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映画は映画館で見るもの。〜ラ・ラ・ランド〜

映画は映画館で見るもの。〜ラ・ラ・ランド〜
※重要なネタバレを含みますのでお気をつけてください。

人生において大事なものはなんなのだろう?

先日行われた第89回 アカデミー賞に幻のオスカー作品賞を手にした作品。
観るもの全てが恋に落ちる、極上ミュージカル・エンターテインメントというキャッチコピー+ミュージカル映画
そしてポスターから滲み出るハッピーさ!
そして監督は"デミアン・チャゼル"
映画「セッション」の"デミアン・チャゼル”
え?あの「セッション」の??
あ、まぁほら。音は凄く良かったし!
撮影や構図もカッコよかったし!
そんな監督が撮るミュージカル映画なんて…最高なのでは!?という気持ちがいっぱいであった。

簡潔に言うと、ミュージカル映画が好きなら絶対に観るべきだし、嫌いな人でも見たほうがいい。
よくある出演者に突然スイッチが入り歌いだす!
突然大げさに踊りだす!
みたいな滑稽なミュージカル映画ではない。
みんな良いことあったら、歩きながら歌ったり、小躍りしたりしますよね?
好きな人と一緒に歌ったり、友人とバカ騒ぎして謎のオリジナルソングを歌ったことありません?
実際にはないわぁという人でも、夢や妄想内ではあると思います。
ラ・ラ・ランドはそんな日常の延長線上にある。ミュージカル映画。
もしかすると、もっと踊ってもっと歌って欲しかった…と思う方もいるかもしれませんが…。まぁそこはより現実に近いミュージカル映画と割り切っていただけだけると楽しく観れると思います。

だけど冒頭数分間だけは、ちょっと別。
ちょっと別と言いますか…要するに映画のオープニングシーンにあたるところなのですが
ここのミュージカルシーンは圧巻!超楽しい!超ワクワク!語彙力を失い、すごーい、たのしーしか言えなくなるミュージカルシーンを繰り広げてくれます。
そしてそのまま本編へと入っていくので、もう最初からこの映画に釘付け…なんですけど…
この映画ミュージカル部分は熱く物凄く良いのに、ジャズシーンはどこか冷めてるというかなんというか
セッションを見ていて感じた、音はいいけど音楽として熱さ感じない感じ。
いっちばん最後のジャズ演奏シーンは良かったんですけどね。まぁそれも音楽ではなく音としてですけど…。

この映画、白人主義だと白人に媚びてる!という評価を目にするんですが、それはデミアン・チャゼルの思う壺だと思います。
去年のアカデミー賞でも話題にあがった白すぎるアカデミー賞の話

アカデミー賞授賞式波紋呼んだ「白すぎるオスカー」http://www.nikkansports.com/entertainment/column/chitose/news/1610982.html

以前からハリウッドは白人至上主義と言われていたので、ハリウッドを目指す映画であるラ・ラ・ランドが白人まみれになっているのは至極当然と言いますか、ハリウッドやアカデミー賞に対するデミアン・チャゼルなりの皮肉だと思いますよ。
そんな作品がアカデミー賞で作品賞をあんな形で逃すのは…皮肉ですね。

しかしこの映画の感想を見ているとみんなハッピーになっているのが不思議。
私は、ガッツリ精神持ってかれたんですけど…。
セッションの時と同じで、おっ!ついに!って思ってから追撃。
オーバーキルですよあんなん。
CMも含めてぜーんぶやられた!そういうところが最高に面白い。
わーすごいーいおもしろーい。
って脳みそ空っぽにして観れる映画だと思ったのに…。


この映画から得られる教訓は
とりあえず後悔しない判断をした方がいいよ


映画『ラ・ラ・ランド』公式サイト - GAGA
http://gaga.ne.jp/lalaland/

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