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女性の「ありたい姿」を応援したい。蔵前で小さなリビングラボを始めます。

    こんにちは。小安美和と申します。
 この度、私が大好きな街、蔵前で小さなリビングラボ「Women Innovative Living Lab=WILL」をスタートします。

 リビングラボとは、生活者が主体となって企業や行政とともにサービス開発やイノベーション創出する場や取り組みのこと。

 ラボというと、ちょっと堅苦しい印象を与えてしまうかもしれませんが、WILLの拠点は、築89年のクラシカルなヴィンテージビルの中にある一室です。
 私が長らく、国内外で出会った素敵な手仕事を紹介する雑貨ギャラリーとして使っていた空間をリノベーションしました。

 昔からものづくりが盛んで、最近は新世代のクリエイターが集まる街としても注目される蔵前。新旧交差するイノベーティブなこの街で、これまでの女性のあり方を学びながら、これからの女性のイノベーティブな生き方、働き方の探究と発信を行う"リビングラボ"を始めたいと思いました。

「始めたい」と思ったきっかけの一つは、私自身が自分の生き方、働き方を見つめ直す時期を迎えたことでした。
 その詳しい経緯についてはあらためてゆっくりと、このnoteで綴っていくとして。

 WILLを通して私が目指すのは、「日本の全国津々浦々に、イノベーティブに生き、働く女性を増やすこと」
 少子高齢化、テクノロジーの進化、気候変動、家族観の多様化などなど、私たちが生きる時代の環境はものすごいスピードで変わっています。
 誰も経験したことのない混沌の中で、「生き方・働き方のイノベーション」の必要性を感じている人は多いはずです。

 特にジェンダーギャップの大きい日本に生きる女性たちは、社会のマジョリティであり続けた男性がつくってきた「ルール」や「常識」に適応しながら、生き方・働き方の選択をしてきた人も少なくないはずです。
 いわゆる「昭和型の男性の働き方」に合わせようと頑張って、体が悲鳴をあげてしまった女性。
 「扶養の範囲で働くのがいい」と、社会保障制度や税制に合わせた選択をした結果、キャリアの可能性が狭まってしまった女性。
 挑戦したい夢や目標があっても、「女性だから」という理由でなんとなく諦めてしまった女性。
 私自身も含め、いつの間にか「ありたい姿」を見失ってしまった女性は、この国にたくさんいるのではないかと感じています。

リビングラボでともにこれからの女性の生き方、働き方を考えていきたい方にお渡しするカード。全国の女性とともにイノベーションを生み出す場にできたら。

 WILLは、既存の価値観や社会規範にとらわれず、女性が自身の心身の健康と本当にありたい姿を大切にしながらも、時代の変化、社会のニーズを踏まえてイノベーティブに生き、働ける社会の実現を目指します。

 私が考える「イノベーティブ」とは、自分自身が「ありたい姿」に向き合い、その実現のための挑戦を諦めない姿勢を意味します。
 「こうあるべき」から自分を解き放ち、本当の意味で自分を大切に、そして、社会にも還元できる経済的・精神的に自立した女性を増やしていきたいという思いがあります。

 ひとくちに「女性」と言っても、そのあり方は十人十色。
 女性同士が、女性の多様性に触れ、理解し、交流できる場をつくっていきたいのです。

 意志の力は偉大です。「WILLを始める」と決めたら、アイディアがどんどん湧いてきました。
 すでにいくつかのプランが進行中ですが、第一弾として、本を通して女性の新しい生き方を考えるブックアトリエとして、この場所を使うことにしました。名付けて「bookwill(ブックウィル)」。扉に小さなプレートも掲げました。

   bookwilは、女性たちが世代や活動分野を超えて相互に学び合い、エンパワーし合える場。1〜2カ月に1回のペースでゲストを迎えて、少人数の読書会を開きます。

 各分野でイノベーティブに生きる・働く女性が選んだ本を、事前に「テキスト」として読んだ参加者が集まって、思い思いに感じたことを交換する対話セッション型の読書会。
 ここでは、肩書きや年齢や経験は横に置き、同じテーブルで珈琲やハーブティーを飲みながら、フラットで自由な対話が約束されます。

 先輩女性との対話を通して次世代の女性の生き方の選択肢を広げると同時に、先輩女性も次世代から新たな価値観を学び、生き方、働き方のイノベーションを生み出す場とすること。私のこだわりであり、願いです

 ゲストが次回のゲストを招待するリレー形式で、「つながり」を可視化するのも楽しみなチャレンジ。ご参加に関しても、安心して皆さんが意見交換できるように、当面は完全紹介制で運営していくつもりです。
 当日の様子やゲストの選書のご紹介については、このnoteで発信していきますので、気になる方はぜひフォローをお願いします。
 (ちなみに、2023年3月、4月とすでに2回開催しましたが、とても盛り上がりました!)

   そのほか、コーチングセッションや、女性起業家・活動家が手がける商品・作品の展示、女性の意識調査・リサーチ、地方のロールモデルを紹介する情報発信など、イノベーティブな生き方・働き方を支援する活動を行っていきます。
 試行錯誤しながら共に創っていく場ですので、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。

 最後に、WILL/bookwillの趣旨に賛同し、集まってくれたサポーター、同志を紹介します。

   スペシャルアドバイザーとして、浜田敬子さん(ジャーナリスト)/及川美紀さん(ポーラ社長)にbookwillの選書や読書会のアドバイス等をいただきます。

 ディレクターとして、編集と企画のプロ、宮本恵理子さん(インタビュアー・ライター)/児玉真悠子さん(編集者)に企画・情報発信のサポートをいただきます。

 そして、全国でこれまで数千人を超える女性の声に耳を傾け、背中を押す活動をされてきた蒲生智会さん(スリーアウル社長)と、わたし小安が場の管理人を務めます。
 
 どうぞ末長く、よろしくお願いします。

(聞き書き/宮本恵理子)