【2023年受験】中学受験体験記 #2
6年の春期講習前に転塾してきてくださったお母様にお書きいただきました。
ー---------------------
M君のお母様
子育ての醍醐味
息子は3年生から中学受験塾に通い上位クラスにいましたが、5年生で学習内容が難化すると中位クラスになりました。その為、身の丈にあった環境で着実に勉強してほしいと願い小規模塾に転塾するのですが、さらに成績を下げることになります。
原因は、4年生までは私が家庭学習の丸つけをしていたのですが、5年生から息子に任せると解答を写していたからです。塾の先生からは「6年生で解答を写すようでは厳しい受験になる。5年生の間に自立させて下さい。」と言われ、耐え続けたのですが、中学受験ができることへの感謝の気持ちも持てず、解答を写す愚かさにも気付けない息子には、高校受験という選択肢もあるかとご相談にうかがったのがBOX OUTです。
BOX OUTの先生からは、「5年生で転塾すべきではなかった。ここまで成績を下げるのはまれなこと。完全にやる気を失っている。」とのことでした。息子も「5年で転塾してから、勉強しても成績は上がらないんだと思っていた。もう一度やってみようかな。」と6年生からBOX OUTにお世話になることになりました。
先生のご指導のおかげで、転塾2〜3週間程で息子から暗い表情が消え、秋頃から「負け犬根性は捨てる。卑屈にならない。」と言うまでになり、模試の成績も最後まで上がり続けました。
しかし、模試で合格可能性80%ある学校の過去問で思ったような点数が取れません。また、息子も間近に迫った入試のプレッシャーからスランプ傾向に入ります。家庭では「合格をいただけた学校がご縁のあった学校。どの学校に進学してもすることは同じ。」と伝え、息子の気持ちが安定するように努めました。
そして、迎えた入試本番の2/1、攻玉社1回目、午後受験校ともに不合格でした。
2/2の攻玉社2回目入試の帰路、この状況でも息子の調子が良いので「何でそんなに元気なの?」と聞くと、「今、頭がまわって、すごく動いているんだよ。受験が楽しくなってきた!」と言うのです。親の助けが無くてもプレッシャーを乗り越える息子の姿を見ることができ、子育ての醍醐味を感じた瞬間でした。そして、攻玉社からもご縁がいただけました。
最後は2/3チャレンジ校の入試です。息子は「僕は5年生で勉強をさぼってしまった。5年生も一生懸命勉強してきた人。僕よりできる人がいる中で受験することはわかっているけれど、チャレンジしたいんだ。」と言い残し会場に向かいました。ご縁はありませんでしたが、これからの人生の糧となる良い経験ができました。
中学受験は、勉強するのは子どもですが、戦略を立てるのは親です。中学受験においてお困りの方は、セカンドオピニオンをお聞きするようにBOX OUTにご相談されると、お通いの塾とは違った視点でアドバイスがいただけると思います。
最後になりますが、中学受験を親子ともども支えてくださった先生、一緒に勉強したお友達、お子様を支え続けた保護者の皆様とは、忘れられない時間を過ごさせていただきました。このご縁に感謝を申し上げますとともに、皆様のこれからのご活躍とご多幸をお祈りしております。
攻玉社に進学
ー-------------------------
お母様が学習相談にお越しくださったとき、忌憚なく最初にお伝えしたことが、「最初の転塾の判断が間違っていた」ということでした。M君の受験の成功は、そのことをお母様が冷静に受け止めてくださったことがスタートだったと考えております。と申しましても、その転塾の判断を間違えた最大の原因は、お母様にではなく転塾先の学習塾にあると考えております。
M君は、最初の学習塾では、中位とはいえそれなりの成績を維持しておりました。その学習塾は最難関受験を請け負う学習塾だったので、塾内で算出される偏差値は他塾の偏差値よりも厳しい数値になるものでした。最初の転塾をする前のM君の偏差値は、攻玉社であれば合格する可能性の高い数値でした。
しかし、お母様は転塾先の学習塾で、そういった偏差値についての説明を一切されていらっしゃいませんでした。それで気が付いた時には、最初の学習塾のものよりも高い数値になるはずの他社の偏差値で、攻玉社の背中が全く見えないところまで成績を落としていた次第です。
お母様との学習相談では、中学受験の模試がどのようなものかを説明し、最初の転塾が間違っていた理由を理解していただきました。
その日のうちに三者で話をし、お母様はその場で最初の判断をM君に謝罪されていました。M君が素直に前向きに頑張り始めたのも、お母様の誠意が本人に伝わったからだと思います。
おそらく、最初の学習塾に通い続けていれば、M君は攻玉社には合格していたでしょう。それくらいの成績は維持しておりましたので。M君は、誰よりも家庭学習を頑張っていましたし、お母様が丁寧にサポートをされておりました。ゆえに、私たちがさせていただいたことは、元のリズムを取り戻すお手伝いだけだったと考えております。
M君は、攻玉社進学後の6年間で、さらに成長してくれると確信をしております。その成長を楽しみにしております。
お通いいただきありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?