見出し画像

わたしの花ジャケレコード

昔から、花に纏わるものが無条件ですきだ。

花柄のワンピース、花刺繍のビンテージのブラウス、花柄のスカーフ、花器、Georgia O'Keeffe、植物図鑑、Karl Blossfeldt、小津安二郎やカウリスマキの映画に必ず出てくる花(映画についてはまたお話しできたら)、花の飾ってあるお店etc

夫との初めてのデートのときに、当時大学生の彼が金髪ロン毛に花柄の派手なシャツを着ていて(いま考えるとめちゃくちゃ派手で、あれはアリだったのか?と笑っちゃうのだが)

「おお!イケてる!」と思ったのも、なんだか青臭くて懐かしい。


まぁとにかく花や植物に纏わるものが無条件にすきなのだ。

そして地味にコツコツと集めているのが、花ジャケレコードである。※その名の通り花がジャケットにあるレコードのこと

「花をメインのジャケットにしよう!」
「ちょっと花でも持ってみる?」
「このあたりに花でも入れとこ」
「無地だと地味だから花柄の服でも着てみます?」

のようなやり取りが、世界のどこかで繰り広げられて、作品に取り入れられたことを考えると非常に愛しい。

皆、知らないだけで花ジャケレコードというのは、意外にも世の中にはたくさんある。

それだけ花や植物という存在が
人々の生活や、アーティストのインスピレーションの源だったり、身近にあるものなのだとわたしは思っている。

今回は、わたしの花ジャケレコードの中でもお気に入りを"好き勝手に"紹介させていただきたい。


花がジャケットのメインになっていたり...

70年代を代表するマスターピース
わたしが言及するまでもありません
友人に教えてもらったFloristのセルフタイトルアルバム
アートワークも内容も素晴らしい
教授 1983年作

花柄の服が目を惹いたり...

70年代の女性たちのおしゃれなこと!

色っぽいきれいなお姉さんと花...(最高の組み合わせじゃないか!)

1981年作 このアルバムは内容も本当にだいすきで
Lamont Dozierの作品でいちばんすきかもしれない
左上にショウブの花

そしてやたらとアンスリウムが使用されているのだ(なぜかは知らない)

1982年作 やたらとシルキーなシャツに 白のアンスリウム
ジャケのコンセプトはなんかよくわからないけど 甘い顔も相まってスウィートなムードが漂っててちょっと笑える
1979年作 George Duke
タイトルの通り虹を表してるのだろうか
中身とジャケから感じるトロピカル感
いい顔してます

髪の毛につけちゃったりね...

コーラルピンクにLauraのかわいいお顔
添えられた花がまたかわいい
めちゃくちゃかっこいいWALDO 1982年作
艶やかな女性に ツヤッツヤのリップに テッカテカの造花の葉

花のイラストシリーズもたくさんあったり...

CCR 1969年作 色合い
絵柄も字体もサイケデリックでおしゃれ
1967年作 タイトルのハニーサックルは写っていない!
当時19歳というTom Scottに衝撃を受ける
1978年作 心地よい風が吹いてそ〜と思ったら
邦タイトル"風のメルヘン"で笑った
めちゃくちゃフラワーシャワー床に落ちてるじゃん


「もうなんでもアリじゃないか!」

という声が聞こえてきそうなものもあるが

花ジャケというのは花(もしくは植物)に纏わるものなら、なんでもアリという広義のもとに集めているので、良いのだ。


いまはLaura NyroのThe First songsを探している。

真っ赤なベースに一輪の植物画のバラが描かれていて、シンプルかつLauraぽさが伝わる素晴らしいアートワークである。

また植物画というところも非常に洒落ている...


FAMの店主に

「イケてる花ジャケないですかね〜」と聞いたら

「お!あれは?ローラニーロのファースト!」とすぐさま教えてくれた一枚である。


手に入れたいレコードは
「どこかに無いかな〜」と頭の片隅に置いておきながら

忘れた頃にひょんな場所で出会えたときは、やはりぶち上がってしまう。

よく行くレコード屋、旅先のレコード屋、ふらっと寄ったレコード屋、初めて行くレコード屋

一枚一枚聴くたびに

「これは確かあのお店でこんなことを思いながら買ったな〜」

とふと振り返りながら聴くのがすきだ。


どこかでイケてる花ジャケを見つけた方は

「なんか花屋の人 花ジャケ探してたな〜」

なんて思い出して、教えていただけたら大変うれしいです。


わたしの花ジャケレコードはこれから先も増え続けていくだろう...

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?