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脳のbugずっとおもしろいっth日記


最近部署が変わり仕事の内容が変わった。さまざまな紙を切ったり折ったり加工する毎日。機械をセットしてカットされた紙をつらつらと重ねていく。何十から何千まで同じ身体の動きを繰り返す事がある。ループして動いていると段々、脳にもやのようにとりとめのないことが浮かんでは消えていく。ある日、御守りの台紙を作っていた時にまだ会ったことは無いがSNSで顔と名前だけ知っていた札幌の役者の顔が浮かんできた。「なんでこの人の顔が浮かぶんだろ」身体は無く、宇宙に放り出された彼の顔だけが近付いては離れてを繰り返し、単純な作業を繰り返す私の脳内を占拠していく。思い入れが特にあるわけでも無い人の顔が浮かぶのが何故なのか考えてみたところ答えは自分の指先にあった。御守りの台紙には雲がデザインされていた。わたあめの様な形にカットされた小指の爪ほどの小さい紙で出来た雲をひたすら指で摘んでは剥がす作業だった。役者の名前の中には漢字の雲が使われていたから多分ただそれだけで脳内に彼が現れた。不思議な感覚だった。しばらくすると彼の顔が浮かばなくなり今度は不意に歌が歌いたくなった。勿論声に出す訳にはいかないので脳内でメロディーを反芻する事にした。その日の気分はジャズでご機嫌なやつが良かった。「だーどぅびどぅび、ばっぱっはーたらららー」と奏でる口トランペットと共に浮かぶメロディーは何処かで聴いたことがあった。「私を月に連れてって」沢山のミュージシャンによって奏でられた名曲だけど何故この曲なのか考えた結果も自分の指先にあった。台紙には月もデザインされていた。それも三日月。何千回と雲と月を切り取っていたから頭の中がミニマムHighになっていたんだろうと思う。職場で一言も発さずに脳のバグに振り回されていた。もしかして他のみんなもそうなのかもと思うと頭の中を覗いてみたい気持ちになる。身体が脳に追いつかずに理解が半テンポ遅れるこの動物的感覚をみんなも感じる事があるのだろうか。

Another DAY 作業スペースにはさまざまな機械があってそれぞれが一定の間隔で音を発するため常にリズムが溢れている。たまにスレンテンっぽい日があって我慢出来ずにレゲエ好きな同僚に話しかけた事がある。(スレンテン、日本で生まれたレゲエにおける古典のリズムパターン)「…ここかなりレゲエ感じません?」「…冒頭がリズム一定じゃないなー。あーでもわかるかも」機械の前でニヤニヤするあの数分にこそ労働の全てが詰まっているとか大雑把に断言したい。その日は何千とハシビロコウの形に紙をカットする日だった。なんだこの変な一文。せきしろかよ。そんな日があるなんて思ってもみなかった。しかしその日はハシビロコウの白昼夢を見たわけではなかった。もやの中で私はマイクを握っていた。フリースタイルMCバトルに飛び入りで参加していた。(脳内でだよ?着いて来れてる?)即興ラップなんてやった事は無いが夢の中ではイケる気がしていた。対戦相手は若手のビギナーでビビってるのを隠すような微表情にまだあどけなさstills.韻は踏めないが意味のない羅列なら常に友達にしてるし出来そう。わかめダンス。(意味はないのわかるよねわからないひとはこんな電子ゴミ読みませんしもし網膜に入っちゃってんのなら完全にsorry)バトル・2ターン目。気がつくと私はソニンのカレーライスの女を熱唱していた。湧き上がる一部の変人。奇を衒わず愚直なまでに歌い上げ、声が裏返るのも気にせず長淵状態までモッテクSTYLEがこのシーンには足りなかった様だ。全然知らない歌に世代間ギャップ直撃で困惑する相手の眉毛の下がり具合を確認するまでもなく圧勝。しかし全てを使い果たし次戦では息もアイデアも続かず惨敗。沁みるテキーラ。ってくらいでハシビロコウがワンセット分カットし終わる。なぜフリースタイルバトルのもやに誘われたか?A.ハシビロコウをカットする際の機械の音が完全にブレイクビーツだった為。加えて現在自身の所属するバンド「いぬのむすめズ」の新曲のアイデアがラップよりの歌唱だった為。なぜソニン?A.お弁当がカレーライスだった為。すきぴちゃんと今度一緒にカレー作ろうねーと相談していた為。ハシビロコウとソニンの因果関係はNai!

とりとめもないが最近そんな感じで脳みそまでゆとり世代。ひとりごとみたいなコミュニケーションの取り方をしてしまうし、人と関わらずに作業に没頭出来る今の環境結構良いかも。

不安定な季節でみんな具合悪そうだけどテイクケアして持ち直してハイタッチしようぜ。両手を上げて幸福に降伏して待つ。

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