見出し画像

ボーダレスで身につく、事業開発のスキルとは!? |会社説明会 イベントレポート

学生起業の経験者である社員を招いて、「ボーダレスの事業開発ではどんな力がつくのか」というテーマに迫ります!

※この記事は、2023年9月6日実施の会社説明会で社員とのトークセッションを文字起こしして紹介しています。

▼アーカイブ動画でもご覧いただけます


ボーダレスで身につく事業開発のスキルとは!?

進行役 小川(採用担当):
それでは、ボーダレスの事業開発はどんな力がつくのか、というテーマに迫っていけたらと思っております。
スピーカーは竹下友里絵さんです。よろしくお願いします。

スピーカーは竹下友里絵

ゆりえ:よろしくお願いします。

ー今日、ゆりえに聞いていく質問は、こちらの5つです。

ーでは、まずプロフィールからお願いできますでしょうか。

ゆりえ:1996年生まれの今年28歳の代になってまして、2019年に大学を卒業して、ほぼ卒業と同時に起業をしてっていう感じになってます。

元々、ボーダレスとの出会いは、ソーシャルビジネスコンテストに出まして、たまたま審査員にたぐっさんがいて、そこでボーダレス・ジャパン賞をもらったことです。

農学部だったってこともあって、フードロスをテーマにして起業したいっていうので、2019年の2月に兵庫県神戸市で八百屋を創業して、ずっとやってました。

いいのか悪いのかわかんないですけど、大学の卒業が半年ぐらい遅れまして、2019年9月に卒業っていう感じでした。

いわゆる、規格外野菜みたいな、ちょっと形が悪くて不ぞろいの野菜を地域の中でうまく流通できないかっていうことを、色々トライしながら、3年、4年ぐらい頑張って、月に300万円ぐらい売ってはいたんですけれど。

規格不選別で野菜を販売していた「八百屋のタケシタ」

これ以上突破できないなみたいな壁があったりとかで、元々薄利多売の業界っていうのもあって、どういうふうに事業を継続していこうかって難しさがある中で、このまま続けていっても、2年後、3年後の世界って、あんまり変わらなさそうだなっていう風に思いまして。

で、昨年、2022年の12月に1回、自分の会社を閉じて、ちょっと改めて、事業のことを学びたいなっていう風に思ったんですね。

そこから、たぐっさんにも相談しながら、「じゃあ、俺の下で事業を学ぶのはどうだ」というふうに、ありがたいご提案をいただいて。

「ぜひやらせてください」っていうことで、今年の3月に、ボーダレスに入社しまして、今は、ふるさと納税っていう事業の立ち上げに、もう全力でやってるっていう、簡単に言うと、そんなプロフィールになってます。

ーありがとうございます。

参加されたビジネスコンテストは、ノーベル平和賞をとったユヌスさんのやっているソーシャルビジネスのコンテストに、その規格外野菜の八百屋というビジネスモデルで登壇をして、そこで特別賞を受賞した。

そこから事業がそのままスタートしていって、驚くことに、ゆりえの場合は社会人まだまだ5年目という。非常に濃い5年を歩まれてるなと思っております。

自分で事業を立ち上げて、事業経営をして、その後にボーダレスに入社したメンバーです。

20代で大きなキャリアチェンジをしているということで、自分でやってた起業とボーダレスの事業開発って何が違うか、その差分にスコープを当てて明らかにしていけたらなと思ってます。


ーでは、今担当してる仕事、ふるさと納税事業の立ち上げってことだったんですけど、より詳しくお聞かせいただけますか。

ゆりえ:はい。入社後すぐ、たぐっさんと何の事業する?ってとこから、実はスタートしまして。

私としても、ずっと食とか農業とかっていうテーマを持ってたんですけど、改めて事業開発を学ぶっていう意味で、どんな事業でもトライしてみたいなっていう風に相談してたのが、この入社時の3月って感じなんですね。

たぐっさんは結構やりたいアイデアがあって、そこから1つ、ふるさと納税っていう事業はどうだろうか、と。

皆さん、やったことある方もない方もって感じかもしれませんが、結構、納税先を変えるだけでお得な返礼品がもらえてっていう感じが、今のふるさと納税なんですね。

この納税っていう行為で、寄付先とか、納税の使い道とか、ふるさと納税を通して、社会を変えたという成功体験を提供できるようなふるさと納税事業っていうのが作れないかっていうのが、たぐっさんの思いとしてあって。

じゃあ、ふるさと納税やりましょうってことで、プランニングが始まり、実際に、こういうふるさと納税があったら使ってみたいと思いますか?っていうヒアリングを3月からだーっとやっていって。

4月の後半に、ボーダレスカンパニオの社長が集まる社長会で、こういうふるさと納税やりますって、たっぐさんから発表してっていう感じでした。ここから正式に事業がスタートしていったっていう流れになります。

ゆりえ:ふるさと納税ってお客さんが自治体なので、自治体へうちのポータルサイトを使いませんかっていう営業をどんどんしていくっていうのが、4月から始まっていきました。

それと同時に、寄付をするためのウェブサイトが必要になるので、どんなウェブにしようかっていうのを書いていったりとか、ウェブ開発が5月から始まって、6月に新卒メンバーや中途採用の方がうちのチームに入ってきたりとかで、チームが増えて。

今、みんなで、えっさほいさと頑張っているんですけれど、一応、来月からサービス開始っていうような感じになっています。

何の事業するかっていうところから、サービスインしますってまでが、3月から10月の間で、そんな半年間でした。

ー私も資料見ながら、本当にこの半年で作ってきてるな、すごいスピードだなっていう風に思いました。

で、別のnoteの記事でもお伝えしてるんですけど、ボーダレスジャパン自体で事業を立ち上げていくぞっていう体制に変更したタイミングで、ちょうどゆりえの事業停止も決まって、それなら一緒に今考えてることやろうよみたいなところから挑戦していったって感じでしたね。

ゆりえ:うん、そうですね。

ボーダレスの事業の特徴

ーありがとうございます。では、次の質問に行きたいと思います。

実際にすごいスピードで、特に3月から5月までは、ほぼ2人で事業を作ってきたみたいな中だったかなと思うんですけど、自分で会社経営していた4年間も、ゆりえってすごく力強い起業家だなと私は思っていて。

でもそこに壁を感じて、ジョインしたわけなんですけど、事業開発のスキルって何なのか、要するにどんなスキルが身につくことなのかってところを聞いていけたらなと思ってます。

ゆりえ:まず前提として、ボーダレスの事業開発は誰も答えを知らないっていうことがあって。

たとえばサッカーでこういう時はこういう風に蹴ったらうまくいくみたいなのがあると思うんですけど、今まで色々事業開発をやってきたからこそたくさんノウハウを持っていて、こういう時はこういう風にやったらうまくいくっていう、事業開発も一緒だと思うんですよね。

誰も答えは持ってないんだけれども、こういう時にうまくやったらいいよっていうのは、なんとなく、たぐっさんを筆頭に、先輩起業家たちが持っている環境なのかなっていう風に思っています。

ボーダレスのソーシャルビジネスのフレーム

ゆりえ:これ、今日参加してくださってる方で、見たことある方も多いかもしれませんが、ボーダレスの中で、ソーシャルビジネスのプランニングをするときに使うフォーマットで。

(左)ソーシャルコンセプト、誰の、どういう状況をどういう風に変えていくのかって決めて、
(中央)その状況を変える上で、これは守らないといけないという制約みたいなものがあって、
(右)それを超えて、どういう風にビジネスを通して解決していくかっていうビジネスコンセプトっていう、これがフレームとしてあるんですね。

答えを知らないっていうのは、この、このフレームに何を書いたら正解があるのかっていうのは、実はない、誰も知らない。

ーたぐっさん自身も知らないってことですね。仮説でしかないと。

ゆりえ:そうそう。

ふるさと納税の場合だったら、私たちがメインで置いてるのは、実は寄付者の方なんですね。

例えば選挙率が低いですとか、政治参画の意識が低いですとか、こういった課題に対して、実は、みんな選挙に行くことで社会を変えたっていう成功体験がないんじゃないかみたいなことを原因とした時に、ふるさと納税を通した成功体験を作ることで、最終的には、社会とか、政治とか、そういうものに関心を持ってくれたらいいなみたいな点を、ソーシャルコンセプトとして置いてるんですけど。

これに関しても、田口さんと一緒にディスカッションしながら、「どういう方向でソーシャルコンセプト作るとこの事業って本当に社会の意味になるんだろうね」っていうのを一緒に議論しながら、作っていったりとか。

「それなら、どういうふうにビジネスに落とし込むのがいいだろうね」っていう話で、今回のふるさと納税なんですけど、実はクラウドファンディング型のふるさと納税っていうのをやろうとしてまして。

そういうクラファンをふるさと納税の仕組みで応援できるみたいなポータルサイトで、だから、しっかり何に寄付できるのかっていうのをおもて出ししたサイトじゃないとダメだよねっていう、ビジネスコンセプトを一緒にヒアリングもしながら、ブラッシュアップしていくっていう。

一般的にふるさと納税ってお得な返礼品があるんですけど、このクラウドファンディング型は返礼品なしでいいんじゃないかって、1番最初のたぐっさんの仮説としてあったんですね。

税控除があるんで、1万円寄付しても実質2000円しか負担がなくて、自分がいいと思える活動にお得に寄付できる仕組みっていうのが、ビジネスコンセプトとしていけるんじゃないかっていう仮説が最初はあったんですけど、実際に、「返礼品なかったらどうですか?」ってヒアリングしていくと、返礼品がないと人が動かないですってことがわかってきて。

「佐賀牛のおいしさが忘れられない」みたいな声が、結構多くて。(笑)

じゃあ、返礼品をつけるからこそ、もっと社会が動いていく可能性があるなら、ビジネスコンセプトとしては、返礼品をつけたクラウドファンディング型のふるさと納税サイトにしようっていうので決まったみたいな感じで。

たぐっさんのレベルじゃないかもですけど、私としても仮説を持ちながら、でも、ヒアリングを通して、実際何がいいかっていうのを一緒にブラッシュアップしていくみたいな、そんな作業をやっていた感じでしたね。

ーありがとうございます。

私も採用担当をして、改めてボーダレスと他社との仕事との違いがはっきりわかってきてるんですけど、やっぱり、このソーシャルコンセプト、社会の課題をどういう理想の姿にするのかっていうところから、ビジネスがスタートしてるっていうところが、特徴なんですね。

これが、ビジネス作りにも、ものすごい反映されていくと。

今、ゆりえの話にあったように、そのスタート地点で仮説は置くんだけれども、それはあくまでも仮説で、答えは現場、フィールドにありますと。

最初に仮説を持ったたぐっさんも、答えを知らない。ビジネスを作ってる側は誰も知らないという中で、現場に当たりながら作り込んでいくわけですよね。

一方で、世のビジネスは、誰のどんな悩みにどう答える事業を作るのかっていうところからスタートしているものって結構多いんじゃないかなと思っていて。

そうすると、ビジネスの枠組みが決まっている中で、それをどう進めていくかということが、事業開発として起こると思うんですけど。

ボーダレスの場合は、ソーシャルコンセプトが基盤になっていて、ビジネスはどんどんトライをして、形を変えていこうっていう形なので、そういう意味での動き方が結構違うなってところがありますよね。

事業開発のスキルの正体とは!?

ーじゃあ、そういう事業作りをしていく中で、答えを知らないと、どんなことが起こるかっていうと、ゆりえの企業経営もそうだったんだけど、壁にぶち当たるわけです。

想定してたり、想定してなかった壁が、どんどん立ち上がってくると。そこをどう乗り越えていくかが、スキルだっていう話ですよね。

ゆりえ:そうですね。
この説明会の打ち合わせで、スキルってなんだ?みたいな話をしてる時に、ちょっと私がこういう解釈かなって思ったのを、参考までにご紹介すると。

使える公式と実践の数みたいな整理をすると私はすごく分かりやすくて。

例えば、数学には公式があって、でも、公式は知ってるけど、それを応用してこの問題解けるかっていうのはまたちょっと別だったりするじゃないですか。結構それと一緒かなと思って。

公式っていうのも、大きくいくつかあるっていうわけじゃなくて、こういう時はこういう公式使うといいよとか、こういう時はこういう公式がいいよみたいな。

たぐっさんみたいに事業開発を何回もやってくる中で、この公式をたくさん持ってる人が横にいるっていう感じ。

で、トレースの回数が多いって書いてるんですけど、そういう、公式を使って、いろんな難問を解ける人だから、数学で言うと、数学めっちゃ得意な人みたいなのがすぐ横にいる環境の中で、「ちょっと、たぐっさん、この解き方はどうする?」ってすぐ聞けるってことが毎日起きてるっていう感じです。

営業資料を作るって時も、このスライドの文言は何がいいかっていう議論を一緒にたぐっさんとやるわけですよね。

これってこういう表現がいいよねってなったら、あ、なるほど、ちょっと公式習得みたいな感じ。

この粒感で、毎日毎日、起こってってるっていうのが、スキルっていう意味ではあるかなと思ってます。

いや、ちょっと長くなっちゃうかもなんですけど、さっき、あの壁を超えるにはスキルだよねっていう感じで振っていただいたんですけど。

壁を越える上で、私、この半年での学びとして1つあったのが、たぐっさんにもらった言葉なんですけど、「ちっちゃい希望を見ろ」みたいな話を結構されて、私はそれが心強くて。

この事業の立ち上げする時って、大体、なんていうか、無理なことばっかり見えてくるんですよね。こういう、寄付型で、いい感じのふるさと納税を本当に使ってくれるのかな。いやいや、こんな使わないんですよ、あれですよ、こうですよみたいな。

ダメな理由がいっぱい出てくる中で、もうこの一寸の希望を見て、そこに走れっていう話を、田口さんから5月か6月ぐらいにされて、あーなるほどって思って。

そのスタンスを私が持ち始めたときに、じゃあこの一寸の希望に向かうためにどうしたらいいかって、このスキルをうまく使いながら向かっていくっていうのが結構重要なんだなっていうのが、半年間の学びでした。

ーなるほど。
それぐらいの時期かも。「あれ。竹下ゆりえ、勢い違うぞ」みたいなに、オフィスで感じ始めたのは。

営業も当然断られるし、いいとは思うけど今年はやりませんっていう回答が来たりとか。やらない理由、やれやれない理由がたくさん並んでいるけど、その中にあるいい反応を見て走っていくんだっていう。

で、そこで走ろうとするんだけど、いろいろなことが現実起こるよね。

で、起こった時に、ゆりえもしっかり考えて、こういう方法で突破しようと思うんですけどって聞きに行った時に、そういう時はこっちのこういうパターンもあるよねっていう、たくさんやってきた先輩からヒントが出て、それがゆりえの使える公式に変わっていく、みたいな。

ゆりえ:うんうん。

たぐっさんて、事業立ち上げって、誰でもできるよみたいなこと、結構言うんですけど。

誰にでもできる、別に特別なことではないみたいなことを結構言われてるのが、やっと意味分かってきたみたいな感じです。

やっぱり、多少は数学が得意不得意かみたいなレベルの、自分のパーソナリティと合うかっていう話はあるとは思うんですけど。

でもやっぱ公式があって、実践でその公式が使えるようになるっていう話で言うと、別にまあ誰にでも実はできるものなのかなっていうのを、私も結構半年を経て実感してきたんですね。

ーなるほど。

スキルを日本語にどう訳すのかっていうのはすごい難しいけど、人間には能力の差がそんなにないんじゃないかって、たぐっさんはよく言ってますよね。

その上で、こう、実践してきた数をどれだけ引き出しにできているかで、すごい数をこなしてる事業づくりの先輩が近くにいて、みたいな。

今日、1つ伝えたいなと思ったのが、たぐっさんとは師弟関係なのかってこと。どういう間柄で事業開発してるのかなっていうのは、ぜひちょっとゆりえを通して皆さんに伝わるといいなと思ってるとこです。

ゆりえ:師弟関係って感じではあんまりなくて、先輩って感じ。

先輩って感じだから、本当に気を遣わないし。たぐっさんって呼んでるくらいなんで。朝起きるの弱いのとか見てると、あ、人間なんだなって思うし。(笑)

ゆりえ:だから、あんまり師弟関係って感じではないけど、でも何かあったら頼れるというか、頼らせてもらって、一緒に作っていけるみたいな。

たぐっさん自身が結構そういうスタンスで、弟子とか、お前は下っ端だろっていう感じの見方を絶対しない人なので。

あくまでも、みんなフラット、一緒だよねって見方を、田口さん自身が持ってくださるんで、じゃあ、私もたぐっさんのこと、そういう風に見ていいんだなっていう風に思えるっていう。

ーありがとうございます。

いろんな問題があって、突破していくときの先輩と考え方の差みたいなところが、すごく学びになる。その回数が日々日々多いよという感じの、事業開発って感じですかね。

事業開発に必要な2つのタイプ

ー続いて、もしかしたら2つ以上にタイプがあるかもしれないんですけど、事業開発に必要なタイプってところを教えていただいていいですか。

ゆりえ:これも本当、ここ2、3週間の私の学びなんですけど、事業開発ってなんやろうって思った時に道を切り開いていく人、何もないところをとりあえずちょっとずつでも突っ切っていける人っていうのと、突っ切ってった後の道をこう丁寧に整えてくれる人っていう、やっぱこの2ついるんだなって思ったんですよね。よくある話かもしれないですけど。

もし起業家として、1人で自分で会社を持ってやろうと思うと、これ、両方やらないとダメなんですよね。特に創業期は。

で、切り開きながら、整えながら、切り開くみたいなことを1人でやらないといけないんですけど、社内の事業立ち上げっていう意味で言うと、結構、チームで挑めるっていうのが、私はいいところだなっていう風に思ってて。

私は、どっちかというと、この切り開く系の方が好きなんですよね。
何もないところを、どんどこどんどこやっていく方が好きで、後でこういう整備をするとかすごい苦手で、できればやりたくないっていう領域で。

逆に、うちのチームの中にそこが好きっていう人がいるんですよね。私からしたら意味わかんないって感じなんですけど、そこが好きで。逆に何もないところを企画作ってどんどこ行くのがどっちかというと苦手っていう人がいたりしてて。

だから、そういう組み合わせで、みんなで挑めるっていうのが、社内事業ならではだなっていうのは改めて感じましたね。

ーなるほど。
実は、先月1ヶ月、私もふるさと納税チームの朝会に入らせてもらっていたんですけど。

そこで気づいたのが、事業開発っていう職種があるわけではないんだなっていうこと。

事業開発って、少ない人数で一つの事業立ち上げていくので、なんでもやる。
提案資料も作れば、商標登録の依頼をしたり、何でもやるっていうことに対する、向かっていくスタンスなのかなと思っていて。

だから、事業開発ってなんでもやるんだけど、その中で、自分の得意領域ってどう見つけていくのかっていうのは、もう一つのテーマだなと思ってて、事業開発の中での何屋になるのかみたいなところを、結構、たぐっさんは見てくれてる人だなと思うんだけど、その得意領域の見つけ方を教えてもらいたいなと。

ゆりえ:はい。これも、2、3週間の学びなんですけど、私の。

ー光速学習中の。(笑)

ゆりえ:はい、光速学習中の竹下なんですけど。
今回、20代の転職みたいなテーマだと思うんですけど、年齢によっても改めて違うんだなっていうのを最近感じてて。

まず、中途採用で6月からジョインしてくださった30代の方がいて、その人は結構道を整えるのが得意な人なんで、もう整える方を極めていくんだなって思ってて。

で、新卒で23くらいのメンバーが1人いるんですけど、彼は元々は多分整える方が得意なんですけど、でも彼はやっぱ将来起業家になっていきたいって思いがあるんで、切り開く人になっていく方が起業家っていう意味ではいいよねって話をした時に、新卒だとまだ全然どっちにでもなれる。

今から数年間を、自分がどっちを目指して、成長していくかっていう、そこのベンチマークを間違えなかったら、切り開く人に全然なっていけるぜっていう話をそのメンバーともしてたりするんですよね。

で、私、今27ですと。この20代後半って、すごく難しくて。

私は多分、元々のキャラクターが、圧倒的に切り開く方が好きな人なんで、多分、このまま突っ切っていくと思うんですけれども、自分のこの、社会に出て4、5年培ってきた経験と、元々の自分のパーソナリティを踏まえた時、さらには、自分がどういう人になりたいのかっていうWANTも組み合わせた時に、どういう人に変わっていけるのかみたいなのは、まだまだギリ考えていける年代かなって。

自分の得意領域の見つけ方

得意領域っていう話で言うと、ここは結局、相対的な比較の中でしか見つかっていかないのかなっていう気もしてて。

私、1人で起業してやってる時って、何が得意か全くわかんなかったんですよね。苦手なことはわかるけど、何が得意かよくわからんっていう感じで、実は3月にたぐっさんに相談もしていて。

でもこれ、実はチームになった瞬間、今5人、6人ぐらいいるんですけど、あ、私、突破していくの得意なんだっていうのを気づけたっていうのもあったりしてて。

だから、チームの状況によって相対的に得意なことって変わる気がしてるんで。自分が何が得意か分かんないみたいな人がもしいれば、一緒に挑むチームの中で、自分はどういう役割だったら一番貢献できるのかっていうのを考えていった結果、そこが得意領域みたいな感じなのかなって気はしてます。

ーなるほど。

社会人になっていく最初の数年、7、8年、色々な仕事に当たる中で、自分の得意領域が定まっていく。
20代の後半ぐらいは、それでもこちらに行くぞっていう風なトライを続けられるフェーズなのかもしれないっていうことですよね。

あと、得意なことって、本当に自然と体が動くことなので、自分だけでは認識がしづらくて、逆に苦手なところをやるのはめっちゃエネルギーがいるので、苦手は認識できる。

事業開発だと限られた人数で、いろんなことをやらなくちゃいけないから、いろんな仕事をするなかで、ここやってる時にめっちゃくちゃ事業が進んでるねみたいな中から得意領域が見つかっていく。

で、そこを根っこにしながら、さらにどういう人に伸びていきたいかっていうところにトライしていけるっていう。事業開発はとてもいいフィールドなのかもしれないですね。

ゆりえ:まさに!素晴らしいまとめをありがとうございます。

ー私が20代の方と面接をさせていただいてる時に、特に学生起業をした人だと、自分のテーマっていうのを定めている人が多いなって思うんです。

そうすると、そのテーマから離れたところに身を置くことを、少し遠回りに感じたり、また20代って限られた期間の中の焦りみたいなものがありますよね。

ゆりえは食というテーマでずっとやってきていて、今テーマと違うふるさと納税やってますということを、どういう解釈をされてますかっていうところをお聞かせいただきたいと思います。

ゆりえ:いや、そうですよね、めっちゃこれわかるんですけど。
多分、22歳の当時の竹下に、事業開発のための公式を身につけるのって大事だぜって言っても、絶対また自分で起業しとったと思うんですよ。

それぐらい、やりたいテーマになったら、結構ぐって行くと思うんですけど、それを経たからこそ、伝えられるかなと思うので言うと、人生って、意外と長いんだなっていうのを最近、気づいたんですけど。

22、3の時って、やっぱりもう、1年でも早く行動を起こしてかないとって。私の余命って決まってんかぐらい、すごい行動しないとっていう感じだったんですよね。

でも、一周回って、今は私の本気の勝負っていつなんだろうみたいなのをあらめて考えていて、もしかしたら35とか40とか、マイルストーンをちょっと後ろにずらした場合に、この数年間に自分がどういう経験を積んだらいいかとか、どんな人生送ってたらいいんだろうなって考えに変わった瞬間、この辺のやりたいテーマと違う場合の整理ができてきたんですよね。

やっぱりまた食とか農業に戻りたいって気持ちはあるんですけど、でも一度流通の事業をやってみて、今の自分じゃ解決できない問題だなっていうのも感じてるんですね。

で、もしかしたらそれが35とか40ぐらいにもう1回トライするかもしれないって思った時に、今のこの27から30までのこの数年間は、もうひたすらこの公式を習得しまくって、解ける問題めちゃくちゃ増やして。

だから、いざ、こういう問題をこういうソーシャルビジネスコンセプトで解決するってなった時に、もう全部いけるぜっていう感じに、今のこの数年間でなれたら、30代からのこの課題解決のスピード、社会に対するインパクトの出せるスピードって圧倒的に変わってくるなって思ったんですよね。

じゃあもう、ボーダレスの場合は何のテーマをしてても結局社会には良いんで、農業じゃないかもだけど、そこには別の社会にとっての良さがあるんで、もうテーマに変に固執するんじゃなくて、一旦は学ぶ期間、修行期間っていうことで、私の中では位置付けてるっていうのが、今かなと思います。

ーありがとうございます。

みなさんには、もう結構バレてるかもしれないけど、私ずっとゆりえのファンなんですね。

学生起業家のなかでも彼女はめちゃくちゃ行動力やバイタリティがある、ベースがある人だっていうふうに、めちゃくちゃ尊敬してるんですね。

半年前ぐらいにも、1度インタビューさせていただいてる時に、彼女が言っていたことがあって。

”学生の時に自分がサービスの利用者として、接しているビジネスって限られていたから、当然出せるアイデアとしても、絞り出しても、自分が触れてきたしか出てこないんだ”と。

それも、公式や実践みたいなところのバリエーションの一つなのかもしれなくて。

改めてこの半年で、いろんなパターンの公式みたいなのを、インストールしていいるからこそ、もう、あと3年ぐらいインストールを続けたら、結構、何の事業でも作れちゃうかも的な、うん。

ゆりえ:なりたいですね、そこに。

ーうん。

それぐらいになったら、今度、食とかっていうテーマに戻った時に、より本質的だったり、今までには出なかったアイデアにチャレンジできるかもしれないなっていう風に思ってるって感じなのかな。

ゆりえ:そうですね。最後にいただく質問にも近いんですけど。

ーはい。

ゆりえ:そう。

ソーシャルコンセプトに対して、ビジネスコンセプトって結構何通りもあると思ってて。今回の主権者教育みたいな、寄付を通した政治参画をっていうソーシャルコンセプトに対して、たまたまふるさと納税っていうビジネスコンセプトですけど、全然違うアプローチもあると思うんですよね。

例えば、別のメディアでアプローチしようとか、色々やり方があると思うんです。

そのビジネスプランを書いていくときに、結局最後は自分自身がそのビジネスコンセプトを実現していけるのかっていうのが、もうどのソリューションでいくかを制限してくるなって思ってて。

そうなった時に、私は今、ウェブサービス系の立ち上げをしてますけど、実は、モノづくりってやったことなくって。

私、服とかなんでもいい人なんで、あんまり物に関心がない。でも、そういう感じだと、ものづくりっていう、社会ソリューション打てないと思うんですよね。

そこの幅を広げていきたいなっていうのが、まさにこの3年。

今からの3年間ぐらいかなと思ってるんで、一応、ふるさと納税の事業を、今からあと1年ぐらいはしっかり立ち上がるまでやると思うんですけど、そのあとは、また別の事業トライしたいなって思ってるし、トライする中で、特に自分が難しいっていうか、やったことない事業を経験しながら、ソリューションの手札を増やしていきたいなっていうのが、これから、2、3年の展望かなと思ってます。

ーそうですよね。

例えば、今のウェブサービス系の事業を立ち上げて、ローンチして、ふるさと納税は1年サイクルで動くので、もう1年くらい事業がどう成長していくのかっていうのを一通り見て、次にものづくりに行ってみた時に、例えば作り方はわかったけど、やっぱり興味ないっていうことも学びの1つですよね。

ゆりえ:うん、そうですね。
でも、そこを超えられるように、やりたいなと思ってますけどね。

ーうんうん。

そういうチャレンジができるっていうのが、冒頭の説明にもあったとおり、ボーダレスが扱う社会課題にも、手がけるビジネス側にも境界がない、ソーシャルビジネスを作っていける会社だからこそ、たくさんチャレンジができそうかなっていう感じですね。

ゆりえ:ありがとうございます。

ー会場から、学生起業をしようとしているものです。今の道を切り開く人、整える人がいるっていう話がめっちゃしっくり来ました、というコメントいただいております。

はい。ということで、ボーダレスで身につくスキルってなんなんでしょう?っていう事業開発のスキルを、最後にまとめたいと思います。
ゆりえさん、お願いしていいですか。

ゆりえ:はい。

実践を通して自分が使える公式をいくつも持ってるかっていうのと、その公式を使って、どんな難問でも解いていけるかっていう、この問題を解く力っていうのが、事業開発のスキルって言われるものなのかなと、今のところ、私は思ってます。

ーありがとうございます。

実践してきたビジネスの種類の多さや、これまでのノウハウの豊富さにボーダレスの特徴があるのかなと思います。

事業開発っていうポジションでも、皆さんにとって面白いフィールドなのかなと思ってますので、ぜひ、興味が湧いた方はエントリーをいただきたいと思います。

今日はありがとうございました。

採用情報


現在、ボーダレスでは世界13カ国で48のソーシャルビジネスを展開しており、新規事業開発やマーケティング・クリエイティブなど複数ポジションで採用強化中です。

カジュアル面談も受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

●キャリア採用
●新卒採用(新規事業開発コース)
●インターンシップ

◇社会起業を目指す方はこちらをご覧ください

-LINEで説明会や新着求人情報も発信中です!-
●新卒向けLINE
●社会人向けLINE

TOPICS
経済産業省の学生社会起業「ゼロイチ」をリディラバとボーダレス・ジャパンが協働運営します

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?