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毎日食べて、なくなっていく

あさ・ひる・ばん、だいたい写真を撮って、インスタグラムに投稿している。今朝は夫が作ったホットサンド。

なんで投稿しているのか、もはや理由や目的はわからない。初めは、夫と一緒に作ったレシピ本の宣伝のためだったと思う。

レシピ本で思い出した。レシピ本に載せる料理を試作して、いかにも新妻っぽいランチョンマットとお皿を用意して構図を考えて撮影して、それが始まり。

毎回本に載せるような料理は用意できないけれど、料理の写真を撮ってインスタグラムに投稿するのは、おそらく日課になっている。

理由らしいものがあると、流行に乗ってやってみたようなことでも、ちょっと恥ずかしさがなくなる。

そう思ったら、写真を撮るときにもっと構図にこだわろうかなとか、心を無にしてみようかなとか、正反対のかっこつけた考えが頭をもたげてきた。

きっと今夜も、たいして上達しないのに構図を考えながら撮影して、ハッシュタグはどうしようか調べているうちに夫から「料理が冷めちゃうよ~」と怒られる。

どうしてそれほどインスタ映えするわけでもない食事の写真を撮るのか、家庭の風景を公開するのか、よくわからない。こんなことよりきっと、料理日記でもつけていた方がいいんだろうな。

私たち夫婦の生活は、こうして毎日少しずつ消費されている。


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