欧州スーパーリーグはグローバル資本主義の香り
今日は敵地東京ドームに乗り込んでの伝統の一戦であった。
マルテの二本のホームランで早々に読売の先発をノックアウト。楽勝ムードだったが、中5日のエース西勇輝がピリっとせず1点差に詰め寄られて5回で降板となった。読売のリリーフはルーキーの平内だったが見事な投球で追撃の流れを作った。しかしサンズの一発で降板となった。点差を詰められても突き放せるのが今年の阪神の強さである。あとは自慢のリリーフ陣が反撃の流れを断ったのであった。
結果的にはマルテの2本と大山の2本とサンズの1本で10-5で勝利した。ホームランの出やすい東京ドームで、好打者を揃える読売に勝とうと思ったらこれくらい打たないとね。いくら投手陣ががんばっても限界があるっていう。大山とマルテが当たりだしたし、新外国人もまもなく合流したし、しばらくはこのままいけそうやね。
ほんで今日は休み時間に欧州スーパーリーグ構想について勉強してた。英語の記事がたくさん出てきてるので予習しておこうと思ったのである。この記事がまとまっててよかった。
サッカーチームというのは基本的に地元密着をうたっている。しかしインターネットで世界中にリーチできるようになって一部のビッグクラブはもはやグローバルコンテンツとなってしまった。そのためタレントを揃えたり、スタジアムを豪華にするなどビッグな投資をするようになった。そこへ新型コロナウイルスがやってきて収入が不安定となったのである。
そうすると世界中にもっと面白いコンテンツを配信して収入を安定化させなくてはいけないということで、各国のビッグクラブを集めて新しくリーグを作ろうとなったらしい。まあ毎週毎週凄いカードを見てておもろいかと言われたら、おもろいだろうとも思うし、遅かれ早かれ陳腐化するという気もする。
これには事実上の独占企業だるUEFAへのビッグクラブオーナーたちの反発もあろうし、独占企業であるがゆえのUEFAやFIFAの汚職にうんざりした気分も反映されているのだろう。だからUEFAが綺麗事を言っててもあんまり響かないんだよね。
入れ替えのないリーグが面白いのかと言われれば、日本のプロ野球には入れ替えはないし、米国のプロスポーツもそうだ。普通におもろいで。そこではドラフトやサラリーキャップで勢力均衡を担保し、興行としての面白さが保たれているのである。これにはそれぞれのリーグが閉じているということが必要である。でないと引き抜きに対してなす術がなくなってしまうからである。反グローバリズムだ。
野球に関しては閉じているとは言い難いところはある。だから野茂英雄が大リーグに挑戦したとき揉めまくったのである。あのときは行きたがってるんだから行かせてやれよと思ったものだが、今ならそんな単純な話ではないとわかる。プロ・アマ協定とかも同じである。ちゃんと閉じていないとグローバル資本主義に飲み込まれてしまうのである。
欧州スーパーリーグはボスマン判決以降のビッグクラブが金で選手を集めまくるという流れの行き着く先という感じがする。もちろんこれで終わらず、超絶スーパーリーグがさらに誕生する可能性もある。
というわけで背景の知識は整理できたので、明日から英文記事をちょっとずつ読んだり写経したりしようと思うのであった。
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