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ある火曜日

朝活
¬(万人受けする)

matlabでポーカーの反省をする解析をしながらお見積書を封筒にきちんと入れて、歯みがきをした爽やかハンサム好青年になったか鏡の前でポージングして確認し、今日も私は太陽である、と納得させながら、筋肉トレーニングのことをもう表立って言うのはやめようか、と悩み、また鏡を見て、やはり「私は太陽である」と思い直し、微小量δQがもたらされるSNSは刺激が多すぎてエネルギー保存法則dU=δQ+δWがおかしなことになりかねない場だ、と理解しながら、フロスをしっかりと行い、きちんとピカピカの歯になったことに満足した。
毛穴という毛穴が開き、歯をガチガチとさせながらである。

世界の構造を語る本を読んだりもした。
読後、何かや誰かに依存すると、世界から自分を必要とされていない感覚になるのかも知れない、と思ったりもした。
確固たる<私>があると、世界から必要とされない世界しかない。万人受けどころかクソ面倒で気まぐれで時に非の打ち所がないペシミストにまでなる七つの大罪人の権化な俺は幸い、俺がいつも宇宙1奥さんを愛しているという謎の自信に満ち溢れているから、万が一にも奥さんと喧嘩したりして、ひとりぼっちになったとしても、そのときは、孤独の中の<私>と対峙し対話し、実質ふたりであることに、満足し、仲直りして奥さんに家に入れてもらう。
つまり、俺は<私>がかなり固まっていて、何にも依存しないのだ。

わかりやすく言うと、こういうことである。

ある任意の AさんにはAさんの世界Σ{f(A)+dU}があり、ある任意の Bさんのものとは写像関係が成り立たない。(A≠B)
互いに独立した点である。(4次元時空においては、だが)
そしてひろム氏の分析によると、
AとBがある任意の意味の場では、パラドックス的だが、フラクタル関数の関係にある。イデアの概念が同一性を持つことも確率的に極めて低く、同じ場でも意味の強度、意図が互いに異なる確率が極めて高い。
というのだ!

ところで、こうしたナンセンスな文脈は俺の表象=差異現前化が上手くある意味機能しているということである。

差異と反復はラグランジュのテイラー級数のとこを見て、ぼんやりとドゥルーズは微分量は知っていても微小量を知らないのかも知れないとかうがった考えを拭い去れないでいる。熱力学的断熱/気密には煩いのだった。
今日は昼からお客様へお見積書をお届けしたらまた事務処理のさえない火曜日。
全てはくそだるくてどうってことないとるにたらぬこと。

泥臭いいつもの火曜日をのらりくらりとやり過ごす。毛穴という毛穴が開き、歯をガチガチとさせながらである。

ハレルヤ

ジョルジュ・ひろイユのある火曜日より引用

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