見出し画像

うつは遺伝か

 僕の父方の祖父は国鉄を定年退職したあと、不動産関係(確か)の免許を取って会社を興した。社員は自分一人である。ただしうまいごといかず、結局、その免許を活かして会社勤めをすることになる。
 70代半ばで、会社の人間関係がうまくいかず、今でいえばうつみたいになって、入院する。食事が喉を通らず、結局そのままあっさり息を引き取った。死因を解明するために解剖をしようか、と病院から申し出があったが、父親は断った。だから死因は不明なままである。死亡診断書にはショック死とあった。まるでお化けと遭遇したかのようだが、今思えば、精神的なものから拒食症になり、体力を失い死んでいったのではないか、と思える。
 その血をひいたのだろうか。親父は何ともなかったのに、僕と息子はうつである。僕の場合は正直軽いと思うが、息子は今でこそ落ち着いてきているようだが、発病した時は本当に大変だった。それについては別の稿で書いているので、そちらを読んでみてください。

  うつは遺伝をするらしい。ただし100%うつの親から子がうつになるわけではない。やはり環境や性格がかなり影響をうけるようだが、一卵性双生児でも、遺伝があったとしても、2人ともうつになる確率は40%らしい。
 ぐぐってみると、うつの原因がいくつも書いてあったが、全部書くのも煩わしいので割愛するが、これは、と思ったものに、甲状腺機能異常というのがあり、まさに僕はそれだな、と思ってしまった。
 息子は何が原因か特定はできないが、高校進学、大学進学、独り暮らしあたりが関係していると推測されるだけである。本人に聞いてもわからないからどうにもならない。
 ただ息子も僕も墓場までこの病気を連れていかめばならないだろうということだ。寛解はあっても完治はないからである。上手につきあうしかないかな、と思うことにしよう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?