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アルバム論

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#834 アルバム論56|HOTEL TIKI-POTO / ↑THE HIGH-LOWS↓(2001)

ハイロウズも終盤に差し掛かりつつありますが、本日はそんなハイロウズの6thアルバム、HOTEL TIKI-POTOを紹介しましょう。 4thアルバムのバームクーヘン、5thアルバムのリラクシンは共に6月9日(ロックの日)の発売でしたが、本作は9月5日の発売と、少し焦らした感じの発売でしたね。 HOTEL TIKI-POTOとは?まず、この一風変わったタイトルはどういう意味かと言いますと・・・ リリースしてから20年くらい知らなかったんですけど、TIKI-POTOの意味を調べ

#824 アルバム論55|Relaxin' WITH THE HIGH-LOWS / ↑THE HIGH-LOWS↓(2000)

前回は名盤「バームクーヘン」を紹介しましたが、今回はバームクーヘンに続くハイロウズの5thアルバム「Relaxin' WITH THE HIGH-LOWS」、通称リラクシンについて紹介しましょう。 その前に「青春」リリースハイロウズで1番ヒットした曲は、この青春だったと記憶しています。 松本人志が主演して話題になったドラマ、「伝説の教師」の主題歌でした。 今考えると伝説のドラマなのですが、あんまり見た記憶ないですね笑 ただ、この青春はかなり衝撃でした。 確か第1回は見て

#814 アルバム論54|バームクーヘン / ↑THE HIGH-LOWS↓(1999)

ついに・・・ このアルバムについて紹介する時が来ました。 1999年、高校1年生の僕の心に響きまくったアルバムはMAKING THE ROADでしたが、その次はと尋ねられると、僅差でこのバームクーヘンと僕は答えるでしょう。 その次は無罪モラトリアムですかね・・・ もう高校時代、マジでアホみたいに聞いてましたね。 とにかく最高にカッコいいアルバムであり、僕の求めるカッコいいの全てがこのアルバムに凝縮されていました。 「バームクーヘン」とは?3rdの「ロブスター」で、これま

#804 アルバム論53|ロブスター / ↑THE HIGH-LOWS↓(1998)

本日のアルバム論はハイロウズの3枚目のアルバムであり、鬼才・松本人志がジャケットを描いたことでもお馴染みの「ロブスター」を紹介しましょう。 「ロブスター」とは?これまでは95年、96年とコンスタントに毎年アルバムをリリースしていたハイロウズが、前作Tigermobileより1年5カ月と割とロングスパンを置いてリリースしたアルバムです。 虎からエビという感じで生物的には大分弱くなってしまいましたが、グルーヴとサウンドは更にパワーアップし、まさに真骨頂! 更には前作のラストナ

#794 アルバム論52|Tigermobile / ↑THE HIGH-LOWS↓(1996)

本日のアルバム論はハイロウズの2枚目のアルバム、Tigermobile(タイガーモービル)を紹介しましょう。 「Tigermobile」とは?どのバンドでも2枚目のアルバムが一番バンドが楽しい時期だったりすると勝手に思ってますが、ご多分に漏れずハイロウズもこの時期は相当楽しかったんじゃないですかね? 1stをリリースして「ハイロウズ見参!」という感じで、日本の音楽シーンに殴り込んだ1995年でしたが、その翌年に国民的アニメの「名探偵コナン」の初代オープニング曲の"胸がドキ

#784 アルバム論51|THE HIGH-LOWS / ↑THE HIGH-LOWS↓(1995)

今回より、↑THE HIGH-LOWS↓(ザ・ハイロウズ)を紹介させていただきます。 オリジナルアルバム8枚+B面集の「FLIP FLOP」まで全9回、本当に楽しみですね! GO!ハイロウズ!GO! THE HIGH-LOWS(ザ・ハイロウズ) 登場ブルーハーツが「PAN」をリリースしたわずか3カ月後の10月1日、ハイロウズは今回紹介する1stアルバム「THE HIGH-LOWS」と、1stシングル「ミサイルマン」を同時にリリースして鮮烈なデビューを飾ります。 元々は真島

#774 アルバム論50|ALL TIME SINGLES~SUPER PREMIUM BEST~ / THE BLUE HEARTS(2010)

この2ヵ月、パワープッシュしてブルーハーツのアルバム論を紹介してまいりましたが、本日で最後です。 これまでに8枚のオリジナルアルバムを紹介してきましたが、アルバム未収録の曲が何曲かありますが、このアルバムに全て紹介されていたので、こちらのアルバムを紹介し、ブルーハーツ編を終えたいと思います。 では早速始めましょう。 ALL TIME SINGLES~SUPER PREMIUM BEST~全曲紹介Disc11. 1985 ブルーハーツにとってバンドが結成された1985年

#764 アルバム論49|PAN / THE BLUE HEARTS(1995)

ブルーハーツのオリジナルアルバムの紹介も今回で最後です。 そんな感じのラストアルバム「PAN」について本日は紹介しましょう。 PANとは?その前にブルーハーツの「解散」について語らなければなりません。 ヒロトの「もう一度ブルーハーツを盛り上げたい」という以降の下、凸と凹のアルバムがリリースされ、セールスも観客動員もそれなりではあったのですが、ヒロトの思い描く「盛り上げたい」とは違ったのか、彼らは「解散」という道を選んでしまいました。 あとはベースの河ちゃんの宗教団体「幸福

#754 アルバム論48|DUG OUT / THE BLUE HEARTS(1993)

ブルーハーツについて語ってきたアルバム論、今回でメンバー4人で作ったオリジナルアルバムの紹介は終了です。 (この意味深な説明は次回「PAN」で詳しく説明します) そんな感じで本日はDUG OUTを紹介します。 DUG OUTとは?本日紹介するのはDUG OUTは、前回紹介したSTICK OUT(凸)とニコイチで語られがちなアルバムです。 前作が攻撃的なロックンロールテイストの曲が多く含まれたアルバムであれば、今作は対となっており、ゆっくり目のバラード曲が多いアルバムであ

#744 アルバム論47|STICK OUT / THE BLUE HEARTS(1993)

アルバム論、これまでブルーハーツの5枚のアルバムを紹介してきましたが、終盤に差し迫りつつある感じで、本日は6枚目のアルバム「STICK OUT(凸)」を紹介します。 STICK OUTとは?本日紹介する「STICK OUT」、そして次回に紹介する「DUG OUT」は2枚で1枚のニコイチであり、ズッ友である、そんな関係性を持ったアルバムです。 STICK OUTが激しめの曲で、DUG OUTがゆっくり目の曲という感じで、それぞれ特徴がありますね。 そんなSTICK OUTは

#734 アルバム論46|HIGH KICKS / THE BLUE HEARTS(1991)

ブルーハーツを紹介し続けているアルバム論も今回で5回目ですが、 本日紹介するのはブルーハーツの5枚目のアルバム「HIGH KICKS」です。 HIGH KICKS とは?前作「BUST WASTE HIP」から1年のスパンでリリースされたこのアルバムは、ブルーハーツで最も支持を集めていないアルバムだったりしています。 かのイノマーにも「あまり聞いていない」と言われてしまったり、「音楽誌が書かないJポップ批評20 ブルーハーツと日本のパンク」においても「焦点がぼやけた作品」

#724 アルバム論45|BUST WASTE HIP / THE BLUE HEARTS(1990)

アルバム論、本日はブルーハーツの4枚目のアルバム「BUST WASTE HIP(バスト・ウエスト・ヒップ)」を紹介したいと思います。 これまで紹介した3枚のアルバムはメルダックという会社からリリースされているのですが、今回レーベルをイーストウエスト・ジャパンに移籍して1枚目のアルバムともなっております。 BUST WASTE HIPとは?前述の通り、移籍後一発目のアルバムとなっています。 1990年9月にリリースされ、オリコン初登場1位を獲得したアルバムで、これまでの3

#714 アルバム論44|TRAIN-TRAIN / THE BLUE HEARTS(1988)

本日紹介するTRAIN-TRAINはメルダック3部作のラストを飾る1枚であり、名曲が多くブルーハーツファンに愛されている作品です。 初期衝動の1st、デビューを経験した2ndを経て、センスやスキルが磨かれ、バンドとして一番良い時期だったのではないかなと当時を知らないながら思っております。 TRAIN-TRAINとは?前作「YOUNG AND PRETTY」からジャスト1年後にリリースされたこのアルバムは、これまで1アルバム=1シングルだったにも関わらず最終的には3枚のシン

#704 アルバム論43|YOUNG AND PRETTY / THE BLUE HEARTS(1987)

書いていて楽しいアルバム論、前回のブルーハーツの1stに引き続き、今回は2nd「YOUNG AND PRETTY」を紹介しましょう。 YOUNG AND PRETTYとは?衝撃の1st「THE BLUE HEARTS」のリリースからわずか半年後のリリース。 ファンはこの間隔の短さにメチャクチャ興奮したことでしょうが、前作同様、今作も半分以上がデビュー前の曲という事でこのような短期リリースを可能としたんですね。 とは言え、このアルバム用に作られた新曲もありまして、更に今回か