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星の商人

ぼくは商人とはちょっと違うのだけど、商売人であることには変わらないので、星の商人が気になり読んでみた。
成功を掴み取る主人公レキの物語である。

商人には、つぎの2つの選択肢があるようだ。

・成功を分かち合い共に成功していく選択(富は無限)
・成功を奪い合い成功していく選択(富は有限)

残念ながらどちらを選択するのも正解であるとのこと。

とはいえ、奪い合った登場人物はやがて敗北しとんでもないことになってしまうことから、やはり成功を分かち合うほうが長期的な視点ではいいのであろう。

気になった場面だが、

主人公「レキ」は商人として成功する(大商人になる)ために、賢者に教えてもらった方法について、

・レキは心を決めた。信じることにしたのだ。

・「他の成功は己の成功…」呪文のようにつぶやく。何度も繰り返し声に出していると、本当にこれが大商人の成功の法則だという気になってくる

本文より

というあたり、これはまさにアファメーションではないか。
アファメーションはやっぱり効果あるんだよね。
自分もアファメーションをやるためになりたい自分を見つめ直しているところ。

また、

・「ほかの人の成功を手伝うとしても、相手を選ぶことが大切なんだ!」
・何を学ぶかがはっきりすると、そのぶんだけ必要な情報に気づくようになる

本文より

このあたりに、ビジネスパートナーは目標を同じくするものでなければならないことや、その目標がなんなのかの具体的な設定が大事であることが謳われている。

・そうか、自分も投資家になればいいんだ!すっかり自分は商人だという考えに縛られていた。
・人は自分が何者であるかという思い込みに縛られているものだ。自分が商人だと思うと、商人の発想しか出てこない

本文より

このころになるとレキは商人としては成功してきているので、その商人としての殻を破らなければならない段階に来ている。
守破離の考え方だ。


成功していくうえにもステップがあって、そのステップごとに考え方を変えていかなければならない場面がある。
的確に自分のステージを把握して、その場にあった思考と対処が必要なのだということがわかる。


この本はモーニングメソッドの本に倣って早起きし、頭がスッキリしている時間帯に素早く読めた。

また、Kindleで読みながらマーカーを入れたい言葉が節々にあって、刺激的な体験ができた。

読み物としても面白く、成功哲学を学ぶ上でとても参考になる良書だった。


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