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【読書録①】投資としての読書

著者:本山裕輔さん
フォレスト出版 2023年


自分なりの解釈

この書籍の問いは何か

「自己満足の独学から脱却するには?」
というのが、この書籍の問いだろうと感じながら読みすすめました。

時間には限りがあること。
そして頑張っていればいつかは
報われるという事ばかりではない現実。

これらを踏まえると、改めて読書に代表される独学は、自己満足で終わらせてはいけないと気づかされます。

この書籍の答えは何か

自己満足の独学から脱却するためには
【アウトプットありきの独学】が必要と読み取りましたが、とても重要なのがこのフレーズの捉え方だと感じます。

実際に、著者の本山さんも下記のように文中でおっしゃっています。

「独学はアウトプットありきで進めるべきである」ということは知っていました。ただそのときは、「インプットをしたら、必ずアウトプットの場を設けたらいいのだな」くらいの認識でいました。
 しかし、MBA(経営学修士)の取得を目指して学ぶ中で、その認識が甘かったと痛感させられました。

投資としての読書 本山裕輔著 P.23

この部分こそが、私にとって大きな気づきであり、最もこの本を読んで良かったと思えたポイントです。

すなわち

インプット→アウトプットではなく、
アウトプット→インプット→アウトプットこそ

【アウトプットありきの独学】です。

他のことに例えてみると

読書とゴルフ練習の共通点

これは、ゴルフの練習に置き換えると分かりやすいかなと感じます。
下記の1と2では、2の方が圧倒的にゴルフ練習場での練習効率が高いことがイメージできるかと思います。

  1. コースデビューしたことない人が3回練習場へ行く(課題・弱点が見えていない)

  2. コースでの実戦経験から自分の課題や弱点を理解した人が3回練習場へ行く

練習場=独学の場
コース=アウトプットの場
とそれぞれ置換してみると、インプット→アウトプットの順番が果たして正しいのかを見つめなおす良い機会となりました。

具体的な方法とは何か

これからは下記の順序を大切にしていきたいです。

  1. まず経験(アウトプット)をする

  2. 足りない所を見つける

  3. インプットする

  4. 進化したアウトプットをする



3つの問いと自分なりの回答

(この本を読みながら3つの問いを設定し、本の教えと自分の経験を掛け合わせ回答を導き出していく項目です。)

1. 経験(アウトプット)の機会をどのように設けていくか

学生時代には、申し込みさえすれば模擬試験という経験・アウトプットの機会があり、間違えた問題を学習し克服することで成長に繋げることが出来ました。

一方、社会人になると経験・アウトプットの機会を自ら作り出していく必要があります。

何をインプットするかではなく、新たに得たいスキルは何でどのように経験・アウトプットするかをエネルギーを使って考えていくことが大切と感じます。

2. フィードバックを受ける仕組みをどのように設けていくか

ゴルフや模擬試験を置き換えの例として挙げましたが、これらはスコアというフィードバックが得られます。

一方、ビジネスにおいて(特に経営者となると)率直なフィードバックを得られにくくなってしまいます。

率直なフィードバックがもらえる環境がどこにあるかを常に探し、そこへ自ら飛び込んでいく必要があると感じます。

3. 川下り型・山登り型 両選書術の使い分け(優先度)

日々、成長意欲を持ちながら仕事をすることで、自分にとって足りない点が見えてくると思います。
そのサイクルから、山登り型選書術は比較的容易に実行していくことが出来ると思います。

山登り型読書が一段落しているときに、新たに得たいスキル選定と経験・アウトプットにより川下り型選書を実施していくのが良いのではと考えます。


まとめ

貴重な時間を割いて、独学(読書)したことを活かすも殺すも自分次第だと改めて実感した一冊です。

インプットからはじめたい気持ちをグッとこらえて、いきなりアウトプットからスタートしました。

投資としての読書 本山裕輔著 P.27

まず、経験・アウトプットすることで

「何をインプットすれば良いか明確」かつ
「インプットしたい欲がMAX」という状態を

作ることが大切と気づいた一冊でした。

もちろんそれらを実施した上でのアウトプットも続けていきたいと思います。

同じ書籍を読んだクリエイターさんの記事

今回の読書録では触れていませんが、私も「順番は大事」というポイントも印象に残っています。

物事のセンスは「何をやるか?」ではなく「どの順番でやるか?」に宿るからです。

投資としての読書 本山裕輔著 P.138

ここでは下記の書籍も紹介されており、川下り型選書術(川の流れに身をゆだねる感覚)として記録しておきます。



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