ビジネスで生まれた「利益」を「投資」に回す。ボランティアとソーシャルビジネスの違い
「ソーシャルビジネスってぶっちゃけ儲かるの?」
「ソーシャルビジネスとボランティアは何が違うの?」
ボーダレスの若手メンバーが学生の時に聞きたかった質問に対してゲストに本音で答えてもらう、#ぶっちゃけどうですか シリーズ。
今回のテーマは「ボランティアとソーシャルビジネスの違い」。実際に、自らの事業で利益を生み出し、拡大を図っている起業家に話を聞いてみました。
答えてくれた人:
Q.ソーシャルビジネスとボランティアは何が違う?
ー社会課題解決や社会貢献と聞くと、ボランティアを思い浮かべる人も多いと思います。まず最初に、ソーシャルビジネスとボランティアの違いを教えてください。
こーでぃー:ソーシャルビジネスもボランティアも、社会課題解決という目的自体は同じなのですが、活動資金を自分たちで稼ぐこと、自分の人生をかけて仕事としてやるのかどうか、という点が違うと思います。
じーつー:こーでぃーが「稼ぐこと」と言っていますが、もちろん事業の立ち上げ当初は大変です。困難はあるし、壁にもたくさんぶち当たります。しかし、継続は力なり。続けていれば、しっかり数字がついてきます。ビジネスをすることで得た利益を、より大きなチャレンジへの投資として使っていけることは、ボランティアと比較したときの最大の強みかなと思います。ボランティアだけでは生み出せない大きさのインパクトを出すことができると感じています。
Q.ソーシャルビジネスってぶっちゃけ儲かるの?
ーなるほど!ぶっちゃけ質問になりますが、「ソーシャルビジネス」って儲かりますか?
じーつー:前提、ソーシャルビジネスは儲けが全てではありません。利益を生み出すことと同時に社会の課題を解決するビジネスモデルになっているかがとても重要です。僕は、いま不登校の子向けのオンラインマンツーマン教室「夢中教室WOW!」という事業をやっていますが、立ち上げから3年が経ちました。これまでは、自分の給料を上げることも難しかったのが正直なところですが、ようやく昇給できるフェーズにきています。
売上高も年間3,000万円を達成しており、社会課題の解決とビジネスの両立ができることを実感しています。今後は1億、2億を目指して事業を拡大していきたいですね。
こーでぃー:ぶっちゃけ「めちゃくちゃ儲かります」と言わせてください。これは、大学3年生で学生起業をしたときと比べてという意味での「めちゃくちゃ」です。当時は、ソーシャルコンセプトとビジネスコンセプトが定まっておらず、持続的に自分たちの給料を出せるほど稼げるモデルをつくりきれていませんでした。今は、稼ぐためのノウハウを学べたこともあり、自分たちの事業で利益を生み出し、事業を拡大させるところまでやれています。
学生時代は、ソーシャルビジネスは儲からないと思っていましたが、やり方さえ間違えなければ儲かるビジネスだと実感しています。
Q.ソーシャルコンセプトってどのくらい大事ですか?
ーこーでぃーさんがおっしゃっていたソーシャルコンセプト。起業する際に、必ず起業家が書くこのシートですが、改めてソーシャルコンセプトの大切さについてお聞きしたいです。
じーつー:僕たちはビジネスを手段として使うので、ソーシャルコンセプトといわれるものをある種「命」のように捉えています。
お金を稼ぐことが目的ではないので、「どういう社会を作りたいのか」を考えるのです。誰にどういう問題が起こっていて、その本質的な原因はどこにあるのか。だから、どういうアプローチを取るのか。ソーシャルコンセプトがあれば、困難にぶつかっても立ち返ることができますし、ビジネスの向かう方向性がただのお金稼ぎになっていないかの指標にもなります。
こーでぃー:ソーシャルコンセプトって、一人一人の大切にしたいことや哲学にも関わってくるものだなとも思います。要は、何のために仕事をするのか?という問いに向き合う感じです。僕の場合は「社会を大きく良い方向に変えていきたい」という強い想いがあり、そのためにビジネスがある。この関係性がしっくりきました。
ソーシャルコンセプトに自分の想いを反映して、それをビジネスへと転換させ、愚直に行動していく潔さがとてもいいですね。このシートを参考に、ぜひ皆さんも自分のソーシャルコンセプトは何なのか考えてみることをお勧めします。
Q.なぜボーダレスでソーシャルビジネスをやってるの?
ーこのやり方さえ学べれば、個人でビジネスをやっても良い気がしたのですが、二人はなぜボーダレスで社会課題の解決に取り組むのでしょうか?
こーでぃー:「恩送り」の仕組みに惚れたからです。いわば、ソーシャルビジネスで起業する起業家を増やすためのエコシステムですね。ボーダレスは、グループで企業として上と下の関係をつくるのではなく、カンパニオといって社会を変える仲間の円を大きくしていく姿勢が良いなと思いました。
じーつー:起業家って孤独なんですよね。故に孤立してしまうという話もよく聞きます。ノウハウがわからなくて苦しくなるんです。だけどボーダレスの場合、カンパニオ体制をとっているので仲間がいるんです。みんな熱量が高くて、同じ視座で語り合える。もっと頑張らなきゃと思うし、心の支えになるんですよね。それが、ボーダレスの仲間であり続ける理由だと思います。
本日はお忙しい中ありがとうございました!
※この記事は、以下のイベントの内容を一部抜粋し作成しています。
当日は、多くの学生の皆さんに参加いただき、嬉しい感想をいただきました。
参加者のみなさんからの感想
社会課題解決とビジネスの両立の実際を知れた。
意外と聞きにくいお金の話が聞けてよかった。
目標に向かうやる気が更に上がりました!
1時間という短い時間の中でとても濃い内容でした。
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