ジョジョと猫背
「ジョジョの奇妙な冒険」第1部1巻と、第6部・ストーンオーシャンの1巻を読んでから、東京スカイツリーとアニメ「ジョジョの奇妙な冒険」とのコラボイベントに行ってきた。
「ジョジョの奇妙な冒険」はもちろん知っているけど、子どもの頃は内容がよくわからず、ちゃんと読んだことはなかった。
第6部の最後まで読んだ夫に解説を頼めばなんとなく理解できるだろうと思い、金曜の夕方、夫と一緒にスカイツリーに向かった。
こういったイベントに行くのは初めてで、あまり詳しくないため少し気恥ずかしかったが、平日の午後で人は多くなく、その気恥ずかしさも少し薄れた。スカイツリーを見上げて、ひっくり返りそうだと圧倒されている夫の素直さが羨ましかった。
展望デッキへ向かうエレベーターは広く、350メートルをわずか50秒で上がるのだけど、Gがかかって少し不安になる。展望デッキが近づくとGから解放され、文字通り天国に着いたような気がした。
さらに上の展望回廊では、相関図に続いてキャラクターの等身大イラストと説明が並び、何人かのファンは足を止め興奮しながら写真を撮っていた。
その場にいたファンとは感動の質が違うのだろうけれど、ロックスターにちなんだキャラクターの名前は面白かったし、美しい構図や色彩には目を見張るものがあった。
夫は私より感動が深かったのか、すっかり疲れてしまい、夕飯も食べずまっすぐ帰ることにした。
帰りに私だけ、近くのツタヤに寄ってジョジョの続きとTVプロデューサー・佐久間宣行氏の『ずるい仕事術』を買って、寝る前に読んだ。
自分に自信がないまま仕事を続けていた10年前に読んでおきたい本だった。
一夜明け、現代人はただ生きるより考えすぎだと思いながら、最近リュックを背負っていないことを思い出した。リュックを背負っていないから、猫背が治らない。
代わりに正座をして首を立て、上体を後ろに反らす。
猫背対策や重さを分散させるためリュックを背負っていても、そのうちなぜリュックを背負っていたのかすっかり忘れてしまう。何のために、どうリュックを背負うか考えなくなれば、そのうち姿勢改善や負担軽減の効果はなくなる。
私が日々やっていることはこれらの繰り返しで、つい何も考えずスマホでSNSを見たり、世間で話題になっていることを検索したりを繰り返してしまう。
鳥はさえずり、ミツバチは羽ばたくのに、私は自分が何をしていたか忘れていく。息をすることさえも。
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