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今週のおすすめ本 vol.11

店舗とオンラインストアで取り扱っている本から、おすすめのタイトルを紹介するマガジン「今週のおすすめ本」。

今回取り上げるのは、名古屋の書店「TOUTEN BOOKSTORE」から刊行された『読点magazine、増補版』です。

2021年1月に開業した個人書店TOUTEN BOOKSTORE。開業までの準備について書かれた「本屋ができるまで」と、オープンしてから3年が経った現在までの近況「本屋ができてから」の二部構成になっています。

この本のおすすめポイントは、個人書店を開くために必要な知識や心得だけでなく、図面や事業計画、資金の調達など、具体的な情報が多く掲載されているところ。それも例ではなく、店主の古賀さんがオープンのために実際に作成した資料を、惜しみなく公開してくれています。

個人書店に興味がある、自分もやってみたいと思っている人は必読の1冊。あくまでTOUTENさんの場合はこうだった、という話なので、規模感とか、場所とか、条件によって必要な準備やかかるお金は変わってくると思いますが(実際うちなんかは、TOUTENさんよりもかなり低予算でスタートしてます)、ひとつの参考になるのは間違いありません。

「本屋を作る参考書」として取り上げられている3冊は、自分も開業前に読みました。この3冊と『読点magazine、』があれば、「本屋をやってみたいけどどうしたら良いかわからない」という悩みは一気に解決されるんじゃないかと思います。


sceneの店舗は2022年7月から始まったのですが、開業前のことついてnoteに記録したものが残っています。誰かの役に立てばというよりは自分のために残したものですし、あまり読み返すこともないので、どんなことを書いていたか覚えていませんが、ふだんのnoteと同様に無料公開しているので、お暇なら読んでみて下さい。


最後にお知らせです。
5月18日から26日まで、熊本で本のフェスティバル「本熊本(ぼんくまぼん)」が開催されます。

アーケード街での古本市やワークショップ、ゲストを迎えてのトークイベントなどが各地で行われるなか、うちでもひとつイベントを開催させて頂くことになりました。
5/19(日)に「本屋、それぞれの場所」というタイトルで、絵本専門の移動本屋「モフbooks」の吉田さんと、ブックカフェ「malou」の水上さん、そして私の3名で、本屋という場所をテーマにお話させて頂きます。
第10回という記念すべき節目に、こういったかたちで関わらせて頂くことになり、とても光栄です。

ちょうど先日、熊本市の歴史ある書店「長崎次郎書店」が休業するというニュースが届き、書店の未来を不安視している方も多いのではないでしょうか。そんな折でもありますので、「本屋の未来に希望はある」と少しでも思って頂けるような内容になるよう、準備を進めています。
苦労話はいくらでもできますが、今回は控えめにしておきますね(笑)。

その他の催し物も含めて、ご参加お待ちしています。


今回はここまで。

取り上げた本は、店頭、オンラインストアで販売しています。在庫数は限られているため、売り切れの際はご容赦ください。
本の取り置きや、在庫がない本の取り寄せも承りますので、お気軽にお申し付けください。それではまた次回。


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