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【オンラインショップ更新】特集 エジプト・イランの絵本

こんにちは!
予告通り、今週から毎週金曜日のオンラインショップ更新を再開します。
(繁忙期は時々お休みするかもしれません。ごめんなさい〜)

今回は中東とよばれる地域、エジプトやイランの絵本を紹介します。
翻訳絵本が好きな方でもアメリカやヨーロッパの絵本に比べると触れる機会が少ないジャンルなんじゃないかと思うのですが、素敵な作品がたくさんあります。
ぜひ新鮮な気持ちでご覧ください◎

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まずはキャロル・パーカーによる様々な美術の手法が盛り込まれた絵本「イスラムの王子」

9世紀、全盛を極めていたころのイスラム帝国の物語で、カリフ(王)であったアブドラ・アルーマモンとその妻モニヤは実在の人物、その息子オマルの物語を創作した作品ということですが、史実や古代の歴史研究をもとにしたというだけあり、イスラム教のなりたちや慣習、バグダッドのハーレムでの生活などを絵本で学ぶことができます。
とても美しい絵本です。


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次はエジプトに伝わる神話「オシリスの旅」
作者のジェラルド・マクダーモットは元々グラフィック・アートやアニメーションの分野で活躍していたそうですが、絵本作家となってからは神話へ傾倒し、神話のテーマをグラフィカルな絵柄で表現する類い稀な絵本作家として高く評価されています。こちらは1970年代の作品。

かつてエジプトの王であったオシリスが冥界で王となるまでの物語です。
エジプト神話にはこれまで馴染みがなく、はじめて読んだのですがなんだか神秘的でほかのお話も読んでみたくなりました。


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エジプト繋がりで「エジプトのミイラ」
アリキによる知識絵本です。
エジプト人が何のために、どのような方法でミイラを作るのかについて易しく、詳しく書いてあります。
エジプト神話に登場する神々のことや死生観についても触れられているので、先に紹介した「オシリスの旅」と併せて読むと面白いと思います。


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中東の絵本でありませんが、アリキ繋がりでこちらもご紹介。
ジョーン・オッペンハイムのリズムカルな文章がたのしい「ウインロック」という川のほとりの村の物語です。


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「勇者プーリア」はイランの英雄。古くから伝わる物語とのことですが、主人公「プーリア・ワリー」は国技であるレスリングで称号を得た実在の人物がモデルなのだそう。
本当の強さとは何なのか、だれのための勇者であるのか。イランが誇る伝統的な絵画「ミニアチュール(細密画)」を思わせるシックな絵柄が美しい絵本です。


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次はイランのアーティスト、ファルシード・メスガーリが描く「青い目のペラサク」
世界のすべてが青色に見える少年、ペラサクの物語です。
いかにも絵本らしい、ハッピーエンドの物語ではない、としかここには書くことができませんが、絵で魅せる作品で、心揺さぶられます。
重版未定の作品ですので、気になる方はぜひ手にとってみてください。


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続いても重版未定のメスガーリ作品「赤ひげのとしがみさま」
コラージュの技法を取り入れたかわいらしい絵柄の作品で、作者の芸術性の幅広さを感じられます。(先に紹介したペラサクと同じ画家の作品だとは、良い意味で思えません。)

「お香をたき、火ばちのそばに、ビロードの香ぶくろをおきました。水たばこのきせるのそこには、花びらをいれました。」

春になるとやってくるとしがみさまを待つおばあさんの描写です。
文化的な生活のディティールがシンプルに描かれた、豊かで味わい深い絵本だと思います。

紹介した絵本は今夜21時にオンラインショップで販売が開始されます。

購入特典でお配りしているzineもまだまだあります。是非◎

イベント出店情報

今週末は「円頓時 本のさんぽみち」
お近くの方はぜひお散歩がてら遊びにいらしてください♪

〜おしらせ〜
借りたい想いに物件が集まる不動産サービス「さかさま不動産」様に記事を掲載していただきました。

名古屋市中区・大須・千代田エリアで店舗物件を探しています。
これまで漠然とお店をやりたいと思っていたのが正直なところですが、この記事を書くことでどうして実店舗を持ちたいか明確になったと思います。
物件情報をお持ちの方、そうでない方にも、多くの方に読んでいただけたら嬉しいです。

長くなりましたが、これから明日の出店準備に励みます。
今週末は、オンラインショップと円頓時で。
(オンラインショップに掲載してほしい商品、お探しの絵本などありましたらお気軽にメッセージください◎)
よろしくお願いいたします!


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