Borke.chihiro

無店舗花屋 徒然日記

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最近の記事

推しと花

皆さんは、所謂"推し"という存在がいますか? わたしには"推し"が居る。 今となっては、身内の中では "kpop好きな人"みたいなポジションになりつつあるわたしであるが いままで生きてきた中で、"生きている人間"を通ってきたことがない。 テレビもほとんど見ないので全く芸能人などに興味が無く、推しといえば漫画のキャラか犬くらいだった。 ましてやそれが "キラキラアイドル(一般的に)" という存在であるから周りの人たちは あなたが!?嘘だろ!?ってなっていた。(別に普

    • 花と犬とカウリスマキ

      わたしは花と犬と映画がすきだ。 趣味を聞かれた際はそう答える。 基本的にひきこもり体質なので、映画を観ているかアニメを観ているか、漫画や本を読んでいるか、音楽を聴いているか、花を愛でているか、愛犬と散歩しているか、年中そんな感じだ。 小さい頃から映画がすきだった。 祖父の影響で、テレビで流れている昔のモノクロ映画やサイレント映画がすきだった。 BSでひっそりと放送されている、知らない時代の映画を観るのがすきだった。 すきな作品やすきな映画監督を挙げればキリがない。

      • 花の記憶は旅の記憶

        母の日を過ぎると、花はまたグッと季節が巡る。 スモークツリー 、アリウム、クレマチス、オーニソガラム、アンスリウム、アスター、プロテア、エキナセア、セルリア、ケイトウ、アガパンサス、グレビレアetc この季節の花は春とはひと味違って、パワフルで毒っけがあり、どこか官能的なので個人的にとても好きだ。 これからの季節はおそらく全花屋が好きであろう枝物 "スモークツリー" は欠かせない存在だ。 過去の写真を見返すと、毎年この季節に担当した装花にはだいたいスモークツリーとシュ

        • Borke=樹皮 瘡蓋

          こんにちは、BorkeのChihiroです。 今日は"Borke"という言葉について書いてみようと思います。 "Borke"とはドイツ語で"樹皮""瘡蓋"。 尊敬する方に屋号を伝えたときに 「樹皮って激渋だね〜!響きも良いし、覚えやすくていい名前だね〜!渋くてちろちゃんぽい!」 と言われて、すごくうれしくてドキドキした気持ちと 「渋いんだ!?渋すぎ!?!?!?!?!?大丈夫かな!?!?!?!?」 と思ったことを思い出します。 世の中の人たちはどのように屋号を決め

          わたしの花ジャケレコード

          昔から、花に纏わるものが無条件ですきだ。 花柄のワンピース、花刺繍のビンテージのブラウス、花柄のスカーフ、花器、Georgia O'Keeffe、植物図鑑、Karl Blossfeldt、小津安二郎やカウリスマキの映画に必ず出てくる花(映画についてはまたお話しできたら)、花の飾ってあるお店etc 夫との初めてのデートのときに、当時大学生の彼が金髪ロン毛に花柄の派手なシャツを着ていて(いま考えるとめちゃくちゃ派手で、あれはアリだったのか?と笑っちゃうのだが) 「おお!イ

          わたしの花ジャケレコード

          FATLAVAという呪術

          「もうこれ特級呪物じゃん」 奇妙な形 荒削りな装飾 はじめて見る凸凹のテクスチャー 独特な釉薬 奇抜な色彩の組み合わせ 曲線と直線の美しさ モダンでまるでバウハウスの建築物のように洗練された佇まい 初めてFATLAVAを目にしたときはその情報量の多さに度肝を抜かれた。 わたしは美術館や素晴らしい作品展に行くと、その作品の持つエネルギーや作り手の強いアイデンティティを直に感じ取ってしまい、だいたい体調が悪くなってしまう。 現時点で日本国内での最たるものは'太陽の塔'であ

          FATLAVAという呪術

          芍薬になれなくたって

          花屋をしていると、お客さんによく尋ねられることがある。 「いちばんすきなお花ってなんですか?」 「いちばんすきな花かぁ。いちばんかぁ…え、なんだろうなぁ全部すきだからなぁ…う~ん…う~ん…」 と、もじもじ考え込んでしまう。 わたしは言葉を発するまでも、喋るのもゆっくりらしい。(オタク分野であれば超早口のオタク喋りで喋るのだが) "あまりわかりにくい花を答えても、相手がわからなくて話終わっちゃうしなぁ。すきな品種もいろいろあるしなぁ。それに季節によってコロコロ変わるん

          芍薬になれなくたって

          今日も今日とて花を飾る

          はじめましてBorkeのchihiroです。 なぜnoteを始めようかと思ったかというと 昔から思っていることを口にしたり、態度(表情や声)で示すことがとても苦手な不器用人間で(アルバイト時代にお客さんに“お姉さんロボットみたいだね!悪い意味じゃないよ!"と言われたことがあったが、いま思い返すと悪い意味だったとしか思えない) 花以外にできること たとえば文章にして、人に伝えてみるという試みをしてみたら?と友人の声に背中を押されたからである。 Borkeの花はどんな人間が

          今日も今日とて花を飾る