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#767 映画論27|パーフェクト・ワールド

この映画も懐かしいですね。
昔一度だけ見たんですが、「結構良い映画だったな」と印象に残っています。


パーフェクト・ワールドとは?

パーフェクト・ワールド(原題:A Perfect World)は、1993年に公開された映画です。クリント・イーストウッドが監督し、ケビン・コスナーが主演するという気合の入った作品ですね。

舞台は1963年のテキサスで、刑務所を脱獄し、逃亡中の囚人ブッチ・ヘインズ(ケビン・コスナー)が、幼い少年フィリップ・ペリー(T・J・ロウサー)を人質に取って逃避行を繰り広げます。
フィリップは厳格なカルト寄りの宗教家庭で育ち、その影響で他の子供が遊んでいた遊びを禁じられたり、辛い思いをしていたのですが、ブッチはそんなフィリップにハロウィンの仮装とか、ローラーコースターをさせてあげて、2人は次第に親しくなり、フィリップにとってブッチは父親のような存在となります。
まさにストックホルム症候群の典型例と言えるでしょう。

一方、テキサス州の警察は、ブッチの行方を追っており、刑事レッド・ガーネット(クリント・イーストウッド)はブッチの行動を予測しつつ、彼を逮捕しようとします。
ガーネットはブッチの過去を知る人物であり、彼の内面にある優しさを理解しています。

映画は、逃亡劇を通じて描かれる二人の絆や、ブッチの内面の葛藤、そしてガーネットの視点から見た法と人間性の対立がテーマとなっています。クライマックスに向けて緊張感が高まり、感動的な結末へと導かれます。


パーフェクト・ワールドの魅力

僕はこれを見たのは高校時代だった記憶があります。
なんで見たかは全く覚えてないですが、とにかく感動したものでした。


1. ケビン・コスナーとクリント・イーストウッドの共演

これは当時なかなかエグかったようで「夢の競演」とも言われていたようです。
作品も実際にケビン・コスナーの演技と、俳優兼監督のクリント・イーストウッドの監督力が絶妙に組み合わさり、感情豊かで深みのあるキャラクターの対比が描かれてると評されており、コスナーは逃亡者ブッチ・ヘインズをリアルかつ共感を呼ぶ形で演じ、イーストウッドは警察官レッド・ガーネットとして人間味溢れる演技を見せます。


2.人間性と赦しのテーマ

映画は、法律と倫理の狭間で葛藤する人間性を探求します。
ブッチは犯罪者でありながらも、彼の中に存在する優しさや父親としての一面が描かれており、観客に深い感情的な影響を与えます。赦しや理解、選択の重要性がテーマとして浮かび上がります。
あとはブッチが幼少期に父親から暴力を受けており、「子供が暴力を受ける事が何より許せない価値観」になったりするのもブッチに共感を持てるのですが、皮肉にもそれが原因で悲しいエンディングに繋がります。


3. 親子のような絆

ブッチとフィリップとの関係は、単なる逃亡者と人質の関係を超えて、実に親密で感動的なものとなります。
フィリップがブッチと過ごすことで成長し、ブッチもまた彼との関係を通じて自己を見つめ直す姿が描かれています。


4.緊張感とドラマ性

逃亡劇がスリリングで、常に緊張感が高まります。
サスペンスとドラマが絶妙に組み合わさり、観客を引き込むストーリー展開が魅力です。


5.時代背景とビジュアル

映画の舞台となる1960年代のテキサスの風景や雰囲気が、ストーリーにリアリティと深みを加えています。時代背景やビジュアルの細部が、物語の雰囲気をさらに引き立てています。

これらの要素が組み合わさることで、「パーフェクト・ワールド」は深い感動と余韻を残す作品となっています。

と、ほとんどChatGPTくんが考えてくれた文章を、さも自分の感想のように転記してしまいました笑


まとめ

そしてラストはある種予想通りというか、そうしなきゃ映画として収まらないよな・・・というオチだったりするんですけど、それを文句言うのは野暮ですね。粋じゃないです。
純粋に引き込まれたことを楽しんで、余韻を楽しむのがベストですね。

そんな感じで90年代の映画ばっかり書いてますが・・・
最近の映画は全然知らないので、恐らく暫く続くと思います笑


おまけ「菊次郎の夏」との共通点

この作品とどっちを先に見たかを忘れましたが、「子供と大人のロードムービー」「大人がワル」とかの要素が、僕の中で完全に「菊次郎の夏」と重なります。
アメリカ版「菊次郎の夏」と言っても過言では無いでしょう。

テーマの重さとか、エンディングの示唆とか、スケールの大小は全然異なりますが、近い感覚を持つのは僕だけではない気がしますが、どうでしょう?
僕はどっちも好きです。

そして、見終わったら息子が欲しくなったりします笑




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