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011 春を迎える -二十四節気の「立春」-

コロナ渦、職場の社員を見てみると、結構心を病んでしまっている方が多いことに気づき、ヘルシーテンプル・コミュニティーのお坊さまたちからいただいた知識を基に、社員向けにコラム「ヒーリングギフト」を書き始め、1年ほど経ちました。

と言っても、ヘルシーテンプル・コミュニティーの記事やファシリテーターの方々のお言葉を拝借し、また、ネット検索をした資料を切ったり貼ったり。。。といった内容ですが、noteに少しづつ上げて行こうと思います。お目汚しですが、お付き合いくださいませ。

2022.2.3発行

干支のおはなし

2022年は壬寅(みずのえとら)という干支(えと)ですね。
一般に干支というと、十二支の動物を思い浮かべるかもしれませんが、本来は十干十二支(じっかんじゅうにし)の事をいいます。

 十干とは、甲(きのえ)・乙(きのと)・丙(ひのえ)・丁(ひのと)・戊(つちのえ)・己(つちのと)・庚(かのえ)・辛(かのと)・壬(みずのえ)・癸(みずのと)の10種類からなります。

 もともとは日にちを数える為に用いられていました。
十干ですので、月の始めから甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸と数えていくと10日で一旬します。1ヶ月に三旬しますので、月を三等分して上旬・中旬・下旬と呼んでいました。

 この十干に十二支を掛け合わせていくと60通りの組み合わせが生まれます。
60年で一つのサイクルを成すので、60歳で還暦とお祝いするのは、この干支に由来しています。
昔の人は、この60年サイクルを観察していると、この年はこういう年になりやすい、こんな事が起こりやすい、というように法則を見出していました。

 壬寅という年を紐解くと、壬という年は「厳冬・静謐・沈静」といったように耐える意味合いが強い年です。しかし、ただ耐え忍ぶのではなく「陽気を蓄える」という意味があり、これから訪れる春に向けて、エネルギーをチャージしている期間なのですね。

 そして寅というのは大地を力強く踏み締める動物です。
また寅という字は「「螾(みみず)」に通じ、春の発芽や誕生を表します。
そのような壬寅という干支の組み合わせは「新しい時代の礎をつくる、足元を固める」という年になります。

早島英観さんnoteより(https://note.com/eikan/n/n08799fac453b)

二十四節気の「立春」

そして、2月3日は節分。翌日は二十四節気(にじゅうしせっき)の立春(りっしゅん)ですね。

二十四節気は、紀元前の中国で生まれた、太陽の動きに基づいた暦(こよみ)で、1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれの季節を6つに分けたものです。
今でも立春、春分、夏至など、季節を表す言葉として用いられていますね。

四季の最初が、立春、立夏、立秋、立冬。この4つは「四立(しりゅう)」と呼ばれています。
四立の前日が「節分」。節分って、本来は1年に4回あるのですね!
その中で、1年の終わりであり、大みそかともいえる立春の前日が、今も豆まきなど節分の行事を行う大事な日として残っています。

そして、立春は、二十四節気(にじゅうしせっき)において春の始まりとされる日です。

 「春の気たつを以て也」

 という言葉が江戸時代に発行された暦便覧(こよみびんらん)にあります。冬至と春分のちょうど半分にあたる立春は、春らしさを感じる最初の日ということです。

 まだまだ寒い日が続きますが、ふと草木を見てみると、ハクモクレンの蕾が膨らんできたり、梅が咲き始めたり、フキノトウも顔を出し始めていたり、春の気配を感じるようになりました。
まだ世の中は慌ただしいですが、休日には、外の空気を吸いにちょっと出かけて、春探しをしてみるのはいかがでしょうか?

春の芽吹き、発芽の時期が近いという希望を持って、心穏やかに体健やかに新しい1年を楽しく過ごしていきましょう!!


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