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フランスへの移住

書くことが億劫になり、noteでの投稿も長いこと止まってしまった。少しでも私の文章に足を止めてくださった方々はお元気だろうか。

実は昨年、私はアイルランドからフランス、パリ郊外へと移住した。移住を決断した理由はたくさんあるが、フランスへと決めた一番の理由は夫の転職である。そう、今回も私は流されるまま、なんの野心も目的もないまま、言葉の全くわからない、何も知らない国へふらふらと来てしまったのだ。

「フランスへ移住」なんていうと華やかに聞こえるかもしれない。だがこちらに来てからの私はというと、目の前に大きな言葉の壁が立ちはだかり、事務手続きのお役所仕事さに心が折れ、 SNSから流れてくる華やかなパリと、私の見えているそれとの違いに戸惑っている。

移住して5ヶ月ほどだが、地下鉄内でスられそうになったり、観光地へ行けばアンケートへのサインを求めるスリ集団。勝手にミサンガのようなものを腕につけてお金を要求する人。道端で、どのカップの中にお金を入れたか当てるゲームなのか、ギャンブル的なものをサクラの仲間で観光客を集める詐欺集団。そういったのを目にしてきた。(ちなみにまだスリにも詐欺にもあってはいないのでご安心を)またいつも駅前には何をしているのかわからない人がたむろしていて、ついつい警戒してしまう。

またある日には、私の住んでいる通りに路上駐車してあったほとんど車の窓ガラスが1箇所ずつ破られていたのを目撃した。
今になってアイルランドがどれだけ治安が良かったのか気付かされる。

言葉の壁も大きい。フランス語をまだ話せない私には、事務手続きの一つ一つ、スーパーに行ったりの普通の日常生活すらも大変困難だ。

フランスにもパリにもなんの縁もゆかりもなかった私から見えるフランス・パリは今後どんな景色を写すだろうか。




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