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身近なもので工夫する

オランダの芸術家、テオ・ヤンセンさんによって生み出された「ストランド・ビースト」を見た

ストランド・ビーストの本拠地は、オランダの砂浜。電気などは使わず、風を動力源とするそれは「風を食べて動く生命体」と言われ、昨今のSDGsの流れにマッチしている。

風で動くのは、ヤンセンさんの工夫。栄養分の少ない砂浜でストランド・ビーストが生き延びていくために、海風を効率よく使っている。

そこにあるものを使い、工夫し、なにかを生み出す。

ヤンセンさんの姿勢は「ちょっと立ち止まって考えなさいよ」というメッセージを、私にくれた。

地球環境のために!というような大袈裟な話ではない。もっと足元の話。日常をちょっと見直してみない?ということ。

例えば私は、フラリと立ち寄ったスーパーで、買う必要のないものをつい買ってしまう。

この悪いクセ、そろそろやめない?新しく買わなくても、冷蔵庫にまだあったでしょ。冷蔵庫の材料だけを使って、工夫して料理してみよう。

休日になると、つい遠出したくなるのも悪いクセ。

たまには遠出もいいけど、自分の住む地域をちゃんと味わった?近所なんていつでも行けるし、新鮮味もないし、面白くないと軽んじるその態度、よくないぞ。いつも車で通り過ぎる道を、ただ歩いてみるだけでもいい。そんな小さな工夫でも、新しい発見がある。

遠出する「ハレ」よりも、いつもそこにある「ケ」を大事にしなくちゃ。生活の基盤は「ケ」なんだから。足元をしっかり固めよう。

ネットで簡単に遠くの人と繋がれるけど、地域の人との繋がりをおざなりにしてない?自分自身にそう問いかける。

顔を合わせてあいさつする人が近所にいる心強さ。ときには立ち話をして、地元情報の交換。地元を知れば、ますます地元が楽しくなる。住んでいる地域を、地域の人を、もっと知ろうよ。

地域のネットワークが密になれば、地域の治安は良くなる。子どもたちの安全確保にもつながるし、安心して住み続けられるまちを作れる。

まずは自分のまわりを観察する。

「ケ」を観察し、そこにちょっとした工夫を加える。1つ1つの工夫は小さくても、みんなでやれば小さな工夫がたくさん集まる。

小さなものの集合体が、未来を変える原動力になるんだと思う。

そこにあるものを使い、工夫し、なにかを生み出す。自分の足元を整えるそんな作業を、みんなでやってみたらどうなるだろう?

その繰り返しはきっと、未来への1歩になる。

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