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対価

気持ちが動いた時の話です。

私のお父さんは脱サラして農業をしています。
お父さんは働きながらおじいちゃんと一緒に農業の手伝いをしてました。
今は、おじいちゃんの後を継ぎ農家をしています。

学生時代は、お父さんも深夜に働いていたこともあり、あまり関わりがありませんでした。

自分がうつ病になり、働けなくなり、引きこもってた時にお父さんの仕事を手伝ったことがあります。
もみふりという仕事です。二人で作業をした時は、最初の方は、時間もかかって日が暮れそうになるまで作業した時もありました。
お父さんと話しながらたまには説教されながら作業をしてました。
お父さんは知識豊富な方なので勉強になる時があります。
もっと若くからお父さんと会話してれば良かったと思いました。
終わった後は、筋肉痛になり、激痛になりました。
農業は重労働な方だと思いました。

ある日、お昼休みにハンバーグ屋さんに連れてってくれました。
働いた後のご飯が美味しすぎて思わずお父さんに「働いた後のご飯って美味しんだね。」と言ったことがあります。

以前、会社員として9年働いてましたがそう思ったことはありませんでした。
仕方なくお昼ご飯を食べてるという感じでした。
たまに会社側から高級なお弁当を出してくれる時もありましたが全然嬉しくありませんでした。休みの方が嬉しかったです。

前職で障害者雇用で働いてた人が「病んでた時は、ご飯を食べてるけど、食べてる感じがしなかった。」と言ってて私も後にそのような感じでは無かったのかな?と気づきました。当時は、食べてても窶れていきました。

お父さんがバイト代としてお金を支給してくれました。
嫌々ながら残業して20万支給された時よりも一日働いた実感を感じた仕事の1万支給の方が嬉しかったです。
その時に一番大切なのはお金では無いな…と感じました。
一生懸命働いて得たお父さんからの対価だと思いました。
自分は、そんな気持ちで会社員として働いていたのか?と考えるとそんな気持ちありませんでした。
働いてるんだからお金くれるの当たり前とさえ思ってました。
世間を見渡してもお金は人を狂わせる時の方が多いです。
でも、お金が無いと生きていけないから人間は常に矛盾の中で生きてます。

社会に出たら働くのが当たり前が多数の意見ですが、価値観がお金になりやすいです。世の中もそのような動きになってる気がします。でも、きっと他にもあると思います。
答えは自分の中にあると思うのでそれを見つけられたら良いです。
人を大切にするヒントもそこにある気がします。

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