優生思想とは、、、
トレードオフを考えるのは難しい。めいいっぱい網羅的に思考しないといけないからだ。いつもなにか大事なことを見落としているのではないかという懐疑を持ち続けなくてはならない。
それはとてもしんどいことである。それに比べて、目の前のことにだけ集中するのはなんと気が軽いことだろう。
この記事の著者は緩和ケアを主たる業務とする医師らしい。
タイトルにある優生思想とは、
というような思想のことらしい。
終末期において個人の意志が尊重されるべきという意見には総論賛成である。
しかし自由な意思決定が最大限に尊重されるべきなのは、そのコストをその個人が負担している場合であろう。自腹なら誰もこんなに悩まないんだよ。
実際の日本の医療はそのようになっていない。現役世代の過大な負担によって成立している。労働者は自己の生産物の少なくない割合から疎外されているのである。終末期の個人の意志を尊重する代償として、労働者は自己の生産物の対価をどのように使うか決定する権利の何割かを放棄させられているのである。
というようなことを考えているときに、ついついTwitterを見てしまい、トイアンナ氏の記事が目に入ってしまった。
女性にモテるには清潔感を演出する必要があり、それには金がかかる、また年収と婚姻率には強い相関がある、といういつもの話である。
そして、これまたいつもの話であるが、
ということだ(女性では配偶者の有無でこれほどの差はつかないが)。
過度の感染対策や過大な社会保険料負担で景気を引き締めると、多くの人々を未婚に追いやり、さらに男性においては寿命を縮めることになる。というか、この20年以上税や社会保険料でこれをずっとやってきたのだ。この2年で感染対策が加わっただけである。
不景気や社会保険料の負担で配偶者を得られないような弱者は長く生きなくて良いし、子供も残さなくて良いということなのだろうか?
どっちが優生思想なんだ?
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