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わたしたちの新しい本

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本の紹介や著者のこと、ヒット作情報など、ボーダーインクの新刊の魅力をお伝えできるように頑張ります。
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三線を片手に戦前・戦後を生きた沖縄おんな・山入端つるの自伝

本書の主人公、山入端つるは、1906年(明治39)に、沖縄北部の屋部村(現・名護市)で生まれた。男3人、女3人の末娘であった。 8歳の時に父を亡くし、家族が貧困に陥ったため、つるは11歳で身代金付きの奉公に出される。そして13歳で辻の長姉・ナベのもとに引き取られるが、それを契機につるは、三線を習い、芸妓として成長していく。 19歳のとき、つるは辻を出奔。以後、三線を片手に職を転々としながらの渡世生活を送るようになる。 宮古、奄美、大阪、東京。 そして戦後に移り住んだ、

ひとつの詩歌が国をこえて若者たちの心とつながるとき、教室は、自由な学びの空間となった。

中国・福建師範大学協和学院で日本語教師を務める著者が著した、中国での日本語授業の展開ならびに授業批評の記録。 『日本語を学ぶ中国の若者たち 詩の授業による心の交流の記録』 横山芳春著 授業者の詩や短歌などの解釈、 授業展開と真剣に取り組む中国の若者たちの様子。 その詳細な記録と専門家による授業批評から、 授業の改良点、教材の解釈、授業展開の方法について考える。 外国人にたいする日本語教育のあらたな試みとなる一冊です。 目次の概要は以下の通り。   まど・みち

「沖縄は妙なところだ。石が人に噛みつき、米がものを言う」

沖縄は出版活動がさかんだとしきりに言われる。 その中でも特徴的なのが、「市町村史・字誌」の充実ぶりだといえる。 それら(市町村史・字誌)は、ムラのおこりから特色的な風俗、文化財、冠婚葬祭から言語、住民の戦争体験といった、つまりはその地域のすがたを網羅した刊行物のこと。(分厚いことが多い) 市町村レベルだけではなく、もっと細かい区分、「字」レベルでも編まれているというのがポイントで、こんな小さな地域なのにずいぶん立派な本が出ていると驚かされることもしばしばである。図書館や

かつて沖縄にあった○○○の本が出ます。

〈身土不二〉という言葉を知っていますか。 (私は知らなかったので)調べたところ、「人間と自然は一体である」という意味なのだそうです。 さて、いにしえの沖縄には「フール」という世にも珍しいトイレがありました。 フールとは、豚小屋とトイレが一体になった「豚便所」のこと。 どうしてこのような摩訶不思議なトイレができたのか? 7月に刊行される『沖縄フール曼荼羅』では、フールの発生から衰退までの歴史をひもときながら、さらにマチュピチュやモロッコ、東南アジアなど世界各国のトイレ

那覇市市制100周年の記念誌が大ヒット中です。

沖縄の出版社ボーダーインクでは、2021年に100周年を迎えた那覇市の記念誌を発売中です。 毎日のように注文の電話がかかってきて追いつかないくらい。 那覇市は、4つの市村が合併してできました。 那覇、首里、小禄、真和志が手を取り合い、ともに歩んできた軌跡。 こんな本です↓↓↓↓↓↓ https://borderink.shop-pro.jp/secure/?mode=cart_inn 特集1 市民のアルバム100 第1章 歴史 時代をつなぐ 過去から未来へ 1