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夏期講習を振り返って #6年生算数

 今年度の夏期講習の算数で取り組んだことについてまとめさせていただきます。

 今年の通塾生は3人でした。その3人は、6月入塾の子が2人と7月入塾の子が1人です。3人とも、本格的な私立中学受験の勉強はしておらず、ほとんど一から中学受験の勉強を始める子達でした。そこで、この夏は「比」の概念を基礎から指導しました。
 私たちの中にも、「これで本当に間に合うのか…」という疑問が無かったわけではないですが、その方針は結果的には成功だったと思います。やはり、中学受験の算数は「比」の理解が大切です。その理解が深まることで、授業での解説の理解力が高まり、教えていても手応えを感じることが多くなりました。。

 5年生の復習が終わった後は、ご購入していただいている『2021年度受験用 中学入学試験問題集 算数編』から、実力相応の学校の演習解説を進めています。「比」に対する理解力が高まったため、徐々に対応力が付いてきています。

 今回の夏期講習に取り組んで、改めて感じたのは「適切な段階に戻って指導する」ということの重要性です。算数の指導においては、やはり「カリキュラムに合わせて、いつ、何をやる」という進め方は難しいように感じます。カリキュラムは、カリキュラムのスタートから取り組んでおり、途中で理解に苦しむことなく、そのカリキュラムをある水準以上で理解し続けた子は成長すると思います。しかし、途中で足踏みをしてしまった子、後から始める子にとっては効率の悪い勉強となり、上手く成長することができない可能性が高いです。
 そうなると、カリキュラムについていけない子は、「算数ができない」というレッテルを貼られてしまい、成長の可能性を奪われてしまう気がします。

 ゆえに、「柔軟に対応できる小規模学習塾だからこそ行える指導がある」という考えに確信が得られる夏期講習になったと考えています。
 もちろん、最難関を目指す受験においては、適切なカリキュラムが組まれている方が優位だと思います。今の私たちでは、そのカリキュラムに勝る形で最難関受験の合格に導くのは難しいです。
 しかし、どこかで算数の歯車が狂い、「算数ができない」というレッテルが貼られてしまった子には、大手学習塾のカリキュラム以上の指導ができると確信しております。

BOX OUT では随時学習相談を受け付けております。
是非お気軽にご相談ください。


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