベッドに届きません。

ノズルがベッドに届かないよ!

アンチバックラッシュリードスクリューナットを付けたせいで、ベッドがこれ以上、上がらないんです。
仮に上がったとしても、ガントリーを固定している背面の金属パーツのほうが先にベッドに接触します。なんてこったい。

この問題を解消するための選択肢は3つ!
1.ガントリー全体を下げる
2.ヒートブレイク~ホットエンド部分を下げる
3.アンチバック(以下略 を外す

3はやりたくないよね。せっかく付けたんだし。というかこれをやっても背面のパーツがぶつかるので解決しない。
となると、1か2なんですが1だとガントリーが2本のボルトで固定される構造なので穴を上にずらすことになります。およそ10mmぐらい。

この形状でネジ穴を10mm上げるのは無理があるなぁ。
それにエクストルーダーが別の部品に干渉するので無理っぽい。

正面から見た図

そうなると、2のヒートブレイクの取り付け位置を10mm 下げることになる。うーん、やりたくない。。。しかし、やるしかない。

とりあえず、ペイントブラシで画像のコピペで全体像の確認。

ヒートブレイクの位置を10mm 下げた図

まぁ、大丈夫かな…。
あとはFusion360で補正することになるのだけど、後から修正するといっぱい警告が出るのよねぇ。変えたくない部分の寸法が変わってしまうこともあるし。
辛い作業が待っている。
でも、ここをクリアすればやっと動き出すはず!
もうちょいだ。頑張ろう。


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