妊活#3 高度不妊治療の孤独さたるや

高度不妊治療にステップアップして3ヶ月。
猛烈に孤独感に苛まれるときがある。

不妊治療=センシティブな内容 
に捉えられがちで、相談側も相談される側も多少は気を遣う。

今、不妊治療してるんだ!
というよりも
子供なかなかできないから、医療の力を借りてるの!
のほうがライトだよな〜とか。

属するコミュニティの中に不妊治療中の仲間がいて、その子が不妊治療をしている事実を友人に公表しない場合、私も合わせて口をつむるとか。

私としては、各方面の知人・友人に公表したほうが、色んな嘘を重ねなくてすむから気楽。
本当は公に言ってしまいたいし、時には悩みやちょっとした弱音を聞いて、励ましてもらいたい。

でも、相手の立場だったら?と考えて、何も言えなくなってしまう。自分が相談される側もされる側でも、とても気を遣うよな、、
気を遣う理由の一つに、自身が不妊治療中で痛いほど気持ちがわかるということもある。
だから不妊治療に関する話題が出たときは、発する言葉を一度自分の中でフィルターにかけて、相手が傷つかないという「青信号」出てから、口を動かすようにしている。

子供を授かれる保証なんてどこにもない。

そんなこんな考えていると、コミュニケーションにテンポと明るさが不足し、相手と有意義な時間を過ごせないことがある。

なのでやはり家族・行政に話を聞いてもらうのが1番という結論に達するのだが、身近な存在や公的な存在は、共感性が低いことがほとんど。

夫は内診の痛みや採卵後の腹痛はわからないし、投薬でメンタルがグラつきやすくなることなんてあまり理解していない。
なるべく投薬や治療方針に関して、細かく共有し、採卵前の自己注射も手伝ってもらい、実情をビジュアル込みで把握してもらうように工夫している。
それでも、女性の気持ちはわからないし、どこか他人事。

あんまり考えすぎないほうがいいよ


結局はこの言葉で締める。

わかっている。あれこれ考えず悩まずやるべきことをやって(健康管理・投薬など)ぐっすり眠ったほうがいい。

地方自治体が行なっている不妊治療相談窓口。
優しい女性が、何一つ否定せず聞いてくれる。それでもその女性は不妊治療を経験したことがないだろうし、結局聞いてもらうのだが、このやるせない思いや孤独感は完全に消えない。
一時的な緩和剤というわけだ。

人間死ぬときは1人
こんな言葉をよく聞くが、不妊治療にも同じことが言える。

不妊治療、結局1人

クリニックで治療を受けるのは、どうしても女性なことが多いし、夫婦で不妊治療といえ、見えている景色・知識に差異があるのがほとんど。

なんだか八方塞がり。
これまで会社関係の方、行政の方、不妊治療のことを細かく共有でした友人、通院後いつでも電話に出てくれる母、色んな方に感謝している。心の底から。

だけど孤独感は突然襲ってくる。
かかりつけ医で移植前の膣剤と内服薬の違いについて質問しても、イマイチ濁った回答しかこない。
おそらく処方の判断基準は、製薬会社からおすすめされた新薬だからだろう。
他の薬と比較して高価なこともポイント。

不妊治療ビジネスというけれども、まさにその通り。
淡々とした診察と診断。
システマチックでホスピタリティのかけらもない雰囲気の病院。
あれ?本当にこの病院で授かれるの?医師も看護師も、顧客の妊娠を目指してるの?
考えたくない変な疑問まで浮かんでくる。


孤独感がとてつもなく大きい。
だからとにかく不妊治療は向き合いすぎてはいけない。
治療期間以外の全力で身体が動く時期は、特に自分の好きなことをして、ストレスを溜めず、あたかも不妊治療していない人を楽しむ。

この孤独感とどう向き合っていくか。
最後は自身との戦い。
たまに身内に話を聞いてもらって、行政を頼って、息抜きしながら、コントロールしていく。

自律した素敵な人は、自分の機嫌は自分でとるんだよね、、

不妊治療期間に機嫌がとれたら、今後マインドコントロールに長けた人になれるのでは?最強なのでは?
少しポジティブに考えて、noteに思いの丈を綴らせてもらう。

明日は通院がない。趣味の予定が一つあるだけ。
きっと素敵な日になるよね、
そうだよね、
夫が隣で寝ている中、小さな声で言い聞かせながら眠りにつく。
明日起きたら、この孤独感ややるせない思いは消えている。

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