HR読書記録| 人事変革ストーリー

人事変革ストーリー (光文社新書 1276)

高倉千春さんが上梓された、人事変革ストーリーを読みました。特に学びになった箇所をすこし長いですが、引用します。

ジョブ型を導入するにあたっては、単に枠組みを取り入れるのではなく、制度面の課題をよく検討する必要もあります。というのも、ジョブ型を真に活かそうとするならば、企業は常に新たなジョブを創出し続けなくてはなりません。先ほどお話しした通り、動的な人財マネジメントを構築し、新たなジョブを生み出しつつ、そこに適切な人財を割り当てていく、そういう人事戦略を描いて新しい事業を創出させなければ、限られた上位層のジョブに就けなくなった人たちの処遇が問題となり、社内は閉塞感に包まれてしまいます。

出典：人事変革ストーリー

ジョブを定義して人材を割り当てるだけではなく、その本質は、新たなジョブを生み出す企業や事業の成長戦略とセットで考えられるべきということ。言われてみれば確かに、という観点でした。

また、著者が在任された企業の人事課題について、何故その打ち手を取ったか、その時のメンバーがどう頑張ったかが、比較的生々しく書かれていて、HRに従事している1人として、とても刺激を受ける書籍でした。