卓球は団体戦も面白いよ
昨日は野球が大変盛り上がったようだが、阪神タイガースの選手が戦犯になりそうな気配を察知して敬遠していた。結果的には勝利したようで良かった。
かわりに卓球の女子団体戦を観ていたのである。
というわけで今日は卓球の団体戦について書いてみよう。
卓球全般についてはこちらの記事を参照していただきたい。
まず参加する選手は3名で、ダブルス1試合、シングルス4試合のうち3本とったほうの勝ちである。ダブルスに出た選手はシングルス1試合、ダブルスに出ない選手はシングルス2試合に出場する。
個人戦では4ゲーム先取であるが、団体戦では3ゲーム先取なので、各試合の勝負は早くなる。
オーダーの組み方は、エースがシングルス2試合に出て2本取る、2番手3番手は3本のうち1本を死にものぐるいで取りに行くのが定石である。
またダブルスはなるべく左右ペアになるように組む。
したがって日本女子の場合はわりとシンプルで、エース伊藤美誠がシングルス2点起用、左利きの石川佳純と右利きの平野美宇がダブルスを組むことになる。
昨日、わたしが野球のかわりに観ていた台湾戦はこのとおりになり、シングルス1試合目が伊藤美誠と鄭怡静のエース対決となった。これを制した日本は危なげなくベスト4に進出したというわけである。
日本男子はちょっとややこしくて、エース張本が右利き、丹羽と水谷が左利きである。張本をシングルス2試合に出すと、ダブルスを左同士で組まないといけない。右右ペアはたまに見かけるが、左左ペアはあまりない。過去にフランスがガシアンやシーラなど左利きに偏っていた時代に、左同士ペアをよく組んでいたので例がないわけではない。
今日の準々決勝のスウェーデン戦を例にとってみよう。相手のエースで世界ランク9位のマティアス・ファルクがシングルス2点起用は予想どおり、対する日本は混合ダブルスで金メダルを取って勢いに乗る水谷をエース起用した。
まずダブルスは丹羽張本が順当に勝利。
シングルス1試合目は水谷がファルクに一歩及ばず敗北。ファルクは強いしかっこいい。水谷は悪くない。
シングルス2試合目、張本が貫禄の勝利。
シングルス3試合目、先ほどの水谷の試合から判断すると、ここはファルクが取って、4試合目の水谷まで回るかと思われた。ところが卓球の面白いところで、ファルクは丹羽の卓球にまるで合わず、ミスを連発して負けちゃった。。。久しぶりにクールでクレバーな丹羽を見れてよかった。
ここで丹羽が負けても最後は水谷が取って日本が勝利していたとは思うが、相手のエースから1本取って勝つと勢いが違ってくる。
日本の次の対戦相手を決める台湾とドイツの試合は、これぞ団体戦という白熱した試合だったようだ。リアルタイムで観れなくて残念だ。
銅メダリストのオフチャロフとヨーロッパチャンピオンの皇帝ボルという2枚看板のドイツが優勢と思われたが、エース林昀儒が2勝し最後の1本までもつれた。特にオフチャロフに対しては個人戦シングルス3位決定戦のリベンジとなった。
最後まで回ると団体戦は俄然盛り上がる。世界ランクもメダリストもなにも関係なくなってくる。しかし、格上のオフチャロフがベテラン荘智淵を倒してドイツに勝利をもたらした。
オフチャロフ、ボル、ダブルスで仲良く1本ずつ取って勝ったというわけである。
したがって日本は明日夜の準決勝でドイツと対決することとなった。ここを超えれば中国との決勝だ。いや、もう一つの準決勝、中国vs韓国からも目が離せないのだが。。。
一方の女子は今夜これから香港と準決勝である。今の布陣ならばおそらく大丈夫。明後日の夜に中国と決勝を戦うことになるだろう。