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#429 映画論13|ライフ・イズ・ビューティフル

この映画も90年代を代表する、超名作です。
内容的に感動して落涙する系の映画ではないんですが、映画を全部見終わった後に「良い映画を見たな・・・」と感動する、不思議な感覚を味わえる映画ですね。

イタリアのコメディアン、ロベルト・ベニーニが監督・脚本・主演を行なった、バッファロー'66ばりにやりたい放題系の作品なんですが、1997年に公開され、98年にはベニーニがトム・ハンクスを押しのけてアカデミー賞主演男優賞を受賞し、世界的に有名になり、大ヒットした作品ですね。


ライフ・イズ・ビューティフル あらすじ

主人公のグイドは、叔父を頼りに友人と北イタリアの町にやってきたんですが、その道中でピンチを助けてあげて知り合った娘・ドーラに恋をするんです。
で、色々な所で偶然にもドーラに出会い、「ご機嫌よう、お姫さま!」みたいなテンションで求愛し、アプローチし、既にドーラには婚約者がいたんですけど、略奪愛、今でいうNTRを行い、ドーラと結ばれるのが前半パートです。

そしてそこから7年くらいが経ち、グイドとドーラの間に1人息子が生まれます。名前はジョスエ。戦車好きの可愛い少年です。
そんな感じで家族3人で自転車に乗って職場に行く、かなり素敵な素晴らしい家族なんですが・・・
時は第二次世界大戦中で、グイドは「ユダヤ人」だったです。
そしてナチスドイツにより、グイド達は強制的に連行されてしまうのですが・・・

怖がるジョスエに対して、グイドは「これはゲームなんだ!勝ったら戦車がもらえるぞ!」とジョスエを励まし、勇気づける。そんなストーリーなんですね。


ライフ・イズ・ビューティフル の魅力

初めて見たのは確か高2か高3の頃でした。
家に泊まりに来た友達が借りてきて一緒に見たんです。

で、僕は予備知識一切なしで見たんですが、前半パートはなかなか冗長で、何よりノリがキツかったので、「早くこの映画おわんねーかな」とか思ってたんですけど、この長さがフリになっているんですね。
そして途中でこの馬が出てきた辺りから「えっ」と思い、映画の世界に吸い込まれていきました。

「ユダヤ人が飼っている馬」とか、そんな落書きがされてるんです


で、結婚後にグイドは本屋で働くんですけど、本屋のシャッターを閉じても「ユダヤ人の店」と書かれていたり、徐々に来たるXデーが迫るのを感じ・・・とにかく辛い内容なんです。

ですが、グイドは愛息のジョスエを悲しませないよう、道化に徹するんです。
周りの収容されるユダヤ人たちは強制労働を強いられ疲弊しきってるんですが、そんな中ハイテンションで子供のために戯ける、素晴らしい父親です。
人生は素晴らしい、まさにこのことですね。


ライフ・イズ・ビューティフル まとめ

こういう表現も不適ですが、このテーマの作品は好きで見てしまうので、「アンネの日記」とか「シンドラーのリスト」とか、漫画でも「アドルフに告ぐ」とかは好きですね。

これまで僕がこの映画論で紹介してた映画は正直偏っており、見る人を選ぶタイプの映画が多かったりするんですけど、この映画とショーシャンクの空には誰が見ても感動する映画じゃないかなと思います。

是非、見てみてください!
マジで「ライフ・イズ・ビューティフル」と言いたくなります。



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