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#223 バンド論66|小室ファミリー

またしてもバンドから離れますが、鈴木あみを紹介した流れで、小室ファミリーに関して紹介しましょう。

私が音楽を意識したのはやはりこの辺。
この時代、小室ファミリーは飛ぶ鳥を落とす勢いで、とにかく街を歩けば篠原涼子、TVをつければtrf、学校に行くとglobeと・・とにかくそんな時代でした。
90年代はCDバブル全盛期であり、小室ファミリーは時代の寵児としてCDを売りまくりまクスティーでして、多分この時期に小室ファミリーの音源を聴いてなかったキッズはほぼいなかったと思ってます。
一説によると携帯電話の普及でCDは売れなくなったという話もありますが、それ以前は完全に音楽シーン=小室ファミリーでした。

僕が買うというよりかは妹に買わせるという兄特有の卑怯な手法で小室ファミリーの音源に触れていましたね笑

そんな小室ファミリーの思い出の曲を紹介しますが、今聴いても普通に古臭さを感じさせない、名曲ばかりです。


恋しさとせつなさと心強さと|篠原 涼子

僕が「小室哲哉」という存在を認識したのはこの曲からでしたね。
篠原涼子は同じく当時の僕の心を鷲掴みにしていたごっつええ感じに出ていたので普通に存在は認識していましたが、歌手という認識ではいなかったので、こんな真面目に歌えるんだと思って驚きましたし、なんと言っても「・・・メチャクチャいい曲だな」と感銘を受けました。
確かこの年(94年)、一番売れたのはミスチルのイノセントワールドで、次がこの曲だったんですよね。

いきなり始まるサビ(というかタイトルのネーミング含めて)が秀逸と思いますが、やっぱ小室サウンドはAメロもBメロもサビも全部違和感なく自然に繋がっていて、メロディの良さはさることながら徐々に次工程を盛り上げていく感じが凄くいいんですよね。
この曲で言うと、サビの後の間奏がAメロを盛り上げて、Bメロの最後の「戦うこと!」がサビを盛り上げて、最後のサビでピアノが入ったアウトロを盛り上げるというか・・・本当に素晴らしい。名曲です。


survival dAnce 〜no no cry more〜|trf

trfはこの曲でブレイクしました。この曲は「17才」と言うドラマの主題歌で、内田有紀や一色紗英や武田真治、の電波くん、そして山本太郎元・れいわ新選組党首が出演していたドラマです。
未成年がタバコ吸って酒飲んでかなりカッコいいイキフンのドラマでみんな見てましたね。
で、その曲の主題歌のこの曲がドラマにマッチしてるんですよ。
マジで「イェーイェーイェーイェイェー、ウォウォーオー」ってサビの叫びがまさにこの曲を表現しております。名曲ですね。
ちなみに僕はサビでボーカルのYUKIが主張すぎないバージョンのほうがい好きです。


BOY MEETS GIRL|trf

trfはもう1曲紹介させてください。
この曲は本当に美しく、心に残る曲です。
BOY MEETS GIRLと言う、「少年が少女と出会う」とどこでもある日常のありふれたシーンなのですが、冒頭で「オーアシーヨルーウーリーマイラー」と言ってる謎の言語から最後のアウトロまで、壮大で、すげースケールの世界観を想起させる名曲です。
やっぱりサビで一音だけ鬼のように上がるところ「星降る」の「る」の部分とか、すげーいいですね。
この曲を聴くと僕はコカコーラ(CMで使われていた)とスペースマウンテン(コカコーラからの連想)を想起します。


CANDY GIRL|hitomi

そしてhitomiです。
hitomiに関しては地元・本別町の開町ライブで見たエピソードを過去に紹介しており、その際にはLOVE2000について熱く紹介しておりますが、hitomiのルーツは小室ファミリーですよね。
GO TO THE TOPと言う曲も好きなんですけど、やっぱりこのCANDY GIRLが一番好きですね。小室のセンスがキレまくってます。
マジでこんな曲、当時のティーンとか絶対カラオケで歌いたくなりますよね?その辺のセンスが本当に絶妙です。
hitomiは小室ファミリーの中ではそこまでブレイクはしなかったのですが、こうした名曲が多いのは◎ですね。


Only You|内田有紀

そしてこれですよ、Only Youゥーウー、ウォウォウォー!
僕の友人はONLY YOUと言ったら「BOOWYより内田有紀っしょ」と言う猛者がいるくらい、一部に市民権を得ている曲です。
ちなみに当時、内田有紀の人気っぷりはヤバかったですし、普通に今見てもいい女で当然のように歌手デビューするんですが、デビュー曲の「TENCAを取ろう〜内田の野望〜」とかがパッとせず、小室さんに依頼があったのではないかと勝手に予想してます笑

ただ、この曲はすげー好きです。サビは言わずもがなですが、イントロもいい。Aメロはよくわからないんですけど笑
とにかく、簡単に作った(であろう)曲でもヒットしちゃうんだなーと思いましたね。


WOW WAR TONIGHT〜時には起こせよムーブメント〜|H jungle with T

この曲は我々の世代は全員通った曲ですね。
この頃のダウンタウンはごっつええ感じと言うバラエティ業界、HEY!HEY!HEY!で音楽業界、そして浜ちゃんはちょくちょくドラマに出たり、もうTVを、メディアを席巻しておりました。
そんな飛ぶ鳥を落とす浜ちゃんと小室さんがタッグを組んだ時点で売れない理由は無かったですが、やはり鬼のように売れましたね。

当時から名曲と思っていましたが、この曲が本当に染みたのは社会人になってからですね。

流れる景色を必ず毎晩見ている
家に帰ったらひたすら眠るだけだから
ほんのひと時でも 自分がどれだけやったか
窓に映ってる素顔を褒めろ

この歌詞なんて、全てのサラリーマンの応援歌ですよね。
本当に名曲です。



GOING GOING HOME|H jungle with T

この歌は大好きでしたね。
今はどっちも好きですが、当時はWOW WAR TONIGHTより好きでした。
確かこの曲は、俺が知らなかっただけかも知れませんが、CDショップで見て初めて「あ、2枚目出したんだ!」と思った記憶があります。

永遠の夏のサマーチューンですね。
大学時代の友人がカラオケでよくこの曲を歌っていたんですが、もうサビでみんな拳を振り上げて「GOING!GOING GOING HOME!」と大熱唱ですよ笑

全体を通して素晴らしいですが、「歌ってる 夏を歌ってる」の部分とか、ラスサビの転調の所とか、最後のキーが高くなるエンディングとか、本当に素晴らしい。こんな染みるアーティスト今はいないでしょうね。


SWEET PAIN|globe

そしてglobeですよ。我々の世代はglobeもやっぱりみんな聴いてました。
globeもベスト10で語れてしまうのですが、あえて1曲だけセレクトするならこの曲ですね。
globeが出だしてからtrfが失速した印象が拭えず、小室さんも酷な男だなと思ってましたね笑

この曲は純粋にサビのメロディが素晴らしいのと、あとはマーク・パンサーのラップがめっちゃ好きですね。
同世代の女子とカラオケとか言った時に、「ちょっと俺マークパンサーやりたいからglobe歌ってくれ!」みたいな感じで依頼してましたが、やはりKEIKOは高いらしくてあまり歌ってくれなかった記憶があります笑


I’m proud|華原朋美

この曲も名曲ですね・・・
I BELIEVEも好きですが、やはり朋ちゃんと言ったらこの曲でしょう。
朋ちゃんも今では・・・になってしまいましたが、この頃はマジで最前線、最先端のシンガーでした。

朋ちゃんは元々小室さんの彼女?であり、当時のインタビューで「アーティストに曲を提供したのではなく、恋人に曲を提供しただけです」みたいなことを小室さんが言っていて、「君は何を言ってるんだ」と思った記憶がありますが・・・笑

この曲は同じサッカー部で、のちに同世代で2番目のワルと言われた男に借りた記憶があります笑
とにかく美しい曲に美しい声。そしてやはり小室さんの最骨頂である最後の転調あたりの展開は素晴らしい。


Can You Celebrate?|安室奈美恵

そしてなんと言ってもこれでしょう。
小室ファミリーのアーティストで一番最後にめっちゃ売れたのはこれじゃないかなと思ってます(確かこの年一番売れたのはこの曲のはず)

安室はTRY MEとか太陽のSEASONとかその辺がすごい好きだったんですけど、小室ファミリー化して一気にグイグイ来て、そしてこのシングルで地位を確立しました。
サムとの結婚と時系列は忘れましたが、今なお残るウェディングソングとして後世に語り継がれている名曲です。

やはり全体の展開とかが素晴らしいですね。
良い曲すぎてあまりコメントできない感じですが、とにかく壮大なスケールの曲です。


以上、そんな感じで一世を風靡した小室ファミリーを紹介してみましたが、やはり今聞いても素晴らしい。古さを感じさせない名曲揃いです。

やはりこの時代のJ-POPは本当に良かったですし、バリバリど真ん中を生きれて良かったですね。

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