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今週のおすすめ本 vol.3

店舗とオンラインストアで取り扱っている本から、おすすめのタイトルを紹介するマガジン「今週のおすすめ本」。

今週のテーマは、『料理をしない人のための「食べる」についての本』です。
おいしいものを自分で作ってみたい、食べてみたいなど、食について特別な興味関心がない人でも読める、食についての本をご紹介します。


◎ピーター・メンツェル+フェイス・ダルージオ「地球の食卓 世界24か国の家族ごはん」

世界の人々の暮らしを紹介する「地球家族」シリーズの1冊です。

”家族と1週間分の食品のポートレイト、食事風景を中心とした一家のルポルタージュ、1週間分の食品リスト、各家庭のご自慢のレシピ、食の問題を提起する6つのエッセイを収録。家族の暮らしから現代の「食」の世界地図を描く、壮大なプロジェクト。”
(紹介文より)

大判サイズで美しい写真を堪能しながら、食を通して世界を知ることができる1冊です。


◎宮田ナノ「ハラヘリ読書」

本の中に登場する食べ物に思いを馳せる、コミックエッセイ。森茉莉「貧乏サヴァラン」に出てくる「シュウクリイム」、内田百閒「御馳走帖」に出てくる「おかうこ、かりかり、お茶漬けさぶさぶ」などなど、読書エッセイと食エッセイを同時に楽しめる1冊。


◎土井善晴・中島岳志「料理と利他」

料理研究家の土井善晴さんと、政治学、歴史学に精通する中島岳志さんによる共著で、コロナ禍のなか行われたオンライン対談「一汁一菜と利他」を書籍化したものです。
料理を作ることと利他に、どのような関係があるのか。食への考え方が変わる、読み物としてとてもおもしろい1冊です。


◎三浦哲哉「自炊者になるための26週」

”本書は自炊の入門書です。
提示しようとしているのは、料理したくなる料理です。”

(序文より)

例えばひとり暮らしを始める人に向けて、簡単な料理のレシピや必要な道具を紹介する実用書は、これまでにたくさん出版されています。しかし、自炊を始めるために必要なのは、何よりも「自分で料理を作りたい」というモチベーション。食材や調理器具が揃っていても、やる気がなければ始まりません。実用的な情報ではなく、モチベーションの部分に働きかけようというのが本書のテーマになっています。

著者の三浦哲哉さんは、本職は映画評論家。創作物にふれるような視点で料理を捉え、手を動かして料理を作りながら、その魅力を言葉で語るという、理論と実践が一体になった1冊。「におい」の語源や、味覚の仕組みなど、興味深い内容がもりだくさん。ストイックに自炊だけにこだわるのではなく、コンビニの惣菜やファミレスの外食を利用することのメリットについても言及されています。

昨月出たばかりの近刊で、個人的にもこれからじっくり読んでみたいと思っています。


今回は4冊の本をご紹介しました。取り上げた本は、店頭、オンラインストアで販売しています。在庫数は限られているため、売り切れの際はご容赦ください。
本の取り置きや、在庫がない本の取り寄せも承りますので、お気軽にお申し付けください。それではまた次回。


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