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ゴミ

 ホームセンターの駐車場。相変わらず吸殻のポイ捨てが減らない。店では煙草の自販機の設置はとうにやめた。たばこ産業の方が撤収した。にもかかわらずコンビニで買った煙草の吸殻、紙箱を駐車場にそのまま捨てる奴が減らないのは困ったものだ。
 噛んだガムをそのまま捨てる不届き者も後を絶たない。カチンコチンになっていたら、捨てやすいが、くっついてしまったら他の客にも迷惑だろうに。
 ジュースや酒の空き缶を駐車場に捨てる輩もいる。買った商品のパッケージをその場で捨てるのは日常茶飯事だ。
 盗んだ自転車を乗り捨てにするやつ、車内のゴミ、粗大ごみを駐車場にそのまま置いて行ったりする者もいた。
 駐車場にポツンと靴が置いてあることもある。買ったのか、盗んだのか、古い今まで履いていた靴をそのまま捨てて履き替えたのだろう。
 エロDVDが大量に捨てられたこともあった。
 店の隅にあるゴミ捨て場のコンテナに勝手に粗大ごみを捨てにくる奴もいる。油断がならない。
 それとは逆に店のゴミ置き場を覗いて、目ぼしいものを持って帰ろうとする年寄り(なぜか年寄りばかり)の多いこと。ものを大切にする習慣があるのだろう。だが勝手に持って行ってもらうのも、それはそれで困ったものなのである。
 そんなこんなで、店の粗大ごみはコンテナいっぱいになる。勿論店で出た木屑や鉄屑、プラスチックゴミ等も結構な量がある。廃番になったシャワートイレの展示のダミー、配達や工事で引き取った古い流し台や洗面化粧台、これらを処分するだけでも大した金額である。
 店の売り上げ利益にそのまま流動費として、そのまま計上される。ゴミが減れば、そのぶん利益が残るのに。
 まあでも仕方のないことでもある。売り上げが上がれば、どうしてもゴミは増えるものではある。
 一番悪いのは売り上げが上がらず、ゴミだけ増えるパターンだが、これは目が当てられない。本来あってはならないことである。赤字店舗の典型的な例であろう。その場合は人件費を削って、人を減らすしかない。その分暇でも忙しくなる。小売業はタフでないとやっていけない。
 

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