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僕の精通体験談1-1

僕の精通は中学2年生

僕が精通したのは、中学2年の時だ。
後々、知ったのだが早い子だと小学5年生くらいで精通を向かえる子もいるそうだから、僕は決して早くはない。
どちらかと言えば、遅いほうだし何なら僕の親友の「優木」がいなければ、もっと遅かったかもしれない。
そんな僕の精通の体験を書いていくことにする。

※この記事には、性的描写は含まれておりません※


「優木」との出会い。

まず、この物語で主要人物として「田中優木たなかゆうき」との出会いをまずは、語りたいと思う。
優木との出会いは、中学入学の時で実は同じ小学校に通っていた僕と優木だったけど、小学生時代は1回も同じクラスになることも挨拶をすることもなかった。
そんな僕と優木は中学最初の座席が前と後ろだった。
ありきたりだけど、中学に入学すぐは、座席が名前順だったので、
僕の前の席だったのが「たなかゆうき」。
その後ろの席だったのが僕、「たなべこうき」の並びだった。

中学生生活初日


入学当日、僕は8時過ぎくらいに自分の教室へ着いた。
中学生活初日ということもあって、まだ座る場所すら分からない状態だったけど、もう既に担任の先生が黒板に手書きの座席表が書かれておりその座席表を元に僕は着席した。
僕の席は廊下側から3列目、そして前から2番目の席だった。
まだ、時間に余裕があるのでクラスにはまばらな人数しかいなかった。
とりあえず、僕は自分の席について机に荷物を置いた。

それからすぐに「おっはよう〜」という陽気な挨拶が聞こえた。優希だ。
優希は大きめの独り言で「え〜っと俺の席わっと・・・」と言いながら黒板に書いてある座席表を見て自分の名前を探す。
「あ〜ここか!」とまたもや大きめの独り言を言いながら自分の席についた。
席について背負っていたリュックを下ろし座って顔だけを僕の方に向けた。
「よっ俺、田中!よろしくな!君の名前は?」優木は僕に訊いてきた。
すかさず僕は「田辺光輝。よろしく」少したどだとしかったかもしれないがこれが僕と優木との初めての会話だったのを今でも覚えている。

優木&光輝

無事、入学式と初日のホームルームが終わり、教室は静寂モードから喧騒けんそうモードへと切り替わった。そして「なあ、俺と田辺って名前の雰囲気似てるよな?」
もう優木とは昔からの幼馴染かの様な問いかけに僕は少しだけ戸惑った。
「えっ?」
昔からの幼馴染感を出してはいるが実際は、優木と出会ったのは今日が初めてでまだこの時は優木の下の名前すら知らなかった。
「僕、まだ田中くんの下の名前知らないんだ」と僕は言った。
「あっ、さっき苗字しか言ってなかったな。俺の名前は田中優木」と優希は改めて自己紹介をしてくれた。
「あっ、“たなかゆうき”、“たなべこうき”確かに響きが似てるね」
僕はニヤリとにやけると優木もニヤリとした。

昔からの幼馴染?

僕と優木が出会ってまだ一ヶ月も経っていないというのになぜか優木とは
意気投合し、昔からの幼馴染の様な関係になった。
僕と優木の仲の良さはクラス全体が認知し気づけば、僕と優木の名前から
優木&光輝というコンビ名?が付いた程だ。

ゴールデンウィーク

中学校生活にも完全に慣れた頃の最初の大イベントがゴールデンウィークだ。
「なぁ、光輝ゴールデンウィークの予定って何かある?」と優木
僕「いや、特にないけど・・・」
ゴールデンウィークが始まるちょっと前に優木が尋ねてきた
実際、特になんの予定もなかったので正直に優木に言った。
「だったら俺ん家に泊まりに来いよ。2泊3日くらいで」
「えっ、でも2泊もしたら優木のオバさんやオジさんに迷惑になるじゃん」と僕は言う。
「大丈夫、大丈夫!ゴールデンウィーク中、俺の親は実家に帰るからノープロブレムってワケ!勿論、許可は貰ってるから光輝の親がOKなら来いよって話し」
「そうなの?じゃあ、帰って訊いてみるよ!」
「OK!じゃあ、分かり次第LINEして」
「わかった」
と言い僕は親に優木がしてくれた話をした。
勿論、二つ返事でOKが貰えた。
僕は自分の部屋に戻り制服から部屋着に着替えながら優木にLINEをした。
「”親の了解貰った。今から超楽しみ☺”」
僕はそうLINEをした。
そしてものの数秒後に優木から返信が来た。
きっとずっとスマホ片手に僕からのメッセージを待っていたに違いない。
「”マジか!俺も今から楽しみだ”!!””」というメッセージが返ってきた。
急いでメッセージを送ったせいか”だぜ””だせ”になっていて僕はクスと笑った。

待ちに待ったゴールデンウィーク初日

当初、特に何も予定がなかったゴールデンウィークのはずが優木のおかげで
最高のゴールデンウィークになるかもしれないと心躍らせながら僕は自転車に乗り優木の家に向かった。

自転車で20分程で優木の家に着いた。
優木の家は立派な戸建てで金持ちの家って感じで立派な門の横にこれまた立派なインターホンが付いていた。
例えるならドラえもんのスネ夫の家と言えば伝わるだろうか。

本当に優木の家(うち)なのだろうか・・・と一瞬戸惑いもあったが、
手汗をかいている右手で思い切ってインターホンを押した。
すると、2~3秒で返答がありそれはいつも聞いている優木の声で我に戻った。
「は~い」っと、気の抜けた声だった。
インターホンのカメラで僕と確認すると
「今、開けるね」と言うと門扉が自動で開いた。
門をくぐり玄関まで行くと玄関前に優木が出て待っていた

「お前ん家、広すぎ。金持ちかよ」僕は思わず思っていることを言った
「そうかな?普通だよ普通」と優木はニヤリとしてそう答えた。

勿論、外見だけでなく家の中も立派でザ・金持ちハウスと表現がお似合いだった。

「今、誰も居ないから気楽にして良いぜ」優木は歩きながら言う
「とりあえず、俺の部屋でゲームやろうぜ!最近出たばかりのゲーム買ったんだ」
優木はそう言うと少し足早に部屋に案内してくれた。

優木の部屋も立派だった。
僕の部屋いくつ分か分からないほどの大きさだ
そして、部屋の正面に大きなテレビモニターがあった
もうここまで来ると良くわからなくなる・・・

部屋に入るやいなや優木はゲームの準備を始めていた
2~3分でゲームの準備ができ「さっ、ゲームやろうぜ!」と優木は言った。
そのゲームは発売されたばかりでかなり人気ゲームだった。
なにせ発売日当日はこのゲームを求めて長蛇の列が出来るほどとかでテレビのニュースで見たばかりだった。

「このゲームって今買えないんじゃないの?よく手に入ったね」
僕はそう言う。
「まぁ、何って言うかいろいろコネで手に入ったんだ。まぁ、あまり気にするなよ。早速ゲームやろうぜ!」ちょっと優木の濁した発言は気になったものの僕と優木はゲームを楽しんだ

腹は減ってはゲームは出来ぬ

ふと部屋の時計に目をやると昼をとうに過ぎていた。
どうりで腹が減るワケだ。
「ギュルギュル・・・」
優木の腹も減っているようでデカい腹の音が聞こえた。
「なぁ、昼どうする?ピザでも取るか?」優木はゲームをしながら僕になげかける。
「別にいいけど、俺そんなに金ないぜ」僕もゲームしながら優木の問いに答えた。
「なくても良いよ。親のクレカ使って良いって了承貰ってるから好きなもん食おうぜ!」
優木はそう言ってゲームのコントローラーを机に置いてスマホを手に持った。

「ピザーラで良いよな」
そう言うと優木はピザーラのアプリを開いた。
「どれにしようか?この期間限定の海老ピザ美味そうだな。これにしようか?」
僕は「優木に任せるよ」と言った。
「OK!じゃあ海老ピザのLとあと、ポテトも必要だしあと飲み物のコーラ」と優木はブツブツ言いながらスマホをポチポチ操作する。

注文する品物が決まったようでチラッと優木のスマホ画面を見るとお会計
六千円を超えていた。
「本当にこんなに食べて良いの?」僕は不安になりながら言う
「良いんだって。さっきも言ったけど親には言ってあるしピザで六千円って安い方だよ」
忘れてた優木の家(うち)が金持ちだということを・・・
こうなれば優木の言うがままにピザを食べよう。僕はそう思った。

「よし、注文確定!30分くらいで来るって」
優木はそう言うとゲームのコントローラーに持ち替えてまたゲームを始めた。
もちろん、僕も優木と一緒にまたゲームを始めた

つづく


作者(西片陸斗)から

ここまで読んでいただきありがとうございます。
当初、2部構成ぐらいの予定で書き進めていたのですが、思っていた以上に
長尺のストーリーになりそうなので、読みやすいように別けて投稿致します


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