「本屋さんイコール実店舗」としか考えられない価値観はもう古いんでしょうね。
SOCIAL CASTLE MARKET 2023に行ってきました。あいにくの悪天候の中での開催でしたが、ものすごい人の数。
ついつい本屋を見かけると寄ってしまいます。美鶴堂さん、のらねこ古書店さんを発見。
聞くと、どちらのお店も実店舗をもたず、ネット販売や、イベント出店が中心の活動をされているそうです。「本屋さんイコール実店舗」が当たり前の、令和に生きる昭和生まれ平成育ちな人間のわたしには、この形態がなんともピンとこないわけです。
美鶴堂さんの本の販売方法は面白かったです。本のカバーには、その小説の中の印象的な台詞が書かれていました。
来月には一宮で、よみかけ文庫さんと一緒にイベントも企画されるそうです。OMNIBUS。
のらねこ古書店さんには、魅力的な絵本がたくさんありました。特に、見たこともない昔の外国の絵本には何度も目がとまりました。表紙が素敵。
気になってオンラインショップも見てみましたが、昔の外国の絵本がずら~りと並んでいました。これはきっとamazonでも手に入らないお宝だ。
カバーに書かれた台詞から本の中身を想像させる工夫をしたり、amazonでは流通していないようなお宝品を並べたりと、どちらの本屋さんもとても個性的でした。イベント会場でお客さんと交流しながら、本そのもの以外の価値も加えて提供しておられるように思いました。
ちなみに以前別のイベントでお見かけしたブックスタンドYoriさんは、キッチンカーで珈琲と本の移動販売をされていました。
「本屋さんイコール実店舗」としか考えられない価値観はもうあまりにも古いんでしょうね。オンラインで、イベント出店でできることがたくさんある。むしろ、実店舗があることでフットワークが重くなったり、金銭面で不安がのしかかってきたり…と、もちろん店舗がないことの問題も様々でしょうが、メリット・デメリットが双方にあるわけで。
「よし、本屋になりたい、店舗を構えよう!」と、場所を押さえてから、本屋としてやりたいことを考えていてはいけないな。「こういうことが本屋としてやりたい!」という思いを明確にしてから、それは店舗が要るのか?それだったら、なくてもできるんじゃないか?と考えられるようにしておかないといけないなと思った、雨の名古屋城からの帰り道でした。
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