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老々介護

 広島で独り暮らしの母親に、妻が食事を作って、冷凍で配達した。赤飯やら、煮しめやら、黒豆、ハンバーグ等、送って、母親は喜んでくれた。なかには僕が作ったダイエットスープも送ったようで、何じゃあこれはと思ったことだろう。
 来年89歳になる。独り暮らしである。施設に入れば、ボケるというので、一人で暮らしていけるうちは、そのままにしている。健康に不安はないので、突然の怪我でもなければ大丈夫ではないかと思ってはいるが、何が起こるかわからないので、不安である。
 近く、といっても車で30分くらいのところに妹が住んでいるので、いざという時は頼りになるのだが、こちらは小倉なので、夜中に何か起こったら動きようがない。新幹線が動いていない。
 人生100年時代というが、このままで行けば、100歳くらいいけそうではあるのだが、さすがに年々老いていくので、独り暮らしはやばかろうとは思っている。本人が独り暮らしにギブアップするのを待つしかない。
 100歳になれば、こちらも10歳、歳を取る。老々介護とはよく言ったものだ。こちらも身体が動かない状態になっているだろう。
 どこの家庭も多分そういう問題を抱えているのだろう。それが今の日本だ。カネだけでは解決するものではない。

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