見出し画像

【2023年受験】中学受験体験記 #3

5年生の秋から通塾していただいたお母様にお書きいただきました。

ー-------------------------
Yさんのお母様

 娘は小5年の10月から中学受験勉強をはじめました。私自身の10代が受験勉強一色だったため、娘は中高一貫校に進学し、のびのびと過ごして欲しいという私の願望から中学受験をさせようと決めました。ただ夫も私も中学受験経験がなく、知らないものだらけの世界だったので、まずBOXOUTの学習相談にうかがうところからでした。

 娘が通っていた小学校は近所の学校に比べると受験率が低く、公立中学校にそのまま上がる子が多い学校だったため、娘も最初は受験せずに小学校のクラスメイトのみんなと同じ中学校に行きたいと言っていました。しかし、実際体験授業に通ってみると、気さくな仲間と先生方々のおかげで新しい環境にすぐ慣れて、本人も中学受験の意思も固めてくれました。

 それから、あっという間に6年生になり志望校を現実的に考えなければならない時期になりましたが、世の中はコロナ真っ最中だったため、学校説明会や見学会がほとんどなく、開催されるとしても予約がなかなか取れなく大変でした。予約開始時間近くなると、職場で全ての作業をストップして予約スタンドバイをしている状態でした。今になると笑い話ですが、その時は必死でした。

 娘も色んな事を我慢して受験に向けて確実に積み重ねてくれました。しかし、なかなか結果に繋がらず、夏休み以降の模試では残念な結果が続き、焦るばかりの日々でした。それでも夏から取り組んでいた志望校中心の過去問は合格者平均点をクリアしていたのでなんとかモチベーションを保つ事ができたかもしれません!
「偏差値は数ある価値観のひとつにすぎない、志望校の過去問との相性だ!」と言う先生の言葉を信じで...

 2月1日からの受験期間は実に厳しい戦いでした。1日午前の第1志望校が不合格で、抑え校として思っていた午後もまさかの不合格でした。その結果を受け止めてから2月2日を迎えなければならない状況は今思い出しても胸が痛みます。2日目は1日目の受験校が午前と午後が逆になっただけでした。しかし、メンタルが落ちた状態でのリベンジはうまく戦えず...泣

 覚悟はしていたものの「中学受験ってこんなにしんどいんだ」と心から思いました。なにより辛かったのは試験を終わった娘は手応えを感じていたのに「不合格」という結果に、部屋で一人「なんで?なんで?」と泣いている娘をただただ見守るしかありませんでした。

それでも、娘は
「受験して良かったよ。受験させてくれてありがとう〜」
「受験してみてこんなにいろんな人が私をサポートしてくれているの分かったよ。本当にありがとう」と言ってくれました。

その後、娘は合格いただき、中学受験と言う厳しいトンネルを抜け出しました。きっと受験勉強を通じてたくさん成長したと思います。親の私も逃げたくなる厳しい状況の中でも前を向いてくれた娘には頭が上がりません。

 娘は同じ学校を複数受験しました。受験しに行く度に「この学校いい」「この学校に通いたい」が高まっていました。受験を終えた今、私が言えるのは、もっとたくさん学校見学して、娘の意見をしっかり聞いて目標を明確にした方が良かったなと言う反省です。
 第一志望校には合格いただけなかったですが、ご縁いただいた学校で娘の10代をキラキラ輝かせて楽しく過ごせることと思っています。

実践女子学園に進学

ー--------------------------

 私の高校の同級生のお子様で、お母様とも昔からの知り合いでした。本人とも、本人が小さい頃に会ったことがあり、ちょっとした時の流れを感じる特別な関係でした。

 本人は、いたって真面目に受験勉強に取り組んでくれました。1日2日に苦しい思いをさせてしまったのは、ひとえに私が実践女子の難化を見誤ったことにあると心苦しく思っております。その苦しい精神状況から、3日以降に立ち直り、実践女子の合格にたどり着いてくれたのは、本人とご両親の頑張りだけです。私自身の至らない部分を助けていただいて、本当に感謝しております。

 本人は、受験が終わってからも、他の子と一緒に自習室に来て、英数の勉強に勤しんでくれています。とても大変な中学受験を経験した上で、それでも勉強が嫌いにならないで、次に向かって前向きに進んでくれている姿は、とても頼もしく感じております。
 このまま、素直に真面目に頑張って成長してほしいです。


この記事が参加している募集

受験体験記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?