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自社の強み・弱みの把握ができる3C分析のご紹介!

みなさん、こんにちは!
ブームリサーチCS担当の原田です😊
すこしばかり投稿に時間が空いてしまいましたが、本日も分析のご紹介ができればと思います💡

本日ご紹介するのは、クチコミを活用した「3C分析」になります。
3Cとは、Customer(市場・顧客)、Company(自社)、Competitor(競合他社)の3つの頭文字「C」を指しています。
3Cそれぞれの成功要因(KSF:Key Success Factors)をクチコミから把握することで、自社の強み・弱みだけでなく、他社との差別化ポイントを知ることができるのです。
これらは自社の今後の成功に向けての戦略策定に役立ちます!

ではさっそく、この3C分析の方法を事例を用いてご紹介ができればと思います!

【この記事のざっくり説明】
・3Cで分析するべきポイント!
・【事例】化粧品メーカーの場合
・【事例】化粧品メーカーの場合:3C分析
・【事例】化粧品メーカーの場合:プレゼント文脈からの深堀り調査!

3Cで分析するべきポイント!

冒頭でもお伝えしましたが、3Cとは市場、自社、競合他社の3者を指しています。顧客に選ばれ続けるため、目的を達成するためには3者の関係性を明確にし、何が自社の強みであり、弱みなのかを把握する必要があります。
では、把握するための過程として以下を明確にしていきましょう。

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市場分析にて把握すべき代表項目
・業界の市場規模
・市場の成長性
・顧客ニーズ
・顧客の消費行動・購買行動
-------------------
競合他社分析にて把握すべき代表項目
・競合の特定
・競合のビジネス結果そのもの
・競合のビジネス結果を出したリソース
・リソースが結果を出した仕組み
-------------------
自社分析にて把握すべき代表項目
・自社の経営理念・戦略
・自社の強みと弱み、提供できる価値
・既存ビジネスの特徴、強み、弱み

目的を明確し、分析を行う範囲が広がりすぎて方向性がぶれることがないようにしましょう!

【事例】化粧品メーカーの場合:切り口の選定

上記を踏まえて、今回は化粧品メーカーを事例として分析をしてみました。強みはどこにあったのか。他社との差別化はどこにあったのかを、ぜひ皆さんも楽しみに事例をご覧ください♪♪
それでは早速分析結果を見ていきましょう!

まず3C分析をするうえで、分析をする切り口(クチコミ分析のキーワード)が必要なため、自社の商品の特徴を考慮して差別化できるポイントを見つけましょう!

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自社の特徴を把握するためにポジショニングマップを作成しました。
縦軸:かっこいい、かわいい/横軸:素朴、洗練を軸として作成すると、自社の特徴として、圧倒的な華やかさがあることがわかりました。
また、自社商品のデザイン性の高さとプレゼントのラッピングにもこだわっていることから、「プレゼント」を切り口とした分析をすることに決めました。

【事例】化粧品メーカーの場合:3C分析

さて、切り口「プレゼント」を決めたところで早速クチコミを活用して3C分析をしてみましょう。
【市場分析】キーワード:プレゼント

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3年間の市場分析をすると、徐々にアップトレンドになっていることが判明しました。
【競合他社分析】キーワード:競合他社名×プレゼント

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3年間の競合他社分析をすると、徐々にアップトレンドになっていることが判明しました。
自社分析キーワード:自社名×プレゼント

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3年間の自社分析をすると、徐々にダウントレンドになっていることが判明しました。

結果‥市場・競合他社のプレゼントの需要が高まっていることに対し、自社のプレゼント需要が低迷していました。これは早急に他社にはない自社の強みと生活者が抱く自社への価値を探すことが必要です!!

【事例】化粧品メーカーの場合:プレゼント文脈からの深堀り調査!

商品の特徴として訴求できると思っていた「プレゼント」がダウントレンドになっていることから、更に深堀りで自社の「プレゼント」の強みを探るため、深堀りの分析を行いました。自社の強みと生活者が抱く自社への価値を探していきましょう!
今回は下記3点の視点から深掘り分析を行っています。

【深堀り調査項目】
①自社商品の中でプレゼントでの主力商品
②プレゼントを贈り合うシーン
③プレゼントの受け手

①自社商品の中でプレゼントでの主力商品
まずは自社商品の中での、プレゼントの主力商品の分析です。
自社商品のクチコミの中から、それぞれどの商品のクチコミの割合が多いかを分析してみました。

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バスボムのクチコミが3年連続でもっとも多い結果となりました。
自社の商品の中でもバスボムがプレゼントの主力商品ということが判明しました。

②プレゼントを贈り合うシーン
それでは続いて、自社・競合他社のプレゼントを贈り合うシーンを分析してみましょう。
まずは自社から‥

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なんと!!誕生日のプレゼントとしてのクチコミが圧倒的で、誕生日プレゼントとしての需要が最も高かったです!また、直近1年ではホワイトデイのプレゼント需要がランクインしてきましたね。
次に競合他社‥

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競合他社3社も同じく誕生日としてのクチコミが多く、需要が高いようでした。しかしクリスマスプレゼントとしての需要も高く、誕生日プレゼントとクリスマスプレゼントに分散しているようです。また、ホワイトデイとしての需要はまだそこまで高くなく、ブルー・オーシャンですね!

③プレゼントの受け手
最後に自社・競合他社のプレゼント受け手を分析してみましょう。
まずは自社から‥

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自分へのプレゼントとしての需要が高くなっていました!自分へのご褒美としての需要があるようです。またわずかですが、会社関係(後輩、先輩等)へのプレゼント需要も高くなっていました。
続いて競合他社‥

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割と分散していますね。「自分」「友達」へのプレゼントが堅いですが、「友達」が1位なのは競合他社Cのみ。
一方競合他社も会社関係へのプレゼントとしてはあまり需要がないようでした。競合他社Cのみが「友達」とあるため、友達へのプレゼント需要を狙う戦略も良いかも知れません。

総合すると、
・自社のプレゼントの主力商品はバスボム
・プレゼントのシーンとしては自社が圧倒的に誕生日プレゼントとしての需要が高く、ホワイトデーがブルー・オーシャンであった!
・プレゼントの受け手は「自分」圧倒的だったが、友達か会社関係が穴場!
というのが3C分析で判明しました。

まとめ

今回は化粧品メーカーをケーススタディとして分析し、自社の強み弱み、他社との差別化できるポイントを可視化していきました。
クチコミを活用し3C分析することにより、自社と自社を取り巻く外的要因の現状が整理でき、今後の戦略策定に大きく役立ちますよね。
ブームリサーチご利用のお客様は、3C分析の分析方法を記載した詳細資料もご用意しておりますので、気になる方はCS(カスタマーサクセス担当)までお気軽にご連絡くださいませ😉

それでは今回のnoteはここまでになります!
もうすぐ夏ですね🍉!気温も高くなってきますので、脱水症状など体調にはくれぐれもお気をつけてくださいね!
次回の記事もお楽しみに^^

【備考】
本分析はソーシャルリスニングツールのBoom Researchを使用しています。
分析期間は統一して4月1日~翌年3月31日までとなっています。



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