【無料公開】 #CAMPFIRE解体新書 第1章「クラウドファンディングの基礎知識」
このnoteは現在公開中(4月30日終了!)のクラウドファンディングプロジェクト「クラウドファンディングの教科書 #CAMPFIRE解体新書 出版プロジェクト!」で出版されるCAMPFIRE解体新書の第1章を全て転載したものとなります。
本書は「はじめに」と「さいごに」を除く以下6章に分けて構成されています。
第1章「クラウドファンディングの基礎知識」
第2章「プロジェクトを初めてみようと思ったら〜プロジェクトの解像度を上げる4項目〜」
第3章「プロジェクトを作ろう〜プロジェクト作成の心構えと各項目のポイント〜」
第4章「実例集〜成功事例から学ぶ〜」
第5章「プロジェクトを成功させるために 〜成功の可能性を高める7つの施策〜」
第6章「Q&AとNG事例集」
今回のnoteでは第1章となる「クラウドファンディングの基礎知識」を無料で全て掲載しました。
基礎知識としていますが、過去にクラウドファンディングに挑戦したことがある方にも、これからクラウドファンディングについて学ぼうと思っている方にも参考になるような内容になっています。
ぜひご覧ください!
クラウドファンディングとは
クラウドファンディングとは、「Crowd=群衆」「Funding=資金調達」をかけ合わせた造語です。
投資家からの出資や銀行からの融資ではなく、全世界の人からお金を集める仕組みを指します。
近年、注目度が上がってきたクラウドファンディングは「共感プラットフォーム」というような呼ばれ方をすることもあります。ですが、仕組みとしては商品やサービスの前売りをする、「予約販売プラットフォーム」です。
昔から存在するコンサートのチケット販売サービスや、オンラインイベントの予約サイトなどと仕組みは変わりません。
ただ、クラウドファンディングは起案者が実現したい内容に寄せてプロジェクトを作り込めるので、幅広く活用できるのが特徴です。
CAMPFIREクラウドファンディングの種類
クラウドファンディング自体は用途の幅が広い予約販売プラットフォームという認識で大丈夫ですが、CAMPFIRE社の中では代表的な2種類があります。
■購入型
代表的なプラットフォーム:CAMPFIRE
支援者へ物品やサービスなどを購入の返礼として提供。手数料は17%。
以下サービスも購入型としてCAMPFIREに含まれます
EXODUS(出版)、Machiya(グッズ販売)、BOOSTER(パルコ連携)
■寄付型
代表的なプラットフォーム:Good morning
社会貢献性が高いプロジェクトだとCAMPFIRE社に認定を受けたプロジェクトの場合はGood morningに掲載されます。手数料は9%
本書では、一番代表的なクラウドファンディングの仕組みである「購入型」に焦点をあててご紹介しています。
CAMPFIRE社の事実数値
CAMPFIRE社は2021年9月時点で260万件のアカウント登録数を獲得。この数字は日本国内のクラウドファンディングプラットフォームで最大です。
2021年より元SMAPの草彅剛さんがCMに出演したことにより認知が大きく広がったように感じますが、実際の企業情報として大手三社の実績数値は以下のようになっています。
CAMPFIRE社の案件数がダントツで多い理由
CAMPFIRE社の案件数は国内プラットフォームの中でも群を抜いて多いのですが、それは起案のハードルがとても低いからです。
CAMPFIRE社は、「一人でも多く一円でも多く、想いとお金がめぐる世界をつくる。」という企業理念を掲げています。
これは代表の家入一真氏が、「誰かのこれがしたいという目的に関して、「いいね!」「応援するよ」と気軽に応援できる世界を実現させたい」という思いから、CAMPFIRE社を立ち上げたためです。
また、家入一真氏はお金をコミュニケーションツールとして捉えていて、多種多様でカラフルなプロジェクトが立ち上がることに価値を感じているとのこと。
そのため、CAMPFIREはプロジェクトの申請に対して、単に利己的なプロジェクトではないか、法的に問題はないか、公序良俗に反していないかといった審査は行いますが、企画そのものに口出しをすることは、ほぼありません。
プラットフォームを「手数料」だけで選んではいけない理由
CAMPFIREパートナーとして執筆した本なので、当然といえば当然のひいき目になるのですが、ここで「CAMPFIREでクラウドファンディングに挑戦した方がいい!」という大きな理由をひとつご紹介します。
クラウドファンディングに支援したことがある方はイメージしやすいかもしれませんが、はじめての支援でプラットフォームにアカウントを登録する際、クレジットカードの入力がとても手間ではありませんでしたか?
実はこの感覚がとても重要。プロジェクトを支援してくださる方が、常に時間を持て余していて、財布を手元においているとは限らないんです。
ある人は通勤電車の中でDMに気づき、プロジェクトを開いたのかもしれません。ある人は子育てをしながら、片手間でスマホをいじり見つけたのかもしれません。
そんな限られたタイミングの中で見つけたプロジェクトが、初めて使うプラットフォームで行われていた場合は、個人情報やクレジットカードの番号などをイチから登録しなければいけないのです。
過去にも支援したことがあるプラットフォームで実施されていれば、あっという間に支援できるのに。
もしそれで「今クレカが手元にないから、また後で」と登録作業の段階で離脱してそのまま忘れてしまったら……?
本当は支援してくれるつもりだった友人からの1万円が受け取れなくなってしまうかもしれないんです。
支援しようと思ってくれた人がスムーズに支払いまでできるかは、アカウントを持っているかどうかが重要な鍵になります。
プラットフォームを選ぶ要素は手数料や利便性なども挙げられますが、既にアカウントをもっている人がどれだけ多いか(登録者数)も大きなポイントです。
叶えたい目的別に起案内容やリターンの内容を紹介
プロジェクトの内容をざっくり「自己実現」と「広告宣伝」の2種類に分けてまとめました。
実際には、両方の目的で行うケースが多く存在します。本書ではより具体的にイメージしてもらうために分類したため、主題が似ていても、目的に沿って資金用途やリターンの内容をご紹介します。
ご自身のやりたいことはどのプロジェクトに近いか、具体的にイメージしてみてください。
All−in方式とAll-or-Nothing方式について
CAMPFIREクラウドファンディングには2つの挑戦の形としてAll−in方式とAll-or-Nothing方式が存在します。
All-or-Nothing方式
設定した目標金額を達成した場合のみ、支援金を受け取れる方式。
「All-or-Nothing方式」を選択すると、目標金額を達成した場合にのみプロジェクトが成功となります。目標金額に達しなかった場合は、全ての支援が返金されるので、起案者はリターンを履行する必要はありません。また、クラウドファンディングは成果報酬型のプラットフォームなので、同じくCAMPFIRE社に対しても1円も支払う必要はありません。
クラウドファンディングが成功しない限り実行不可能なプロジェクトの場合は、All or Nothingを選択しましょう。
All−in方式
設定した目標金額を達成できなかった場合でも、集まった分だけ支援金を受け取れる方式。
プロジェクトの実施とリターンの履行が確約できる場合のみ選択が可能です。
「All−in方式」を選択した場合、目標金額の達成・未達成に関わらずプロジェクトが成功扱いとなります。なので、いくら支援が集まったかどうかに関わらず、1つでもリターンが購入された場合は支援者と起案者の間で購買契約が成立します。そのため、プロジェクトに掲げた内容とリターンは必ず履行する必要があるのです。
クラウドファンディングの目標金額が達成しなかったとしても実行するプロジェクトの場合はAll−in方式を選択しましょう。
支援金以外に得られる3つのメリット
クラウドファンディングには、資金を目的としたものと、広告宣伝として認知や事前の予約を獲得するものがあるということをご説明しました。ここで更に、クラウドファンディングに挑戦することで得られるメリットを3つご紹介します。
クラウドファンディングの「特別感」による認知とファンの獲得
あなたのまわりには、クラウドファンディングに挑戦した友人はいますか?
もしいるのであれば、その友人の挑戦は「すごく特別なこと」のように見えたのではないでしょうか。
クラウドファンディングはあくまで事前販売の予約プラットフォームであるということはご説明しました。でも、世間の認知としてはまだまだ「特別なもの」。
だからこそ「クラウドファンディングに挑戦した」という事実自体が、ただ何か新しいことをはじめただけではない「特別な挑戦をしている」と認識されやすいのが現状です。
この「特別な挑戦をしている」という認識は、メディアやSNSでの訴求効果に影響します。
例えば、飲食店をただオープンするだけでは特別なニュース性がないためメディアに取り上げられる可能性が高いとは言えませんが、「クラウドファンディングを活用してお客さんを巻き込んで飲食店のオープンに取り組んでいる」という文脈であれば地元TV局や新聞社に取り上げられる可能性があがり、SNSでもシェアの拡大が見込めます。
認知を拡大するための戦略については「第5章プロジェクトを成功させるために」にて詳しくご紹介させて頂きますが、クラウドファンディング自体がまだまだ特別なものであるという認識は大いに活用することができます。
また、クラウドファンディングに挑戦する方の多くは「飲食店を立ち上げたい」「個展を開催したい」などの「まだ実現していない挑戦」であることがほとんどです。
その「まだ実現していない挑戦」をクラウドファンディングを通して可視化することにより、実現までの過程がストーリーとして支援者に共有されます。
さらに挑戦に関する近況報告を行ったりリターンを履行したりする中で、支援者と1対1の濃い関係性が生まれ、ファンの獲得に繋げることができるのです。
検索(SEO)に強い広告導線が残り続ける
クラウドファンディングのプロジェクトページは、終了後もCAMPFIRE社が存在し続ける限りインターネット上に残り続けます。
今、実際にお手持ちのスマートフォンで「三茶ジャパン」と検索してみてください。
こちらは著者であるぼくが実際に挑戦したプロジェクトなのですが、Twitterや SUZURIなどの大型プラットフォームを抜いて一番上に表示されているはずです。
少しインターネットの専門的な話になるのですが、Google検索で上位に表示されるためにはドメインパワーというURLの信用度が重要視されます。
ドメインパワーの評価に関しては色々な基準があるとされているのですが、ドメイン自体が長く運営されていることや、ページ数の多さなどが挙げられます。
CAMPFIREが所有するドメインのプロジェクトページは、全て「https://camp-fire.jp//〇〇(プロジェクト番号)」というURLで作成されます。
CAMPFIRE社が立ち上がったのは2011年。この時からずっと変わらずこのドメインで多くのプロジェクトを実施してきたため、Googleからの信用が高く、検索で上位に表示されやすいという大きなメリットがあります。
プロジェクト終了後の「ページカスタマイズ機能」の活用
残り続けるという点から、プロジェクトページ上で活用したいのがCAMPFIREの無料機能のひとつ、ページカスタマイズ機能です。
さきほどご案内した三茶ジャパンのページを開いて頂くとわかるのですが、上部にヘッダー画像や簡単なテキスト、外部ページへ飛ぶリンクボタンが設置されています。
こちらのプロジェクトは、アイドルユニットの立ち上げを目的としたプロジェクトでした。
終了後にカスタムページ機能を活用して公式グッズショップへのリンクボタンと説明文を設置。
今もグッズを買ってくれると言ってくれた方に対しては「三茶ジャパンと検索すればクラウドファンディングのページが出てくるので、そこから公式グッズショップを閲覧できます」とご案内して、購入してもらっています。
ページカスタマイズ機能はCAMPFIREクラウドファンディングに挑戦した全ての方が無料で使えるサービスです。
詳しい設定方法についてはCAMPFIRE社から出ているこちらのページを参考にしてください。
参考:「カスタムページ」機能のアップデートを行いました #CAMPFIREコミュニティをご覧ください
クラウドファンディングページはずっとネット上に残り続ける上、プロジェクト終了後もページカスタマイズ機能によって集客導線として役立て続けることが可能です。短期的な目線だけでなく長期的に見ることで、より効果的に活用できるのでぜひ検討してください。
金融機関に対して融資を依頼する場合にも活用できる
パートナーとしてサポートさせて頂いた中で、プロジェクトの結果を実績として、金融機関からの融資に結び付けた方もいます。
その方は個人事業主だったのですが、飲食店をオープンするプロジェクトを行い、200万円の支援を集めサクセス。その後、日本政策金融公庫からプロジェクトの達成金額の倍となる400万円の融資を受けることに成功しました。
決め手は「近隣に実在する店舗が客単価〇〇円ほどで、1日に××人の集客に成功しているため、月に▲▲万円の売上が見込めます」という予測数値だけでなく、「オープン前から既に200万円の売上を立てることができている」という実績まで提示できたこと。
さらに、その結果がインターネット上に閲覧できる情報として残っていたため、融資担当者の方に信用していただけたようです。
プロジェクトは残り1週間となり、2022年4月30日まで。
ぜひ1冊手にとっていただけると嬉しいです!
ご支援と拡散のほど、よろしくお願い致します!
CAMPFIRE解体新書 著者 ぼりさん
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?