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#422 蹴球論41|2003年 第1回 東アジアサッカー選手権

テンション上がりまくってつい先日のドイツ戦について書いてしまいましたが、再度時間を20年前に戻して、暗黒のジーコジャパンに振り返りましょう。



2003年サッカー日本代表おさらい

まず前回のおさらいですが、2003年夏に開催されたコンフェデ
1勝2敗で予選リーグ敗退も、フランス戦の善戦などもあり、ジーコは首の皮一枚の状態で契約継続のラッキーな展開に。

で、コンフェデ以降にも国内外でテストマッチやキリンカップをアフリカ勢中心に行いましたが、結果は以下の通り。

3 ○ 0 |ナイジェリア
0 ● 1 | セネガル
1 ○ 0 |チュニジア
1  △ 1 |ルーマニア
0 △ 0 |カメルーン

2勝2分1敗と悪くないスコアですが、 ナイジェリアは明らかに弱かった。
(後の試合は正直覚えてないっす)
まぁ、「変わらず」と言ったところでしたね。とにかく目指すサッカーが相変わらず「??」なので、全然見ていて楽しくなかったです笑
とはいえ、そろそろタイトルは欲しいという感じでしたので、12月に開幕される東アジア選手権は、ジーコにとっても喉から手が出るくらい欲しいタイトルでした。

そんな最中でJリーグはマリノスが8年振りの優勝。
嬉しかったですね。


東アジア選手権とは?

元々はダイナスティカップという名称で、東アジアの日本・韓国・中国などの国の強化を目指して開催された大会でしたが、1998年の開催から5年の沈黙を終え、2003年に「東アジア選手権」と名前を変えて再スタート。
記念すべき1回目は、日本で開催されました。

元々は2003年5月の開催予定だったみたいですが、SARSの影響などもあり12月に延期となりました。
海外組はシーズン中のため不参加で、国内組のみの大会となりましたが、
2003年ベストイレブンの日本人8人全員がメンバーに入っており、当時の国内最高メンバーが集まったと言っても過言ではないでしょう。
(楢崎、坪井、中澤、小笠原、遠藤、福西、奥、久保)

メンバー

  1 GK 楢﨑 正剛(名古屋)
  2 DF 山田 暢久(浦和)
  3 DF 坪井 慶介(浦和)
  4 DF 茂庭 照幸(FC東京)
  5 DF 宮本 恒靖(G大阪)
  6 DF 三浦 淳宏(V東京)
  7 MF 石川 直宏(FC東京)
  8 MF 小笠原 満男(鹿島)
  9 FW 久保 竜彦(横浜FM)
10 MF 藤田 俊哉(磐田)
11 FW 黒部 光昭(京都)
12 GK 都築 龍太(浦和)
13 MF 本山 雅志(鹿島)
14 DF 三都主アレサンドロ(清水)
15 MF 福西 崇史(磐田)
16 MF 奥 大介(横浜FM)
17 MF 山田 卓也(V東京)
18 MF 阿部 勇樹(千葉)
19 MF 遠藤 保仁(G大阪)
20 FW 大久保 嘉人(C大阪)
21 DF 加地 亮(FC東京)
22 DF 中澤 佑二(横浜FM)
23 GK 土肥 洋一(FC東京)


第1戦 2◯0|中国戦

スタメンは3-5-2ですね。
GKは楢崎で不動でしょう。
DFは3枚で宮本坪井中澤。すっかり定着したツネ&ツボコンビに加えて、ジーコジャパン初招集の中澤です。
この年の中澤はキレキレだったので、わざわざシステムを変えさせて、スタメンをGETしましたね。
MFは左に三ちゃんで右に山田、まぁここは妥当です。
で、ボランチに遠藤福西で、トップ下に小笠原満男。この3人はベストイレブンにも選出され、この時期はほぼ全盛期でしたね。
そしてFWには、ジーコジャパン初招集&スタメンの久保、そして大久保というかなり大好きな2TOPでした。

で、試合は早々に動きます。
前半4分、満男がFKのこぼれから、相手のDFとGKの間の嫌なところにボールを浮かすと、そこにタツ(久保)が規格外の身体能力で足がスイっと伸びてGKがこぼしたところを右足で詰めて先制
タツの嬉しい代表初ゴールでした。

で、後半も満男からの良いパスでゴールを脅かすもなかなか追加点が取れないんですが、後半35分。
嘉人に変わって出た本山のスルーパスを受けて、またしてもタツが超冷静に左足で決めて追加点!2-0!

この2点を守って終了。MVPはもちろんタツですね。


第2戦 1◯0|香港戦

そして第2戦は香港戦。
スタメンは坪井→茂庭以外は中国戦同様です。
試合が動いたのは前半37分、今大会絶好調の満男のスルーパスを三ちゃんがペナルティエリアの中で倒されてPK奪取。
そしてそれを自ら決め、1-0。先制です。

で、この試合はこの1点を守り切って1-0で終了。
そして謎にこの試合がフル尺でYouTubeにありました笑


第3戦 0△0|韓国戦

で、3戦目の相手は宿敵・韓国です。
これまでの戦績は2戦2勝で、共に得失点差+3と全くの互角。
ただ、韓国は総得点が4点、日本は3点なので、引き分けだと韓国が優勝という条件で試合開始。
スタメンは中国戦と同じです。

で、開始15分、相手DFに危険に突っ込んだ大久保がイエローをもらうんです。まぁこれは致し方ないという感じなんですが。

そして悲劇はそのわずか3分後でした。
ドリブル突破して、ペナルティエリアの中で相手のタックルを受けて倒れた大久保がシミュレーションの反則を取られて、2枚目のイエローで開始早々に退場。これは見ていて悲しかったです。
嘉人もインタビューで「あの時は死のうと思った」と語ってましたね…

そして1点が遠く、結果0-0のドロー。
日本は3戦とも無失点で終わりましたが、準優勝という結果で終わりました。


まとめ

相変わらずタイトルとは縁がないジーコジャパンでした。
とはいえ、収穫としてはエース久保、そしてDF中澤でしょう。

そんな感じで続いては2006ドイツW杯 アジア一次予選について紹介したい所ですが、その前に2003年ワールドユースについて書きます!


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