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自分のこと

 鬱になる前は、自動車をビュンビュン走らせ通勤していた。おかげで4回くらいスピード違反で捕まった。
 鬱になると、自動車を運転するのさえしんどい。それでも通勤せねばならなかったので、運転はしたが、途中できつくてどうしようもない時は、引き返して休みにしたりした。
 とにかくしんどかった。やがて会社を休職して、辞めるに至った。そのさい自動車は処分することにした。経費削減の為である。それから4年が過ぎた。もう自動車を運転することは無くなった。よんどころのない事情でレンタカーを1度借りただけである。
 自動車を運転しないとなると、不便ではあるが、気は楽である。事故に遭ったりとか、パンクしたりとか、お巡りさんに捕まったりとか、いろいろメンテナンスをしないといけないとか、そんな心配をすることはないからである。そんなこと考えること自体が病気であるが、鬱が酷い時は、いつもタイヤの空気圧とタイヤの溝を心配して見ていたほどだ。
 今はその頃と比べ、薬のお陰か、だいぶ楽になってきている。旅行に行ったりできるくらいなので、薬さえ飲めば、普通に暮らせるようになった。ただ仕事はもうできない。するつもりもない。おそらく仕事を見つけたとしても2時間も持たないだろう。そういう変な自信がある。とにかく仕事のことを考えただけで、憂鬱になる。経済的に生活はできるので、それでいいと思っている。ただ暇は持て余しているが。
 自分の尺度でしか物事を考えられない人がいる。そんな人が僕に意見を言うのは勘弁してほしい。
 

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