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【Y.S.C.C.】街クラブらしさを見せた芸術的なゴール~J3 第13節 vs FC岐阜(2020.09.02)~

 はーいどうも。

 いやー、クラブにとって初の岐阜戦ですね。歴史的一戦ですよ、初顔合わせは。J2から降格してきたとはいえ、どう見てもメンバーがJ3じゃないんだよなぁ。

 何回見ても前田遼一とか橋本和とか高崎寛之がJ3にいるってマジでおかしくない?ここJ3だよ?

 しかも岐阜は日曜のゲームが雷雨で中止になったこともあり、さらにはそのゲームに続いてまたもホーム長良川、ホーム2連戦、つまりこの間に全く移動しなくていいうえに十分休養が取れてるわけですよ。こっちは香川から中2日でそのまま岐阜入り。色々コンディション的に厳しいものがあるのは百も承知。

 じゃあそのうえでシュタルフ監督はどうやってこの強豪から勝ち点3を奪うかっていうのが注目される一戦でしたね。振り返っていきましょうか。

【明治安田生命J3リーグ 第13節 FC岐阜 vs Y.S.C.C.】
FC岐阜 3 - 2 Y.S.C.C.
得点経過
6分 失点
38分 宮尾 孝一(=FK)
66分 失点
74分 失点
76分 
宮本 拓弥(←船橋 勇真)

スターティングメンバ―(Y.S.C.C.のみ)
GK 1 大内 一生
DF 9 大泉 和也
DF 2 花房 稔
DF 5 池ヶ谷 颯斗
DF 26 植村 友哉
MF 4 土館 賢人
MF 6 佐藤 祐太
MF 7 宮尾 孝一
MF 10 柳 雄太郎
FW 15 ピーダーセン 世穏
FW 28 オニエ オゴチュクウ

SUB
GK 16 佐川 亮介
DF 23 船橋 勇真
DF 25 西山 峻太
MF 8 吉田 明生
FW 11 宮本 拓弥
FW 14 金子 大晟
FW 18 音泉 翔眞

選手交代(Y.S.C.C.のみ)
HT
FW 28 オニエ オゴチュクウFW 11 宮本 拓弥
HT
MF 6 佐藤 祐太MF 8 吉田 明生
71分
DF 26 植村 友哉FW 18 音泉 翔眞
71分
DF 9 大泉 和也DF 23 船橋 勇真
77分
MF 10 柳 雄太郎FW 14 金子 大晟

 今度は花房が戻ってキターーーーーー!!!前節の池ヶ谷に続いて待望の戦線復帰!!!スタメンは日曜の試合の後にすぐの試合なんで、まあそこそこ入れ替えあるかなとは思ってましたが、ずいぶん大胆に入れ替えてきましたね。それにしてもオニエとピーダーがスタメンに入るのは胸アツですね。最終ラインもこれまでとは違うメンバーになりますが、花房と池ヶ谷が入るってだけでここまで安定感が漂うのは凄いな。

 スタートのフォーメーションは前節と同じく3-4-2-1と思われます。メンバーは変わっても同じサッカーが出来るようになればチームとしての底上げが出来ると思うんで、これを継続すればいいと思います。
 並びは右から花房-土館-池ヶ谷の3バックに、中盤が大泉-佐藤-宮尾-植村。シャドーに柳とオニエが入り、1トップはピーダーセン。対する岐阜は4-1-4-1で、これ1ボランチが過労死しかねないフォーメーションだな。それにしても何度見てもこれJ3のクラブじゃないでしょ。どこからこんな金が湧いてきた?しかも監督はゼムノビッチ?え?ほんとにどうしたんすかこのクラブ?

 さぁキックオフ。厳しい戦いになるのは当然承知の上ですが、それでも戻ってきた戦力と、いつもはベンチに座る選手たちがこれだけJ2を知り尽くしている相手にどう立ち向かうのかが注目です。

 立ち上がりは完全に岐阜のペース。こういう試合でどう主導権を握るかを完全に理解した動きを見せてきます。とにかくサイドに対処しづらいボールを送り込んでチャンスメイクしようという意図を見せますが、この試合に関しては最終ラインの左右に入った花房と池ヶ谷が冷静に対処します。サイドの対応、これだけ違えば本当に安心して観てられそう。

 しかしさすがは岐阜様、本当に一瞬でした。最終ラインの裏のスペースに浮き球、これはコントロールできないだろうなと思ったら川西そこでまさかの肩トラップ!?しかも花房と池ヶ谷に挟まれながらめっちゃ強引にシュート撃ってきたけど!?そんなのアリ!?

6分 岐阜 1-0 Y.S.C.C.

 これは相手褒めるしかないだろ。何であそこで浮き球で出す判断と肩でトラップするって芸当が出来るんだって話だし、よく2人に挟まれてんのに強引に足振ったな。いやごめん、これDAZNベストゴールの上位5つに間違いなく入るだろ。

 それにしても今までの失点と違って、ちゃんとボールホルダーに2人も寄せられてるんですよね。これまでは完全にボールホルダーを離した状態で決められてるシーンが多かったんですが、相手の意外なプレーにもしっかり対処して、離すことなくついていけたのは流石、この2人だからだなという感じです。

 まあこれは事故みたいなもんだと思って切り替えるしかないでしょう。さぁ試合再開。

 とにかくまずは追いつきたい、というか1つでもチャンスを創って相手の守備陣に圧を掛けておきたいというのが目標です。ちなみに岐阜さんここまで先制した試合は4勝1分、見事に無敗です。これどっかで見たフラグだなあぁ鳥取だ!

 とりあえずは最終ラインでボールを回しつつ、ちょっとリベロのドディが中盤あたりにフラフラっと上がって完全に2バックみたいな状態で反撃のチャンスを窺います。形的には鳥取の1ボランチみたいな感じの位置にドディが入ったような・・・いやそれにしても2バックってなんやねんって話ですけど、池ケ谷と花房が後ろにいれば何とかできそう、割とマジで。

 前節の讃岐戦ではドディ起点の攻撃がなかなか組み立てられなかっただけに、今回はじゃあドディからどう組み立てるかってポイントを注目したいんですが、いかんせんこれやるとシャドー、この試合でいえばオニエと柳ですかね、そこの2人が封じ込まれると全く機能しなくなるって弱点があるんですよね。当然ゼムノビッチさんもそこは分析済みだと思いますから、あとはこうなると孝一のロングキックの精度か、封じ込められそうなシャドー含めた前線3枚の意外性のある発想に期待するしかなくなります。

 まあそれでも当然相手はあの岐阜、中盤でボール取られると一瞬でこっちのエリアに迫ってきます。普通に1回の攻撃でレベルの高い4、5人が一瞬にしてこっちのアタッキングサードに侵入してくるから、どんなに付いていけても躱されてチャンスを創られるシーンが出来てしまうんですよね。ちょっと不可抗力みたいなシーンが続きます。うーん、それにしてもこの埋めがたい能力差よ。

 特に左サイドバックに入ってる橋本、いや絶対J3でプレーしてちゃいけないでしょこの人。どこまで付いていっても上手くタイミングを外したクロスを上げてくるんですよね。18分にも和也の対応をいなしていいクロスを上げてきますが、これは大内ががっちりとキャッチして対応。

 21分には粟飯原の抑えの効いたペナルティーエリア外からのシュートであわや失点というシーンを創られますが、ここもよくディフェンダーが付いていき、ペナルティーエリアを固めていたからこそ、エリアに侵入されずに無理やり外から撃たせることに成功した、と言ってもいいでしょう。守備の安定感がこれまでとはあまりにも違いすぎる。

 ボウリングのガーターレーンのようにガラ空きだったサイドが、この試合ではいるべき人がいて、対処すべき人が付いて行って、決してどフリーにすることなく埋められてます。もうこれだけでも感動。花房と池ヶ谷が的確な指示を出すなり対処するシーンが多く、その分周囲も判断ミスや迷いを生じることなくプレーできてたんじゃないですかね。

 そしてようやくチャンス。オニエが中央に折り返したボールに、最終ラインから上がっていたドディが合わせてペナルティーエリア外からシュート!も、これはディフェンダーがブロック、跳ね返されます。最終ラインにいたはずの彼がいつの間にか中盤の高いところまで来ていて、しかも割と強いシュートまで撃ってくるから岐阜としては「!?」って感じだったと思います。

 入れ替わるように今度は岐阜の粟飯原がペナルティーエリア手前からニアに強いシュートを放ってきますが、これは大内がナイスセーブで防ぎ、事なきを得ました。これもちょっとディフェンダーがコース限定したのも大きかったな。本当に守備時の選手たちの動きからほとんど迷いや躊躇が見られません。

 さて、おみずごっきゅんしましょうか。雨降った後で湿度高いからこれだけ走ってれば体力も消耗してるはずなんですが、後ろに花房と池ヶ谷がいる安心感もあってか、プレスも躊躇なくいつも以上に前線から激しく行く意識がよく見られます。本当に動きがここままでの12試合とは違う。

 徐々に相手のペースに慣れ始め、今度はY.S.C.C.が仕掛け始めます。最終ラインを少し高い位置に上げると、ボールを回しながら左右のスペース、サイドに揺さぶりをかけ、大きな展開を繰り返します。岐阜の両サイドの足を使わせ、前節みたいに中央の選手をサイドに釣り出す狙いがあったとは思いますが、実際にここから柳のシュート未遂も生まれました。

 そして左右に揺さぶりながらボールを持った柳が中央でドリブルを仕掛け、ものの見事にファールを誘発することに成功。ペナルティーエリア手前、真ん中からの直接フリーキック、あれ?これどこかで見た展開だ・・・。

 キッカーには孝一が立ちます。あ、これ2節の富山戦と同じ位置だ!これは期待しかない!素早い助走から右足を振り抜き・・・なんとGK一歩も動けない!

38分 岐阜 1-1 Y.S.C.C.

 ゴラッソはゴラッソで返せばいい、そう言わんばかりの見事な直接FK!!!!!

 これで追いつきました、前半のうちに試合を振り出しに戻したのは非常に大きい。しかも相手はあの岐阜ですから、少なくともこのまま同点で前半を終わらせられれば大きな自信になるでしょう。

 それにしても孝一、間違いなくJ3ではトップクラスのフリーキッカーですね。この位置からのフリーキックに限定すれば確実にトップ。

 さぁ再開してもまだY.S.C.C.のペース。今度は最終ラインから花房も上がってきます。サイドを駆け上がってクロスを上げてきます。相手に阻まれるも、物怖じせず2バック状態の最終ラインからも飛び出してくる光景は誰が見ても異様で不気味、そして恐怖としか言いようがないでしょう。

 さらにペナルティーエリア中央に縦パスが入り、柳が上手く抜け出してトラップ!も、これはトラップが大きくなって流れます。うーん、あと少しのところまでは来てるんですけどね。それでもここまでチャンスを創れるようになってきたのは岐阜にとっても厄介でしょう。

 前半の残り時間は岐阜に試合を支配され、シュート含めてチャンスをいくつか創られましたが、守備陣ここをしっかり耐えきって、最後は孝一がシュートを撃ったところで前半を1-1で終えました。

 前半、1失点こそしたものの、全く別のチームかと思うくらいに守備が安定感出てきてますよね。この2人が離脱していた2か月間を本気で巻き戻したいくらいです。本人たちの能力だけでなく、周囲の選手たちにも適切に指示を与えることで、やるべきことを明確化してプレーさせられていた点でも非常に重要な存在になっていました。

 あとは前半途中から揺さぶりをかけてチャンスをいくつか創れるようになっていただけに、後半は流れの中でキチッと決めきれるようになれれば、これはマジで勝ち点3を取れる可能性が見えてきました。

 さぁ後半開始。ここでオニエ、祐太を下げて明生、拓弥の2枚替え。オニエは正直もう少し後半も戦えるスタミナが欲しいのと、前半からチーム全体のギアを上げるような動きが欲しかったですね。スーパーサブ枠として置いておくのは勿体ないですし。あとは変わって入ってきた「エース」、拓弥に期待しましょう。

 いきなり後半開始3分で惜しいシーンを産み出したのはピーダー。ペナルティエリア中央でやや浮いたボールを収めると、反転して強烈なシュート!も、これはGKの正面でキャッチされます。

 さらに3分後にも同じような展開から右足を振り抜いてシュート!も、今度は枠を捉えきれません。この積極性はマジでいいと思う。ここ2試合で大卒ルーキーって感じがなくなってきましたね。

 このあたりから徐々に岐阜が盛り返してきます。攻撃の圧が強くなり、ディフェンシブサードに侵入される回数が増え始めました。しかしクロス対応もしっかり出来ており、中央を固める選手たちも十分に対応できているんで、特に大きなピンチを迎えずにやり過ごします。

 しかし55分のコーナーキックからのピンチはちょっと焦りましたね。セカンドボールに反応した甲斐のシュートをブロックし、セカンドが繋がれて川西の強いシュートを浴びるも、ここは枠外で問題なし。いや、外してくれて助かったけどこの10番怖すぎる。

 そしてここまでの展開に痺れを切らしたか、遂に高崎寛之が投入されます。いや普通に怖いんだけど。

 それでもY.S.C.C.は相手の圧に怯むことなく攻撃を続けます。途中投入の拓弥がペナルティーエリアにドリブルで侵入し、中央から強烈なシュート!も、これはGK松本がセーブ。逆転とはなりませんでしたが、こういうプレーがあるというのを強烈に示す一発にはなりました。

 さらに数分後にはペナルティーエリア右から強烈な一撃を見舞う!も、今度は枠外。うーん、動いてるボールのキック精度が上がればもう5点くらいは増えそうなんですよねこのチーム、全体的に。

 しかしここまで数本良いクロスを上げていた岐阜、遂にY.S.C.C.をこじ開けに来ます。竹田から左サイドでロングボールを受けたのは橋本、ここまで上がってきた橋本に付いていった和也もしっかり対応するものの、タイミングを外されて速いクロスが入り、これに中央で石川がヘディングで・・・

66分 岐阜 2-1 Y.S.C.C.

 流石にこれは橋本と石川が一枚、いや二枚上手。どうやってもこのクロスは対応した和也のタイミングを意表ついて外されてて、防ぐのが難しかったと思います。しかもこの速いクロスによく中央で合わせたなという感じですし、ディフェンスとしてはやれることやったうえでの失点だとしか言いようがないでしょう。

 とりあえず橋本のクロスが非常に厄介で、どういう外し方をしてくるか分からないだけに対応にも困るんですよね。よく店にイタ電してくるクレーマーみたいな感じの「対応に困る」ではなく、芸人がトークの中で面白い仕掛けを瞬時に考えるのが難しい場面に遭遇した感じの「対応に困る」でしょうか。日本語で表現するのが難しいですが、とにかくこの橋本さんをいち早くJ1にお返ししたい。

 おみずごっきゅん、そして試合再開。とりあえず落ち着いて同点ゴールの糸口を見つけるという段階ではなく、あとは決めるだけって感じの展開にはなってたんで、ガンガン仕掛ければいいんですけどね。ただ本気で追加点狙ってきそうですし、そうなる前に取らないとって焦りもあったと思います。ベンチにまだ前田遼一が控えてるしね。

 数分間、中盤でお互いボールの奪い合いが続いたあと、またしてもチャンスが岐阜に訪れます。右サイドでパスを回され、少しペナルティーエリアを突かれた後、クロスが上がって打点おかしいだろ高崎ィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!(絶望)

74分 岐阜 3-1 Y.S.C.C.

 いや・・・この人マジでJ3にいちゃいけない・・・なんでJ3にいるのか全く理解できない・・・どうしてですかね・・・去年J1でやってたじゃん・・・おかしいだろ・・・。

 クロス上げさせなければそれがベストだったとはいえ、ファーサイドであんな合わせられ方したらたまったもんじゃないでしょ。流石にJ3であそこまで身体能力がイカれた日本人ストライカーなんかお目にかかれませんよ、というか違反だと思いますこれ。

 本当にレベルが高い、岐阜の選手みんなレベルが高すぎてJ2仮想体験してる気分になりますね!(絶望)

 さあ切り替えよう。ここから2点取って最低でも勝ち点1取ればOKあれ早い展開が早い、いつの間にかY.S.C.C.がボールをアタッキングサードまで運び、ペナルティーエリア中央でピーダーセン、後ろ向きの体勢からヒールで流した!?これを船橋が受けて、ゴールに近い、目の前がゴール、でもここであえて折り返す!中に走り込んでくる拓弥、思いっきり右足を振り抜いた、豪快すぎる、これがエースか!!!

76分 岐阜 3-2 Y.S.C.C.

 絶対岐阜の奴らビビってる。絶対ビビッてる。こんなゴール決められて絶対ビビってる。

 いや、これはまさに「街クラブ出身者らしい」アイデアが詰まりまくったゴラッソ。あの位置でヒールで流したピーダー、ゴール近くで撃つのではなく真ん中に折り返した船橋。最後に豪快に蹴り込んだ拓弥も流石でしたが、船橋とピーダーからは、「ストリートらしさ」と「意外性」を掛け合わせたかのようなこのゴールに「街クラブ出身者としてのアイデンティティ」さえも感じましたね。

 さぁあと1点。強豪岐阜を追い詰めるのがこんなに楽しいなんて、もはや興奮しますね。

 そしてここで柳を下げて大晟投入。ピーダーも残ってますからね、黄金ライン形成キタコレ。ここから容赦なく岐阜のゴールに襲い掛かります。

 まずは最終ラインから駆け上がってきた花房のミドルシュート!も、枠を外します。惜しい。このサッカーにポジションなんて固定観念は存在しない!

 直後には孝一がペナルティーエリア右から強烈なシュートを繰り出す!も、これも枠外。うーん、動いてるボールのキック精度がちょっと(以下自粛)

 さぁまだまだ行くぞ、ペナルティーエリアに侵入したところで相手の中途半端なクリアボールを拾った拓弥がそのままダイレクトでシュート!これも枠を捉えきれない!ボールが動いてるとみんな全然枠を捉えきれないのほんとになんとかとかしてくれ!

 もうなりふり構わずというか普通に岐阜を自陣に押し込んだまま、とにかく相手のゴールの真ん前にボールを入れまくります。船橋の果敢な仕掛けには遂に1トップの川西まで戻ってくる始末。

 アディショナルタイムには音泉がペナルティーエリアの中央から積極的にゴールを狙う!も、これもまた枠外!枠捉えろ枠!枠さえ飛べば何とかなるから!

 最後は池ヶ谷と大晟の呼吸が合わずにチャンスをフイにしてしまう勿体無いシーンもありましたが、押し込み続けたまま試合終了。いやー、これで秋田戦以来5試合ぶりの敗戦、そして6試合勝利無し。1か月ぶりに負けました。

 うん、敗戦自体は悔しいんですけどね、勿論。決めるとこ決められなかった結果追いつけなかったのはありますし、もう少しシュート精度何とかしてくれってのもありますし、最後の方でパスがズレたシーンで勿体無さを感じましたし、何よりも岐阜との戦力差が大きくてマジで失点の仕方が理不尽すぎたってところがアレなんですけど。

 でも守備に花房と池ヶ谷が帰ってきたことで、周りをよく見れる経験値豊富な選手がいることへの安心感と信頼感が生まれ、他の選手たちにも積極性が生まれていたのは間違いないです。何よりも守備の安定感、特にサイドの守備がようやくまともになってきたのが一番の収穫です。

 正直、今のチームは攻撃に関しては誰が出てもやれるのがよく分かります。守備も戻ってくるべき人たちが戻ってきて、今後安定することは間違いないだろうとも確信できます。しかも昨年と比べても球際での競り合い、フィジカル面での勝負が強くなってきているのも確実に認められます。

 あとは全体的なプレーのスピードと、リードしている、あるいは同点の膠着状態になってる試合の70分過ぎにいきなりバッテリー切れで足が止まりやすい癖を改善できれば、間違いなく今までよりも多くの勝ち点を積むことが出来るはずです。ここさえ改善できれば今よりはいい位置にいられるはず。

 そして多分もうすぐ我々にとって待望の漢、田場ディエゴが帰ってくると思います。それが今週末の今治戦になるか、あるいはもう少し後になるかは分かりませんが、確実にその時は近づいていると思います。

 守備の安定、そして攻撃の多様性を得た今、恐れる必要はありません。この試合の良かった部分を続け、これまでの課題を少しずつ改善することで、7試合ぶりの勝ち点3を獲りに行くだけです。

 今治は今シーズンから参入してきたクラブとはいえ、上位につけています。しかしY.S.C.C.はここでビビってる場合ではなく、J3オリジナル11の1つとして、違いを、J3の厳しさをしっかり教えなければなりません。

 さぁ今治よ、震えて眠れ。Y.S.C.C.はちゃんとよく寝てしっかり準備しろ。

※諸事情につき、今治戦のレビューが遅れる可能性があります。ご容赦ください。


Thank you for your support! 是非このnoteを楽しんでいただけると嬉しいです、