街とその不確かな壁|村上春樹
小説家・村上春樹さんの新作長編小説『街とその不確かな壁』が発売され、書店で早朝からファンが長い列を作っていました!
村上さんにとって6年ぶりの発表となる長編小説で、400字詰め原稿用紙1200枚にも及ぶ大作です。村上春樹ファンにとっては、待ちに待った新作。待ちに待ち尽くした時間がようやく報われた瞬間といえるでしょう。
村上春樹作品では初めて電子書籍版が同時発売
『街とその不確かな壁』は、村上春樹の長編作品では初めて刊行と同日に電子書籍でも配信。ハードカバーの分厚い本を持ち歩くのは大変なので、kindle版を購入して通勤時間に少しずつ読み進めるスタイルもアリですね!
街とその不確かな壁|村上春樹
オリコン週間「本」ランキングでも1位を獲得
新作『街とその不確かな壁』はオリコン週間「本」ランキングでも1位を獲得。Amazonでも「日本の小説・文芸」カテゴリーでベストセラー1位。
当然といえば当然の結果ですが、村上さんご自身も様々なインタビューに応じ、「自分が書いたものに興味をもってもらえるというのはすごくうれしい」と話しています。
長編小説の充実感が味わえる鉄板の作品をどうぞ
表紙はイラストレーターのタダジュンさんが担当。新潮社の紹介によると、「その街に行かなくてはならない。なにがあろうと――〈古い夢〉が奥まった書庫でひもとかれ、呼び覚まされるように、封印された“物語”が深く静かに動きだす。魂を揺さぶる純度100パーセントの村上ワールド」と紹介されています。
村上春樹らしさを感じさせる、どこかノスタルジックな雰囲気が漂う物語を堪能できる作品です。長編小説の充実感が味わえる鉄板の作品を手に取って、ゆったりとした時間を過ごしてみてもいいかもしれませんね。
街とその不確かな壁|村上春樹
魂を揺さぶる村上春樹の<秘密の場所>へ――
6年ぶりの新作長編1200枚!十七歳と十六歳の夏の夕暮れ……川面を風が静かに吹き抜けていく。彼女の細い指は、私の指に何かをこっそり語りかける。何か大事な、言葉にはできないことを――高い壁と望楼、図書館の暗闇、きみの面影。自分の居場所はいったいどこにあるのだろう。<古い夢>が奥まった書庫でひもとかれ、呼び覚まされるように、封印された「物語」が静かに動き出す。
村上春樹のプロフィール
1949(昭和24)年、京都府生れ。早稲田大学文学部卒業。 1979年、『風の歌を聴け』でデビュー、群像新人文学賞受賞。主著に『羊をめぐる冒険』(野間文芸新人賞)、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(谷崎潤一郎賞受賞)、『ねじまき鳥クロニクル』(読売文学賞)、『ノルウェイの森』、『アンダーグラウンド』、『スプートニクの恋人』、『神の子どもたちはみな踊る』、『海辺のカフカ』、『アフターダーク』など。『レイモンド・カーヴァー全集』、『心臓を貫かれて』、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』、『ロング・グッドバイ』など訳書も多数。