「まだ」という言葉の意味

「マクロス7」の第1話と第2話を見ました!!! 

私がレギュラー放送で初めて目の当たりにした回は16話だったようで、つまり1話~15話はこれが初見になります。大ファンだとか人生を変えられたとかあちこちで公言していながら、よくこの状態を長年放置していたなと(苦笑)そしてわかってはいたことですけど、最初は誰もバサラの歌を聴いてないですね。聴いているのは花束を持った女の子ひとりだけ。戦場でスルーされるのは仕方ないとしても、ライブ会場ですら盛り上がっていてもあくまでも暇潰しという空気です。同じ歌を同じように熱く歌っていても知名度とか人気でこうもリアクションが異なるとは。まあでもそういうものですよね。カフカだって生前は無名でしたし、ゴッホも生きている間は「赤い葡萄畑」しか売れなかったわけで。逆に言えば、この時点で彼らの秘めた力に気づいている(と思しき)あの花束の女の子はただものじゃないですね。

あとさすがだなと思うのは、同じバンドメンバーのミレーヌ。理解できない無責任わがまま死んじゃったらどうするのとバサラの行動を責めつつ、戦場で汗をかいて一生懸命歌う彼の姿を見て、すでに言葉にできない何かを感じ取っている様子。「熱いハートをたたきつける! それが歌だ!」という彼の最初の名言がしっかり胸に届いています。なるほど。そういう常識に囚われない感性を伸ばす可能性を秘めた子だから、バンドの新メンバーに採用されたんですね(1話でミレーヌがヴォーカルを担当する曲を演奏する時のバサラの表情も楽しそうでしたし。あと戦場で歌うことを非難する彼女に向けた「おまえにはまだわかんねえんだよ!」という反論も印象深い。「まだ」ということはいずれわかるはずという期待の現れかなって)。リーダーのレイはそんな彼らの前向きな暗中模索を温かく見守っていて、ドラムのビヒーダは終始無言(笑) ある意味非常にバランスのいいグループです。

ここからいかにして彼らがブレークしていくか、その過程を楽しみにしつつ、私も改めて執筆に励もうと思いました。まだまだここから! 未来は可能性で輝いている! 



この記事が参加している募集

習慣にしていること

作家として面白い本や文章を書くことでお返し致します。大切に使わせていただきます。感謝!!!