018 一陽来復 -1年後の自分はどんな自分?-
2022.12.28発行
冬至 「一陽来復の日」
冬至は、二十四節気(にじゅうしせっき:1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けた日本の暦)の一つで、1年で夜が最も長く昼が短い日です。2022年は12月22日でした。
冬至の別名は「一陽来復(いちようらいふく)の日」。「陰が極まって陽が返ってくる」ことを指します。
中国や日本では、冬至は太陽の力が一番弱まった日であり、この日を境に再び力が甦ってくるという、前向きな意味合いを含んだ言葉とされます。
冬至を境に運も上昇するとされているので、かぼちゃを食べて栄養を付け、身体を温めるゆず湯に入り、無病息災を願いながら寒い冬を乗り切る知恵が身に付いたのですね。
今年の振り返り→受容→来年への誓願
まもなく2022年が終わろうとしています。「冬至を境に運も上昇」とされるこの時期、1年の振り返りには、最適な時期ですね。
前回、次回までの宿題を出しました。
「1年前から見て、今の自分に何か声をかけるとしたら、何と声を掛けますか??」
今年はどんな年でしたか?ご自身へ褒める言葉を掛けられましたか?
もちろん、全てを完璧に、100点満点で終われた人はなかなかいないでしょう。
「失敗した」「できなかった」「こうすればよかった」などなど、誰でも大なり小なりあります。
頭の中が常に過去の「過ち」に向き、「後悔」という形で囚われ過ぎることは良いことではありませんが、自覚的に振り返り、しっかりと気づき・受容し、反省するということは、生物の中で人間だけができる大切な行為です。
そこで、1年を振り返り、今年のできたこと、できなかったことにしっかりと向き合い、身体の垢を洗い落とすように、心の垢も落としていきましょう。
【STEP 1】 感情曲線の作成 この1年の心の変化を見える化
幸福度を表現する「感情曲線」というグラフ(下図)を作ってみましょう。
・手帳などを見返し、印象深い出来事を振り返る。その時の感情が、「喜び・幸福・満足」などのプラスならグラフの横線より上、「悲しみ・落胆・辛さ」などのマイナスなら横線より下、に印を付ける。
・それぞれの感情を、曲線で結ぶと、感情曲線の完成。
【STEP 2】 マイナス感情だった出来事の洗い出し
感情曲線から心の変化に気づいたら、次にどんなことがマイナスであったか、を書き出しましょう。
・書き出す前→まずは心を落ち着かせてリラックス。
心から「落ち着ける」と思う静かな空間を確保し、深呼吸をして心と体の力を抜く。
・書き方は、箇条書きでも、文章でも、殴り書きでも大丈夫。3分間などと時間を決めて書き続ける。誰に見せるわけではないので、頭で考えず、手を動かし続けるイメージ。
・書く手が止まったら、「書くことがなくなった」「ほかに何かあったかな」というように、頭に浮かぶことを書いていくと、またふと思いつくことがあるかも。
【STEP 3】 手放し→マイルール作成→誓願
このように、見える化すると、自分自身に向き合い、普段は目を逸らしがちなご自身の気持ちを受け入れやすくなります。
・気持ちを受け入れたら、今年の後悔を手放す。書いた紙をくしゃくしゃに丸める、または破る。取っておきたければ、それも良し。来年に引きずらないこと。
・次に、今年の振り返りを基に、マイルールを設定。新たな目標・誓いを立て、紙に書き出す。
書き出すこと→「集中力が増す」「自分の思考を言語化して脳が働く」「記憶力の維持・定着に効果的」と、脳にも良いことずくめ。
ただ「目標」を立てて終わりにするのではなく、新年を迎えるに当たり、これから良き方向に行動が伴うように「誓い」をすることが、とても大切です。
次回までの宿題です
「1年後の自分を想像して何か一言声をかけてあげてください」
これからの1年を楽しいものにするため、ぜひご自身へのエールの言葉を掛けてくださいね♪
どうぞ、新たな気持ちで新年をお迎えくださいませ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?