【読書メモ】『センス入門』

■概要

暮らしの手帖の編集者である筆者が「センス」というニュアンスを表している言葉を言語化し、磨くためにした方が良いことを解説。

■感想

1章目は「センス」という言葉の意味を説明しているが、正直抽象的な言葉であるが故に「うん、そうだよね」という感じであまりつかみどころのない微妙な本なのかと思った。
しかし2章目以降で仕事を充実させるために、人生を豊かにするためには筆者がどう考えているのかが見えてきて興味深かった。

私は仕事に必要な情報、知識だけを取り入れても深みは出てこないと思っていて、なるべく仕事と全く関係のない分野、自分発信で収集しないような情報にもまずは触れてみるということをしている。

筆者も美術館に足を運ぶ、仕事と全く関係のない領域の文化に触れるということを大切にしている。
この時代、なんでもネットで調べられたりと行かなくてもわかることが多いがやはり自分で経験している人と経験していない人の話とでは話の深みが全然違う。
「経験」はその人の「魅力」に磨きをかけると改めて思った。

「なんでも知っている人よりなんでも考える人になった方が良い」
「どれだけ情報を遮断していくか」はまさにそうで
携帯があればすぐになんでも調べられ、答えが出てくるため
「深く考える」ということをしなくなったのではないか。
考えることをしなくなったら「浅い人間」「替えがきく人間」になってしまう。
もしかしたらAIに仕事を奪われてしまうかもしれない。
今後生き抜いていくためにも「考える力」は重要だと再認識させられた。

これから思考の時間を1日30分でも良いから作ろう。

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